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語彙強化において、辞書暗記は最後の秘境

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薬学博士・池谷裕二さんによると(VISA No.355より):

① 「歳をとれば記憶力は低下する」という考えは、最近の脳科学によって、迷信に過ぎないことが分かっている。

② 若い脳と大人の脳を単純に比べてはいけない。子供と大人では記憶の蓄積量がっまたく違う。大人の脳は大容量をかかえたハードディスクと同じで検索その他に時間も手間もかかる。

③ 大人になると物忘れがひどくなるというのは錯覚で、子供も頻繁に物忘れをする(これは、k.y.も実感していることです。たとえば、中学生はよくものを忘れたり気づかずに同じ話を繰り返したりします)。記憶の悪さを年齢のせいにするのは思い込みに過ぎないし、「歳だから」というのはマイナスの自己暗示になって脳力開発の妨げになる。

④ しかし、子供と大人には決定的な違いがある。それは、ものに取り組む「情熱の強さ」と「復習の回数」である。たとえば、ゲームの登場人物などを丸覚えする子供の情熱と執拗さは普通の大人にはない。大人は感動することを忘れてマンネリ化している。

⑤ 脳は心がけしだいで活性化する。

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大人の辞書暗記に関し:

①からして、「この歳では無理だ」という言明は科学的な根拠がないことになる。

②からして、辞書暗記は大人の方が有利だと思われる。大人は子供に比較して日本語の語彙が圧倒的に豊かだから、英語の語彙の理解と暗記の効率が高くなる。これは子供の英語学習を観察していればすぐに分かる。

③からして、「若いころならともかく今は忘れっぽいから」という言明も根拠がない。「歳だから」は禁句なのだ。

④からして、大人は子供に比べて不利である。マンネリ化して感動を失った大人は、確かに、多い。

しかし、根気強い情熱家がそんなに珍しいわけでもない。どの世界にもすばらしい能力を発揮する方が必ずおられ、そんな人たちの情熱やしつこさは子供に勝ることはあっても劣ることはない。年齢とはまったく無関係。

だから、⑤がポイントになる。心がけ次第。とにかくやってみることを心がけたらいいと思う。やってみなければわからない。だれにも分からない。 「ひょうたんから駒が出る」ことだってある。ひたすら「できない理由」ばかりもっともらしく述べ立てても何も生まれない。

学習辞書のAの項目だけでも覚えてみたらいい! いや、覚えるのが重荷であれば、読むだけでも充分価値がある。

まず、絶対、損にはならない。次に、必ず何かを発見する。案外おもしろいものだと感じる人もまちがいなく出現する。

マンネリ脱出の糸口になる可能性も大きい。

いつも思うのですが、学習辞書暗記は、いろいろな語彙強化法が喧伝される中、ごく1部の人にしか知られていない秘境でしょう。

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思い出の語彙(3)

私が覚えにくかった語彙群(塔以前)―(2~3)に列記した語彙の中で印象に残っている語彙

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( 1 ) agnostic (名詞)

意味: someone who does not know, or believes that it is impossible to know, whether a god exists (CALD)

和訳は「不可知論者」、形容詞の用法もあり、その場合は「不可知論(者)の」という意味になります。

1神教圏にあってはそれなりに重要な語彙で、ネイティヴ・スピーカーの児童向けの辞書にもちゃんと記載されている。

同意語には skeptic, doubter, doubting Thomas (Thomas がキリストの復活を疑い, イエスを見るまで信じなかったことから), unbeliever, nonbeliever, rationalist などがある。

反意語には believer, theist( ⇔ atheist) など。

なお、不可知論は agnosticism. 

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(2) albatross 加算名詞

意味: 
① アホウドリ
② 心の重荷

②の意味が意外だったので印象に残っています → 「an [the] albatross round [about] sb's neck 一生ついてまわる劫罰 《Coleridge, The Rime of the Ancient Mariner で老水夫の殺したアホウドリから; 老水夫はその懺悔のために果てしない放浪の旅をみずからに課する》」 という説明が 『リーダーズ英和辞典』 にあります。

複数形は albatrosses だが、albatross で集合名詞になることもある。
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私が覚えにくかった語彙群(塔以前)―(4)

私が英語の語彙強化をつよく意識しだしたのはもう20年以上前のことです。

その当初から「塔」の完成に至るまで、覚えにくかった語彙を公開していきます。

その中には、同じ日本人として、皆さんの苦手の語彙も多々あると思います。

また、よく知っているつもりの語彙でも実は1部の意味・用法しか了解していない場合もあります。

そういう観点から、何か語彙強化の参考になればと思って公開することにしました。

48 run / fall afoul of

49 then again

50 aggravate

51 aggregate

52 aghast

53 agnostic

54 agreeable

55 aground

56 airwaves

57 airway

58 alabaster

59 a la carte

60 alacrity

61 albatross

62 alfalfa

63 alias

続く...

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現実的な語彙強化(20)

― 暗記について ―

暗記とは何でしょう?

今までも、暗記について、さまざまに議論してきましたが、今回は、黒田龍之助著 『その他の外国語(現代書館)』の記述を引用(省略・太字 k.y.)して参考にしたいと思います。
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・・・多くの人が暗記を嫌います。つらくて面倒くさいからです。暗記は慣れていないとなかなか頭に入ってきません。その過程がすごくイライラします。しまいには投げ出したくなります。何のために頑張って暗記するのか。これが理解できないこともまた不満かもしれません。自分の行動の意味が分からなければ、不安なのは当然です。しかし、その意味は説明して分かるものばかりではありません。そもそも知識とは頭の中にある在庫です。この在庫がある程度まで蓄積されて、はじめていろいろな物事が理解できます。手持ちの駒が少なくては、戦うこともできません。そこでまずは在庫をなるべく増やしてもらいたい。教師はそう考えて暗記を奨励します。外国語でもそうです。基礎語彙1000語と最低限の文法を知らないようでは。お話にならないのです。だからまずはこれをせっせと覚え、頭の中に在庫を作ります。そこからやっと本当の勉強が始まるのです。

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在庫がある程度まで蓄積されて、はじめていろいろな物事が理解できます」 というくだりが印象的です。

私は自分の2人の子供の成長を見ていて実感したのですが、小学校低学年の間は、語彙の増加は、着実ではあるが、そんなに顕著ではありません。文法もまだまだ確かとは言えない。ところが、ある時期から語彙の増加率が急に増える。これは英語のネイティヴ・スピーカーの場合なら 『ハリー・ポッター』などを喜んで読み始める小学校4年生前後のころでしょう。

そのころには、認識語彙は2万語前後に達していて、基本的な文法も身についている(原初的蓄積)。つまり、いろいろな物事を理解できる充分な在庫が蓄積された段階に達しているわけで、その後は意識的・論理的な知識の獲得が加速します。

ネイティヴの子供の場合はその原初的蓄積が無意識のうちに進行するが、外国語を学習する大人の場合それはあり得ない。

それでも、文法や音声は比較的短期間に習得が可能です。

最後まで残る問題は語彙力

もっと端的に言えば、「語彙の暗記」です。

やっぱり、外国語の学習で暗記は避けて通れない。充分な在庫は暗記しなければ蓄積されようがない! 

