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現実的な語彙強化(2)

前回に、語彙強化のための予備知識として、次の3つのことを承知しておく必要があると書きました。

① 子供の認識語彙数は、読み書きを覚える前の年齢つまり6歳で約1万3000語に達している。

② 高校卒業生の認識語彙数は6万語ぐらいである。

③ 教養のある大人の認識語彙数は15万~20万語ぐらいであり、これは上級学習英英辞典の総語彙数に相当する。ただし、専門用語などは含まない。

そして、普通の日本人の語彙強化の目標として次の2点をあげました。

(1) ① の語彙を精査して覚えること。

(2) 総合的な語彙レヴェルとして②の語彙まで覚えること。

さらに(1)(2)の目標を達成するために、比較相対的に最善の手段として、「辞書暗記」という方法を採用するのがいいと思うと書きました。

なぜ、(1)と(2)を目標とすべきかについては、既にいろいろな観点から説明済みですから、省略しますが、その根底にあるのは「英語は、ネイティヴなら誰でも知っている常識語彙を覚えてしまわない限り、生涯不全なままである」という考え方です。

それは、また、「(2)まで達成すれば、ものを読むことに関する限り、ネイティヴと同等の位置に立つことができる」という考え方でもあります。

いつまでたっても絵本や児童書や語彙数制限本しか読めないのはいやだ」というスタンスです。

次に、忘れてならない事実は、普通の人は5~6万語の語彙があれば充分だということ。普通の生活には困らない、大人の読書も充分楽しめるということ。時間があるなら総語彙数15万語超にすれば普通以上にいろいろなことが英語で楽しめるということです。

「いくら覚えてもきりがない!」というのは事実ではない。普通の日本人の日本語の語彙数も5~6万語が上限です。

「日本語で6万語前後の語彙とは具体的にどんな語彙なのか?」ということを知りたい人は、たとえば 『小学館 日本語新辞典』 をぱらぱらめくってみれば分かります。

その辞典の「凡例」には、「1 編集方針」として:

「本辞典は、特に、日本語の豊かな表現に役立つ国語辞典をめざし、現代生活に必要な約6万三千語を、現代語を中心に収録した・・・」

と書いてあります(省略・太字 k.y.)。

そして、確かめてみれば分かりますが、この「現代生活に必要な約6万三千語」のなかに理解できない語彙はめったにありません。活用語彙のレヴェルには達していなくてもすべて理解可能な語彙です。

日本語で生活するなかで、語彙に関してまったく支障がないわけですから、「現代生活に必要な約6万三千語」ならほとんど理解できて当然です。

換言すれば、「現代生活に必要な約6万三千語」を超える語彙は、普通は、必要ではないということで、それは、英語の語彙についてもまったく同じです。

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