黒田さんの言葉を再度引用しておきます↓。

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暗記は悪いことではありません。教育には流行り廃りがあり、近年では古い時代に対する反動から、暗記は非生産的でくだらないとされる時代が続いていました。かと思えば反対に、日本語を声に出して読みたいという、自己顕示欲の強い人が急に現れたりします。惑わされてはいけません・・・わたしは暗記が好きでした・・・そのときはわけが分からなくても、あとで必要になることが経験的に理解できるからです。実際、世の中のかなりの部分が暗記からできているような気がします・・・・では、どうやったら暗記ができるのでしょうか。わたしは繰り返すことが最も確実だと考えています・・・特殊な人は一度で覚えられるかもしれません。そういう人こそ「才能がある」んでしょうね。羨ましいことです。でも、残念ながらわたしには才能がなさそうです。だから単語集でも変化表でも、絶えず眺め続けます。夜寝る前はベッドの中で教科書を睨んだりします。同じことを繰り返すのはバカらしいと感じる人がいます・・・ところがわたしはこの繰り返し作業が嫌いではありません。単語集や変化表をずーっと眺めていることができます・・・

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私も、同じことを繰り返すのがまったく気になりません。繰り返すごとに、理解や記憶の度合が高まり、新たな発見があります。覚えた語彙が、ものを読んでいても人の話を聴いていても、あちこちで活躍しているのを実感します。記憶が定着するにつれて各語彙同士の有機的なネットワークも広がります。

だから、同じものを眺めていても、充足感が増すことがあってもいやになることはありません

さて、暗記とは何ぞや?

― 暗記とは、生活の基盤となる知識の蓄積である ―

さらに、その観点からすると ― 現実的な語彙強化とは言語生活の基盤となる5万語超の語彙を暗記することであり、それが何かの事情で不可能な場合でも、5万語超の語彙は普通に必要であることを自覚して各自可能な限りの語彙暗記に努めること ― である。

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私が覚えにくかった語彙群(塔以前)―(3)

私が英語の語彙強化をつよく意識しだしたのはもう20年以上前のことです。

その当初から「塔」の完成に至るまで、覚えにくかった語彙を公開していきます。

その中には、同じ日本人として、皆さんの苦手の語彙も多々あると思います。

また、よく知っているつもりの語彙でも実は1部の意味・用法しか了解していない場合もあります。

そういう観点から、何か語彙強化の参考になればと思って公開することにしました。

35 ado

36 adorn

37 fans adulating a rock star

38 aerial

39 aerodynamic

40 aerospace

41 affabkle

42 affinity

43 affix

44 affront

45 Afghan

46 far afield

47 afloat

続く...

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現実的な語彙強化(19)

― 静かな闘志の持続 ―

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「学習辞典」の暗記は、他の語彙強化法に比較して、「効率・効果」の面で相対的に、かなり、優れていることはもう明らかでしょう。

① 文脈の中で覚たほうが印象に残って覚えやすい → 学習辞書の方がよく印象に残る

② 覚えても使えないと意味がない → まず覚えないとどうにもならない

③ 辞書など覚えてもすぐ忘れるから意味がない → いずれにしても人間は忘れるから、それを防ぐ工夫が必要

④ Aから順に覚えようとしても絶対挫折する → こういう人は他の方法でも絶対挫折する、挫折しないとしたら挫折するほどの量がないだけのこと

⑤ 好きな分野の単語から覚えたほうがいい → 世の中は自分の好きな分野だけで成立してはいないし、各分野に共通して必要な語彙がだいたい5万語あるという自覚が肝要

⑥ いくら覚えても切りがない → 学習辞典を覚えればそれで充分

⑦ 語源でやったほうが効率的だ → 普通に必要な語源は辞書に全部書いてある、まとめて説明してある辞書もある

⑧ 市販の内外の単語帳の方がやりやすい → 1万語前後までの内容が極めて不完全な語彙で満足ならそれでもOK

⑨ SSS多読法でも語彙強化は可能だしそのほうが楽だ → 効率・必要時間数を計算したら妥当性は消える

⑩ 映画など何か印象的なものを通じての方が印象に残って覚えやすい → いったいどれほどの語彙数を考慮しているのか? そんな方法で覚えられる語彙は取るに足りない数である

⑪ TIMEの英語は斬れる英語だからよい → どこにそんな保証がある? プロ中のプロの凝った英語を自分も適切に使えるのか? いつでも使えるわけではない表現も多い

⑫ TIMEで未知語を見つけて辞書を調べてリストアップして覚えていくほうがいい → いつまでやれるのか? 他方、各語彙が必須の語彙だとどうして判断できるのか?

⑬ 『広辞苑』を暗記するのと同じで不可能である → 広辞苑には普通の知的活動に必要ではない語彙が10数万語収録されている。必要語彙だけを収録した学習辞典とはまったく違う辞書だから比較の対象にならない

⑭ テーマ別の単語帳を作成するほうがよい → どれだけたいへんなことか分かっているか? また、たとえば『Cambridge Advanced Learner's DictionaryのCDROM』 なら ―必要な語彙レヴェルで ― 最も効率よくできるが、それもつまり辞書利用である

⑮ 同意語や反意語をいっしょに覚えたほうがいい → 辞書を使うのが1番

⑯ 英語対日本語では本当の意味はわからない → たいていの場合ほとんど問題にならないが心配なら英英辞典を併用すべし。「英和」も大いに存在価値がある、いや、なくてはならないものだ

⑰ 暗記が苦手だからだめだ → 暗記できるように工夫すべし。そうでないとどんな方法でもダメ

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こうした意見に共通して欠落しているのは(1)「各レヴェルで現実に必要な語彙数」(2)「自分の目標語彙数」(3)「目標達成に必要な時間の計算」です。(1)と(2)と(3)の自覚なしに語彙強化など考えられません。

また、自分が利用したい試してみたい方法は ― 辞書を暗記する過程で ― 全部試行できる。方法ばっかり考えて、あるいはチョビットずつ試してやめてまた次の方法を試していては、いつまでたっても語彙は増えません。

各方法を吟味する場合は、上記の(1)(2)(3)に加えて、その方法を提案している人が実際にその方法で目標を達成した実績があるのかどうか、どれだけの語彙を実際に習得したのか確認する必要があります。ほとんどすべて「ただのアイデア」です。

もうひとつ、単純な語彙リストを数千語覚えるだけなら、最善の方法は一気に覚えること。方法など考えている暇があるならひとつでも単語を覚えたほうが得策。また、根気が必要云々を議論するレヴェルでもありません。好きなやりかたで猛烈にやればいいだけ。時間がない?その程度の時間なら何とでもなるでしょう。

辞書を主たるソースにしつつ、さらに映像や例文や文脈が欲しければ、他の辞書や書籍+オンラインからほしいだけ入手できます。

辞書だけでも、CDROMも利用すれば、あふれるばかりの、しかも入念に精選された情報にアクセスし、思う存分利用することが可能です。ほんとうにフルに利用したことがありますか?

今や学習辞書は旧態依然とした媒体ではありませんよ! 旧世代の考え方を継承してはいませんか?

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そして、「学習辞書の暗記」は、静かな闘志を秘めつつ、原則として毎日、「アンチ・バベルの塔」を生活の1部に組み入れて、うまずたゆまずタンタンとわが道を行くことです。それが王道なのです。

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そのかたわらで、自分のできる範囲で、映画や読書を楽しめばいい。

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思い出の語彙(2)

私が覚えにくかった語彙群(塔以前)―(2~3)に列記した語彙の中で印象に残っている語彙

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次の(1)と(2)は、どっちがどっちなのか、覚えるのに時間がかかりました。

( 1 ) addendum

意味: 
① (複数は addenda )追加した[すべき]もの; (本の)補遺, 付録
② (複数は addendums) 《歯車の》歯先, 歯末, 歯末の丈(たけ)

( 2 ) adjunct

意味: 添加物, 付属物〈to, of〉; 助手 etc.

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(3) aerospace 不加算名詞

意味: 
① 航空宇宙産業
② 航空宇宙学
③ 大気および宇宙空間

space という文字から ① と ② の意味が納得しにくかったわけです。

同形で形容詞にもなります。

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現実的な語彙強化(18)

「辞書暗記」というやり方に対して、「広辞苑」を暗記する人はいないでしょうという切り口で反駁しようとする方が必ずおられます。

そう発言されるご本人は「辞書を覚えるなど広辞苑を覚えるようなものでできるはずがない」と確信されているわけですから当然の意見表明です。

私だって「広辞苑を覚える」ことなど考えたこともありません。読んだり調べたりしていますが覚えることなど論外です。

なぜか?

可能・不可能は別にして、広辞苑の場合、全部を覚える必要がないからです。

それは、なぜか?

日本語の場合も普通の知的活動に必要な認識語彙数は5~6万語ですが、広辞苑は見出し語だけで約23万語に達しています。これは必要語彙数の4倍ぐらいになります。つまり、覚える必要のない語彙の方が圧倒的に多いということです。

広辞苑の凡例によると、収録されているのは国語項目と百科的事項で、国語項目は、「現代語はもとより、古代・中世・近世にわたってわが国の古典に古語を広く収集し、その重要なものを網羅した。漢語・外来語の他、民族語・方言・隠語・慣用句・俚諺の類についても、その採録に意を用いた」とあり、百科的事項については、「哲学・宗教・歴史・地理・政治・法律・経済・教育・数学・自然科学・医学、産業・技術・交通、美術・芸能・体育・娯楽、語学・文学などの万般にわたり、地名・人名・書名・曲名・年号などの固有名詞にも及ぶ」とあります。

その 『広辞苑』 のような辞典と 「学習用英英辞典」を同一視して論じるのはだれがみても奇妙です。

「学習辞典」には、現代の普通の知的活動に必要な「見出し語にして5~6万語」以外の語彙は収録されていないのです。不要なものは収録されていない、すべて必要な語彙である、という点が重要です。

必要な語彙なら覚えるのが常道でしょう。

しかも、不可能なことでは、決して、ないのです。

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私が覚えにくかった語彙群(塔以前)―(2)

私が英語の語彙強化をつよく意識しだしたのはもう20年以上前のことです。

その当初から「塔」の完成に至るまで、覚えにくかった語彙を公開していきます。

その中には、同じ日本人として、皆さんの苦手の語彙も多々あると思います。

また、よく知っているつもりの語彙でも実は1部の意味・用法しか了解していない場合もあります。

そういう観点から、何か語彙強化の参考になればと思って公開することにしました。

19 accordingly

20 accountable

21 accredit

22 The student took her accustomed seat in class.

23 acquiesce to

24 acquit

25 acrid

26 acronym

27 addendum

28 a strong adherent to justice

29 adhesive

30 adjoin

31 adjourn

32 adjunct

33 an admission of guilt

34 admittance

続く...

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思い出の語彙(1)

私が覚えにくかった語彙群(塔以前)―(1)に列記した語彙の中で印象に残っている語彙

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( 1 ) abduct = kidnap

何と言っても北朝鮮が行った 拉致 → an abduction / a kidnapping  が忘れられません。

人を拉致 / 誘拐するは、take 人 away あるいは  kidnap / abduct

拉致被害者は an abduction victim / an abductee

拉致議連(公式名 → 北朝鮮に拉致された日本人を早期に救出するために行動する議員連盟) は the Parliamentary League for Early Repatriation of Japanese Citizens Kidnapped by North Korea.で、kidnap が使われています。

拉致疑惑は the suspicion of abducting Japanese citizens by North Korea あるいは ( a case of ) suspected abduction of Japanese citizens by North Korea

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( 2 ) accord

当初は、この単語に与えるという意味があることを知りませんでした。

Certainly in our society teachers don't enjoy the respect that is accorded to doctors and lawyers.(Cambridge Advanced Learner's Dictionary より)

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私が覚えにくかった語彙群(塔以前)―(1)

私が英語の語彙強化をつよく意識しだしたのはもう20年以上前のことです。

その当初から「塔」の完成に至るまで、覚えにくかった語彙を公開していきます。

その中には、同じ日本人として、皆さんの苦手の語彙も多々あると思います。

また、よく知っているつもりの語彙でも実は1部の意味・用法しか了解していない場合もあります。

そういう観点から、何か語彙強化の参考になればと思って公開することにしました。

1 abduct

2 abide

3 abode

4 abolish

5 abound in

6 abridge

7 abs

8 abscond with the money

9 absolve

10 abstinence

11 accede to

12 accession

13 acclaim

14 acclamation

15 acclimate

16 accolade

17 accompanist

18 accord

続く...

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英語学習はいいことだ

先日(2006年3月22日)の日経夕刊に、神戸女学院大学教授・内田樹さんが「言葉の力」と外国語という記事を書いて、小学校における英語教育不要論を展開しておられる。

私は、今回、その記事の主題である小学校の英語教育論とは別に、内田さんの次のようにおっしゃっている(省略k.y.)ことが気になりました。

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・・・いささか物議を醸すことを覚悟して申し上げるが、国際語としての英語は、交渉や議論の場で英語話者にアドバンテージを与え、英語話者の優位を固定化する装置であって、国際的な対話のための「平等なツール」ではない。英語話者が国際的対話において母語運用能力以外の能力を要さないということからどれほどのアドバンテージを彼らが享受しているか、想像するだけで私はこの不公平さに怒りを禁じえない・・・

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私は、この内田さんの記述を非常に奇異に、ひとり相撲をとっておられるように、感じました。

なるほど英語を習得することは並々ならぬ負担になっていることは明らかな事実ですが、他方、英語しか分からない人たちに比べたら、母語の日本語に加えて英語も分かる日本人が享受できる有利さも並々ならぬものがあります。日本は、さまざまな問題を抱えながらも、相対的には世界でも有数の豊かな国になっています。そんな繁栄をもたらした大きな原因のひとつが英語の学習であったし今もそれは変わらないと考えています。世の中は言葉のやり取りだけによって動いているのではありません。日本人は英語を通じて欧米の科学技術を取り入れ、それに日本独特の繊細な伝統技術を融合させて、日本人にしかできない製品、典型的には各種の工作機械や鉄鋼を発明し、他国の追随を許さない国力を築き、ひいては国民ひとりひとりの富の源泉にもなっています。正確な英文解釈能力が、技術立国日本を支える重要な要素になっているわけです。中国が世界の工場といえどもその基盤にあるのは日本の工作機械であり鉄鋼その他です。中国はそれが欲しくてたまらないけれども10年や20年で容易に獲得できるものでもありません。

そんなことを考えたら、英語を中心とする外国語と格闘して日本人が手にした有利さはとてつもなく大きなものです。

また、英語を学ぶことによって日本人が享受しているのは技術的な繁栄だけではありません。バイリングアルであることは実に楽しいことです。たとえば、読書であり映画です。まったく異なる文化を日本語と同様に味わえる幸福は、これまた、並々ならぬものがあります。

なるほど翻訳もあります。しかし、翻訳はあくまで日本語です。翻訳を読むことは、極端に言えば、翻訳者の理解や解釈を強制されていることになります。戸田奈津子さんを強制されていることになります。私は、それが、場合によりますが、たまらなく嫌なのです。「そんなこと言ってないだろう」と思うことも、時に、あります。りっぱな翻訳もありますからそんな場合は感謝するのですが、逆の場合もあるのです。そして、特に興味のあることは、人の頭というフィルターを通してではなく、自分の頭で鑑賞したい。だから、「アンチ・バベルの塔」を築いたのです。半端な語彙では常に翻訳にたよらなければならない。分からないところは適当にすっ飛ばして読むなど論外です。興味のあることは正確に味読したい!

内田さんは、英語を敵視されているような気がします。

私は、不利な場面も多々あることは充分承知しているつもりですが、英語その他の外国語がもたらしてくれる利点のほうがずっと大きいと思います。

日本語が日本の技術を守っているという側面も無視できません。日本語のおかげで、あるいは日本語が障害になって、たとえば豊穣な日本の文学を日本がほぼ独占しているという事実もあります。

私たちは、英語を敵視するより、英語学習の利点をもっと評価すべきだといつも思います。

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現実的な語彙強化(17)

1980年代に「コーパス」の利用が本格化して「学習用英英辞典」に革命が起きました。

例文や語法の解説が一変しました。

「コーパス」以前の辞書の例文は、主として学者が作文したもので、文法的には正しくても実際に使われている表現とは乖離している場合も多かったのですが、「コーパス」後はそうした問題がなくなりました。

「コーパス」の膨大な英文データは実際に使われている表現をそのまま収集したものであるために、例文の不自然さが解消されたわけです。

「辞書にはそんな例文があるが実際には使われていないのではないか?」というような懸念がなくなった。

語法の解説も、徹底して客観的なデータに基づいているために、解説者の主観による錯誤が発生する余地がない。

学習用の辞書こそ、「生の英語」を最大限に反映したものだと言えるわけです。

ところが、一般の人たちの辞書に対するイメージはいまだに「コーパス以前」です。

「辞書の例文より雑誌やペーパーバックから自分で選び出した英文の方が自然である」とか「辞書の定義を機械的に覚えるよりコンテキストのなかで意味を理解したほうがいい」とかいう意見はそんな旧態然とした辞書観そのものです。

非ネイティヴで言語の専門家でもない学習者がどうして雑誌やペーパーバックの英文が自然で汎用に堪えると判断できるのですか? 微々たる読書量からどのようにして広範で複雑な語法を十分に習得できるのですか? また、たとえば、標準的な表現と著者独特のひねりをきかせた表現をどうして区別できるのですか? あるいは、意図的に用いられている古い表現を口語だと判断できる力がありますか? 

第一、そんなやりかたで「正確かつ十分な語彙と語法の知識」を身につける時間があるのですか?

私は、そんな?のどれひとつに対しても、明快な返答をしたり、「はい」と答えたりできる自信は皆無です。

熟達のプロがそれこそ膨大なデータを駆使して編集した学習辞書を超える「自然で過不足のない語彙・語法の習得法」を思いつきません。

問題? それは、唯一、根気だけでしょう。

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記憶力と才能と外国語(1)

『才能を開花させる子供たち(エレン・ウィナー著・片山陽子訳)』 というNHK出版の本があります。

その中に「記憶の種類」という章があり、そこに次のような記述があります↓

― 人がどんな才能をもつかは、その人がどんな種類の情報を最も多く記憶に蓄えているかと密接にかかわっている。数学的才能という表層を下支えするものは、数的、空間的情報を記憶する能力である。言語的才能の深層にあるのは、言語的情報を記憶する能力である。言語的な才能や数学的な才能があるからといって、その人が何に関しても記憶力がいいというわけではない。その人の記憶にどんな種類の情報が最もよく蓄えられているかを調べることによって才能を研究しようとする心理学的な取り組みがあり、情報処理的アプローチと呼ばれている ―

その情報処理的アプローチによると、たとえば ― 空間的情報を記憶する能力がある人は物の小さな部分だけを見て容易に全体の形を判断することができたり、言語的情報を記憶する能力のある人は前後関係がなくても単独の音を聴いてそれが単なる音声なのか意味のある言葉なのかを容易に判断することができること ―が分かるらしい。

私は、これはたいへん重要な知見だと考えます。

ドナルド・キーンさんは、「数学は不得意であったけれども記憶力はずば抜けてよかった」と語っておられます。上記の知見によれば、キーンさんの場合は、一般に記憶力がいいということではなくて言語的処理を記憶する能力が抜群であるということになります。数ヶ国語に精通し、日本語に関しては普通の日本人をはるかに凌駕しておられることが、その証拠になります。

キーンさんのような人なら、おそらく、例文やコンテクストがなくても各語彙の暗記が容易にできるし、普通の人なら困難な丸暗記もそんなに困難なことではないと思われます。

事実、キーンさんは、いろいろなことを切手のように頭に貼り付けていったとおっしゃっています。切手という表現は、非常に短い情報、典型的には単語のようなものを想起させます。

他方、ピーター・フランクルさんは、数学の才能はもちろん、言語的才能もまことに非凡なものを持っておられる。

そのフランクルさんは、自著の 『ピーター流らくらく学習術(岩波ジュニア新書)』 で 「ぼくの外国語学習法」 という章の中で ―  ぼくは多くの人から、あなたの脳の中を見せてくださいと言われます。残念ながらぼくも見たことがありません。でも、ぼくの頭の中はコンピュータのハードディスクみたいなものだと、勝手に想像しています。ランダムアクセスメモリーではなく、ハードディスクなのです。メモリーされているところは言語によってかたまりになっていて、韓国語で話したいと思ってもすぐには読み出せず、自由には出てきません。ちょっと待っていると、ディスクが回って、ヘッドが韓国語が記録されている部分にたどりつきます。すると、韓国語の表現が一気に出てきます。ぼくはそういうように頭の中をつくろうと思っているのです ― と日本語で書いておられる。

人はよく言いますね、「人間はコンピュータのように記憶できるわけがない」と。

しかし、フランクルさんは、自分で、「私の言語記憶はハードディスク」みたいなものだと明言しておられる。これは、キーンさんの「頭の中に切手のように貼っていく」という表現と相通ずるもので、たいへん興味深い。

続く...

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現実的な語彙強化(16)

インターネットが普及し、辞書にディジタル・テクノロジーが導入されるようになって利便性が飛躍的に向上し、ここ2~3年来オンラインの情報がどんどん多様化し厚みを増し、辞書・百科事典その他の情報集積媒体の改定が、今までの数年~10年単位ではなく、月単位で行われるようになってから、英語を取り巻く環境も急激に変化を遂げてきています。

私が若かったころ音声(最初はカセットテープ後にCD)が完備した英語学習雑誌は研究社の 『時事英語研究』 しかなかったのですが、その雑誌も数年前に廃刊になりました。30年間にわたってたゆまず購入し続けた 『時事英語研究』 の大量のバックナンバーも、今年の大整理の際に他の部屋に移されて私の周りから姿を消しました。ずいぶんお世話になった雑誌でしたが、もはや常に身辺に備えておくほどの実用性はなくなっていました。

今主に使っているのはHDD上の各種の英英・英和・国語辞書と『KOD(研究社のオンラインディクショナリー)』 と 『ジャパンナレッジ(Japan knowledge)』 などです。紙の辞書は、もちろん愛用していますが、今はむしろ脇役です。

最近はMITやスタンフォード大学などの授業その他をよく見聞きするようになりました。こんなにおもしろいものまで無料で公開されているのですからうれしい限りです。たとえば、イマニュエル・カントの「もの・もの自体」といったようなことについて有名な教授たちのレクチャーや討論を自室にすわりながら無料で聴ける! なんとも優雅でぜいたくなひとときです。

若いみなさんは、ディジタルのデータや学習素材・機器をもっと幅広く活用されているはずです。

英語・日本語の活字媒体もそれこそ汗牛充棟! 

学習者にとっても、これほど手段や素材が完備され月単位で更新されるような環境は理想に近いでしょう。

そこで思うのです。

これからは英語を(英語に限ったことではまったくありませんが)学習する人たちの世間がもっと広くなるのではないか? 1万語前後しか語彙力のない人たちが、専門家も含めて、「英語は語彙力ではない」などといっておられる時代ではなくなってくるのではないか? 目の前にすばらしく美味なものが並んでいるのに、無意味に禁欲して、食べようとしない変な風潮は徐々に退潮するのではないか? 「児童食」を偏食する人も減ってくるのではないか? 多忙などの理由で禁欲せざるを得ないとしても、少なくとも自分のポジションを自覚・痛感する人が増えるのではないか? そしたら「アンチ・バベルの塔」もあちこちに建つようになるのではないか(^^;)!? そういうふうに思っているわけです。

みなさんはどう思われますか?

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そして今日(2006年3月21日)は、何よりも:

Japan shines brightest on Classic's top stage !!

おめでとう、ございます。

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いよいよ春ですね。

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現実的な語彙強化(15)

『日本語力と英語力(齋藤孝+斎藤兆史)』 という本によると東大生は次の英文(『武士道』より)を理解できないそうです。

The discipline of fortitude on the one hand, inculcating endurance without a groan, and the teaching of politeness on the other, requiring us not to mar the pleasure of serenity of another by expressions of our own sorrow or pain, combined to engender a stoical turn of mind, and eventually to confirm it into a national trait of apparent stoicism. I say apparent stoicism, because I do not believe that true stoicism can ever become the characteristic of a whole nation, and also because some of our national manners and customs may seem to a foreign observer heard-hearted. Yet we are really as susceptible to tender emotion as any race under the sky.

そして、2人のサイトウさんは、次のように対談しています(1部引用):

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 私は、「英語ができる・できない」は、英文の読解力のあるなしによるものだと思っていました。つまり、英文を読んで、単語の一つひとつの意味をとらえ、文法に従ってつながりを解き明かし、どういうことが書かれているかきちんとその意味内容を説明できるのが「英語ができる」人であり、説明できないのが「英語ができない」人であると。

兆史 異文化が交錯している状況のもと、英語の文章を理解して日本語に置き換えることができなければ、日本人が英語を学ぶ意味はないですよ。ところが、英文解釈のテストで英語能力を判断するやり方自体が、もう「古い」と言われます。

 そうすると、ちゃんとした英語の本が読めないということですね。でも、向こうの知識人の書いたものを読めるというだけで、実はすごいことですよ。まあ、欧米の小学校低学年レベルの会話ができれば満足だというなら、それでもいいですが。

兆史 それだと志が低すぎますね。
 また、新渡戸稲造の例をあげると、彼は 『武士道』 (Bushido, the Soul of Japan) という本を格調高い美文調の英文で書いています。「昔の人はこういうものを書いていたんだよ」と授業で紹介すると、学生たちはショックを受けます。英語のレベルが高すぎて読めない。まあ、英文のレベルが高いと判断できただけでも、よしとしてあげてもいいのですが、明治時代にそんな高度な英文の本を書いた日本人がいたことに驚くのです。ところが、それほど見事な英文を書く新渡戸や、彼の本をすらすらと読める人間より、流暢に話す帰国生のほうがかっこいいと思わせてしまうのが今の英語教育です。

 読めない、書けない、だけど話はできる ― 日本はこの方向を選択したわけですね。

兆史 そういうことです。

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ちゃんとした英文ならちゃんと解釈できるようになって初めて、英語の書いてあるあるいは聞こえてくるそのままにに、いちいち日本語に訳さなくても、理解できるようになります。英文解釈の訓練をしないと生涯分からないまままたは分かったつもりのままですごすことになる。

上記の英文も、あたりまえですが、高校で学習する英語の構文にそのまま従った文章で誤解のしようがない構造です。語彙も学習辞典のレベルに完全に収まっています。大学生であれば学習辞書さえ引けば分かるはずです。分からないとすれば構文の知識がないからです。

こんな人たちが高校の先生になったら、またまた、「やさしいものをたくさん分からない単語はとばして多読」説がはびこることになります。

「辞書暗記」などとんでもないということになります。

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現実的な語彙強化(14)

「辞書暗記」に対して、そんな方法でやっても「楽しくないし根気が続かない」からだめだという意見はいたるところにあります。当然、「アンチ・バベルの塔」に対しても同じ批判が多くあります。

そこで、ちょっとこんなふうに考えてみましょう。

世間で「楽しくて長続きする」と言われている教材の設定語彙数を確認してみたらせいぜい数千語です。1000語から3000語ぐらいのすっきりした(=単純すぎる)語彙集を「楽しく長続きするやり方で!」マスターしようというわけです。

しかし、そんな数のしかも極度に単純化された語彙など、その気になって集中してやれば数日~10日もあれば全部覚えられますよ。会社へ行ってる人の場合でも、今の時代、数日から10日間ほどの休暇は珍しくない。朝から晩まで暗記に没頭すればそんな単語集などまたたくまに覚えられる

楽しいだの長続きするなどと言っている暇もないうちに終わってしまいますよ。

たとえ、覚えたって忘れる!? そんな単純な語彙群なら、1日10分ほど復習するだけで忘れません。

もう大丈夫だと思ったら、いわゆる多読(ネイティヴの感覚で言えばれっきとした遅読)を実行すればいいです。そしたら復習などしなくても永久に忘れません。

だから、そんな「楽しくて長続きする」やり方は、実は、「根気」など要求していない。根気が必要になるのは1万語以上特に2万語以上でしかも多義語ならその意味のすべてをカバーしチャンク表現もちゃんと含む語彙強化の場合です。

「語源で覚える英単語」も同じです。市販の人気の語源単語集程度なら、休暇に一気に覚えるほうがよっぽど早い。ついでに、ご託宣の語源の知識も身についてしまいます。まわりくどい説明などちょっと極端に言えば「無駄!」。

語源が威力を発揮するのは、「学習用辞典」には登場しない医学用語などです。例えば、 aniseikonia (アナイサイコウニア)《両眼の》不等像()(). 分析すると、aniso- = not equal + icon = image + -ia 。ちなみに、-ia は「病気の状態」「動植物の属名」「地域, 社会」を示す語尾です。

普通に必要な語源の知識なら「学習辞典」を読むだけで充分習得できます。そして、ある程度語彙強化にも有効です。他方、10個前後の語源で1万語ほどの語彙強化が可能になるというような話は、「私」が思うに、ナンセンスというか、UFOの存在を信じるに近い所為でしょう。

語源に興味があるなら、ラテン語やギリシャ語の基礎知識を蓄えるほうが、あるいはイタリア語などをやるほうが、よほど訳に立つでしょう。ただし、これに関しては、私の想像にすぎません。

いずれにしても、根気がなければ、一定以上の語彙強化は不可能です。やさしいものをたくさん読める以上の語彙強化は不可能です。10日で達成できるものもちゃんとした価値があります。しかし、それは、10日で入手できる価値です。その価値判断は、もちろん、相対的なもので、各人によってさまざまですが、数年間かけないと入手できない価値に比較すれば非常に小さいことは否定できません。

楽しさ? 私は、根気が不要なもので心から楽しめる知的な営み(=持続する楽しみ)を知りません。

もっと言えば、根気を意識しないで没頭できれば最高ですね。

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現実的な語彙強化(13)

認識語彙が2~3倍になったら、読書力はそれ以上に伸びます。また、読書力だけではなく、リスニング力もまったく違ってくる。

読書とリスニングはよく似ている。似ていて当然でしょう。読書に音をを付与したらリスニングになるからです。

『The Da Vinci Code』 を日本語と同じように楽しめるようになったらそのCD版も日本語の朗読を聞いているように楽しめるようになります。

ただし、「文法・構文をマスターしていること」及び「音声を伴った語彙強化をしていること」という条件があります。

また、音声をマスターするためには、「発音記号」を完全に習得し、つまり発音記号だけで文章を記述できるようにし、未知の語彙は完全な音声を添えて覚える必要があります。

各語彙(単語及びチャンク表現)だけではなく、その語彙が含まれる句や節や文章も正しく音声化できる必要があります。

我流の発音はいただけません。せっかく覚えてもリスニング力はあまり伸びないし、読書のリズムも不自然なものになって時には意味を取り違えてしまう可能性もあります。

だから、「学習用英和辞典」 で「アンチ・バベルの塔」を立てるときは、音声が充実した「学習用英英辞典」の併用をお勧めしたい。『ワードパワー英英和辞典』 などもたいへんいい辞書ですが音声のバックアップがないので同様な配慮が望まれます。『Longman Dictionary of Contemporary English』 は各例文にも音声がついていますから大いに助かります。何度も言いますが、私が若かったころとは隔世の感があります。

他方で、やさしいものを多読・多聴し、ハイブローなものも多読・多聴し、ハイブローなものは時に精読・精聴する ― というのはあくまで理想ですから、各自の状況に応じてできるだけのことをする。

2~3年で爆発的に語彙を増やしたいのであれば、その期間は、大勢、「アンチ・バベルの塔」に傾倒しても一向にかまわない。ただこれはなかなかしんどいことでしょう。そんなことが可能な環境にいる人も極めて少ない。ひとつの選択肢ではあるということです。


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現実的な語彙強化(12)

既に7000~1万語程度の語彙力がある人で、しかし辞書暗記と聞いたら引いてしまう人を、ひょっとしたら説得できそうな辞書を1冊あげるとすれば 『ニューヴィクトリーアンカー英和辞典』 でしょう。

活字が大きくてレイアウトもゆったりしているので、辞書の割には、親しみを感じる人が多いはず。威圧感はあまりない。

まず、適当にあちらこちら読んで見ます。

それで、別にいやだなあと思わなかったら脈ありですよ。

ちょっと「アンチ・バベルの塔」をはじめてみたらいいです。

京大カードを買ってきて転写してみる。

毎日やるつもり(実際はなかなかできることではありませんから最初はやったりやらなかたりでよろしい)で、何とか50枚ぐらい作成してみる。

覚えなくてもいいですよ。いや、覚えるにこしたことはないが、未知語の選択・転写と暗記を同時にやろうとすると慣れてない人にはとんでもなく大きなプレッシャーになる。

ページ数がきまっていますから、終了予定日はいつでも再計算できます。とりあえず、全ページ1695ページの未知語を転写し終える。

これだけでも大変貴重な財産の取得になります。

これだけ覚えたら、少なくとも認識語彙に関する限り、標準的なネイティヴの語彙力とあまりかわらなくなるというはっきりした目安の完成です。しかもあなただけの目安ですから、むだがまったくない。

あとは、じっくり覚えてゆけばよい。英語漬けの生活をしているネイティヴ・スピーカーでも10数年かけて獲得する語彙なのですから、あせってやる必要はまったくない。

1~2年でマスターできれば理想ですが、それを狙うと挫折の危険が大きくなる。

自分のペースを見つけてそれに従うことがコツです。

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現実的な語彙強化(11)

前回に、語彙強化に反対する人には二つのグループがあるという話をしました。

ひとつのグループは日本語でも控えめな語彙数で生活してほとんど不便を感じていない、ましてや外国語の英語の熱心な語彙強化などなぜやるのか実感がわかない、片言でも楽しめれば御の字だと思っている、いや、語彙強化などには元来興味がない人たちです。英語などまるで必要でない日常であればむしろ当たり前のスタンスだろうと思います。

2つ目のグループは、語彙強化に猛烈に反対する、しかしTIMEと暇があれば格闘し、市販の内外の単語帳にも熱心な興味を示すような人たちです。自分の日本語の語彙力に英語の語彙力がはるかに及ばないことを知っていながら過去に何度も語彙暗記に失敗して、「辞書暗記」の主張を聞いたりすると、「そんなことは無駄だ、やさしいものをたくさんがいい」と言ったりする、矛盾に満ちた、語彙難民とでも言える人たち。

語彙難民の中にはもうあきらめた人たちもいます。そんな人たちは、語彙強化に反対も賛成もしません。

そして、反対するグループとあきらめたグループを除いたその他のグループは、英語を熱心に学習している、語彙難民にはなっていない希望に満ちた人たちです。あれこれと工夫を凝らして、できるだけ語彙を増やしたいとそれなりの努力をし、実際効果も感じている、まだ頭打ちになっていない人たちです。

私は、そうした人たちすべてに、まず辞書を読むおもしろさを知って欲しい。理由を聞かずにまず読んでみて欲しい。必ず「辞書って案外おもしろいなあ!」と感じる人が出てきます。中学生用の英和辞典でもニューヴィクトリーアンカーでもいいです。だれだって単語帳をかじった経験があるはずですから、それに比べて辞書の内容の豊かさに驚く、わかりやすさや実用性を発見する、人が、必ず出てきます。

まだ語彙難民にはなっていない希望に満ちた人たちであれば、ほとんどの場合、学習用辞書のおもしろさに気づきます。市販の単語帳をはしごするより1冊お気に入りの辞書に取り組むほうが比較にならず有益なことに気づきます。そうなれば、ある段階で足踏みして空回りし、やがて語彙難民に至る道を歩まないですむチャンスにめぐり合えたことになります。見通しがつくようになります。これだけを、こういうふうにやれば、ここに達することができるという見通しがつく船と航路とコンパスを手に入れることになります。

そのあとで、長い航海の計画を充分な余裕をもたせて検討すればいい。

途中で何度も軌道修正してもかまわない、いや、当然そうなる。それは誤差の範囲に収まる。

やがて、設定した目標がはっきり見えくる

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英語の語彙:雑談(34)

apparent という形容詞がある。

この頻出単語の意味をあいまいに放置している人が案外多い気がする。

『Oxford Advanced Learner's Dictionary』 の説明は次のようになっている。

-------------------

apparent adjective

1 [ not usually before noun]  

apparent (from sth) (that … )

apparent (to sb) (that … ) easy to see or understand  

SYN  obvious

It was apparent from her face that she was really upset.

Their devotion was apparent.

It soon became apparent to everyone that he couldn’t sing.

Then, for no apparent reason, the train suddenly stopped.ò note at clear

2 [ usually before noun ]  that seems to be real or true but may not be 

SYN  seeming

My parents were concerned at my apparent lack of enthusiasm for school.

--------------------

分かりやすく整理する;

1 [ not usually before noun]  = 補語として使われる場合

意味 → 明白な

[ usually before noun ]  = 名詞を直接修飾する形容詞として使われる場合

意味 → (実際は違うかもしれないが)外見は

ただし、for no apparent reason のような例もあるので、「補語・形容詞」の基準も絶対的なものではない

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英語の語彙:雑談(33)

the Angelus (アンジェラス)

ミレーの絵画 『晩鐘』を指すこともある。

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『リーダーズ英和辞典より』↓

【カトリック】

① お告げの祈り, アンジェラス《聖母に対する信心とキリスト降誕に対する感謝のため朝・昼・夕に行なう》

②  お告げの鐘 (= ~ bell ) 《朝・昼・夕に鳴らしお告げの祈りの時刻を告げる》

【ミレーの絵画】

③  「晩鐘」 《Millet の絵画 (1858-59); 夕方のお告げの鐘を聞いて祈りをささげる男女の農民の姿を描いたもの》

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現実的な語彙強化(10)

「アンチ・バベルの塔」の前提として、「英語の力=語彙力」だという認識があります

ところが、この考え方に反対する人、時には猛烈に反対する人がいます。

反対する人は2種類のグループに分かれます。

① まず、母語の日本語の語彙がそれなりに控えめな水準にとどまりかつそのことに不満を感じていないグループの人たちです。当然、英語の語彙強化にもほとんど関心がありません。「なんで、そんなに単語ばかり覚えるの?」ということになります。充分間に合ってるよというわけです。そして、ほんとうに間に合っているわけですから、反対するのも当然です。

② 次に、特に猛烈に反対する人たちは、英語の語彙強化に失敗した経験を持つグループで、日本語の語彙力はかなり高い人たちです。得意な日本語を駆使して「英語力=語彙力ではない」と強く反論します。その反面、多様な反論を可能にしている日本語の語彙の豊かさには気づいていません。つまり、言いたいことを言うためには高い語彙力が必要であることに気づいていないのです。「やさしいものをたくさん」というようなスローガンに安住のスタンスを見出すのもこうしたグループです。しかし、こんな人たちは、日本語では決して「やさしいもの=子供用の読み物」ばかりたくさん読んだりはしません。英語でもTIMEと格闘しているのが実際の姿です。かくして、大きな矛盾を抱えながら生涯をすごします。なぜもっと「現実的な語彙強化」をしないのでしょうか?

私は、「言語の力=語彙力である」ということを疑うことができません。やさしいものももちろん読みますが、日本語で読むようなものならすべて英語でも読みたい。そのためには充分な英語の語彙力が必要だということを疑うことができません。永久に「やさしいものをたくさん」読むことに耐えられません。

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現実的な語彙強化(9)

前回に、「語彙数を定めない語彙学習は不毛なアイデア合戦を生む」と書きました。

これはもう少し説明しないと誤解をまねくかもしれません。

なぜかというと、「1日にたくさん覚えるより少しずつでも続けるほうがいい」とか、「語源で覚えるといい」とか、「まず好きな分野の単語から覚えたらいい」とか、「分野別に覚えたらいい」とかいうアイデアはそれぞれに有効なアイデアだからです。

たくさん覚えるよりすこしずつやったほうが気楽だし、それを続けることで徐々に語彙も増えていきます。語源も知らないより知っていたほうが得です。語彙暗記がいやだとしても好きな分野の英語なら覚えられるかもしれません。また、バラバラに覚えるより分野別に覚えるほうが印象に残りやすいでしょう。

こうしたアイデアの底流には共通の願いがあります。それは、語彙を覚える苦痛を除去したいという願いです。その願いは、各アイデアには前述したような否定しがたい利点も確かにあるので、ある程度までかないます。「今までとは違って今度は楽に覚えられた!」と感激する人もあります。

共通の願いの他に共通のごまかしもあります。それは、こうしたアイデアのどれひとつとして、到達レヴェルを示していないということです。「これだけ時間をかけたらここまで覚えることができる」という目安を示すことが絶対ないことです。もっと分かりやすく言えば、当座の鎮痛剤に過ぎないということです。

まだ、共通点があります。まことに低レヴェルの目標にしか到達できないという現実です。到達という表現は適切ではない、そこまでは流れていくといったほうがいいかもしれません。だから、いくらでも成功例を示すことができます。歩きなれない人が「1時間歩き続けることができた!」と感激しているようなものです。一般の外国語学習の実態です。

私は、語彙強化とは言えないそんな実態を、「現実的な語彙強化」とは言いたくない。

「現実的な語彙強化」とは、「1時間歩ける」ことではなくて、「現実に英語が分かる語彙強化」だと思う。

「現実的な語彙強化」とは、英語が分かるレヴェルに到達する目標が明確に設定されていて、必要時間が(修正を続けながらも)計算できる語彙強化だと考えている。

あるいは、「1時間歩いているだけだ」ということを意識できる語彙強化だと思う。

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辞書を読む(3)

3回目は abase ですが、掲載されているのは abase yourself という形。

10 abase yourself = to behave in a way that shows you accept that someone has complete power over you

『CALD (Cambridge Advanced Learner's Dictionary) 』 の説明は、to make yourself seem to be less important or not to deserve respect

『OALD (Oxford Advanced Learner's Dictionary)』 の説明は、to act in a way that shows that you accept sb’s power over you

日本語の訳は、普通、「卑下する」とか「へりくだる」。

真情というより、儀礼的なものが感じられる場合もある。とにかく、ひたすら頭をさげるという感じです。

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現実的な語彙強化(8)

「アンチ・バベルの塔」の第1歩は目標の辞書をひとつ選択することです。

日本人として最高レヴェルの語彙を獲得するのが目的であれば、たとえば『ニューヴィクトリーアンカー英和辞典』を選べばよい。このレヴェルはネイティヴ・スピーカーの並みのレヴェルでもある。

また、並みのレヴェルというのは充分なレヴェルではないから、ネイティヴ・スピーカーにとっても充分な語彙が欲しい場合は、たとえば「上級学習英英辞典」を選択すればいい。

いずれにしてもどれか1冊の辞書を決めることになる。

これは何を意味するのか?

覚える語彙数を確定することを意味します。

目標の語彙数を確定もせずに語彙強化の議論をするのは無意味です。目標語彙数が決まらなければいつになったら終わるのか計算もできないし、したがって、どれくらいのレヴェルにいつ到達できるのかも分からない。日本人として最高のレヴェルだとかネイティヴスピーカーとしては並みのレヴェルだとかそんなことは知りようがない。

また、目標を掲げて日々努力するのも容易なことではないが、目標のない先の見えない作業を続けるのはそもそも不可能です。それこそいやになるでしょう。到達地点が分かっていたら、計算ができます。1年のつもりが2~3~4年かかるかもしれません。しかし、いつかは終わるときが必ず来ます。目標がなければいつまでたっても切りがありません。

そして、語彙数を定めない語彙学習は不毛なアイデア合戦を生みます。1日にたくさん覚えるより少しずつでも続けるほうがいいとか、語源で覚えるといいとか、まず好きな分野の単語から覚えたらいいとか、分野別に覚えたらいいとか、○○語覚えたら日本人としては充分だとか(これはいったいどういう意味?!)、まるで雲をつかむような話になります。

少しずつ覚えるとしていったい何年あるいは何十年かけるつもりですか?それを自覚していますか?

語源で覚えると言っても百数十年にわたる日本人の英語学習の歴史の中で語源で本格的な語彙強化をした人がいますか? だれもいません。辞書暗記で成功した人は何人もいます。それと同程度の語彙力を語源で達成した人はいません。なぜか? 無理だからです。語源でこじつけをやる暇があればすぐに覚えたほうが早いし、必要な語源の知識は辞書を読めば手に入る。

好きな分野の英語を覚えてそれでどの程度まで覚えられるのか?まったく不十分な水準にしか到達できません。

数万の語彙を分野別に分ける作業がどんなに大変か、辞書暗記の比ではない。意味が重層的に重なり合っている場合も多く、膨大な作業になります。『Cambridge Advanced Learner's Dictionary』 のCDROMを利用すれば数千語の分類は可能でしょう。その程度です。それでもものすごい重なりが生じます。

「○○語覚えたら日本人としては充分」。こんな無意味な目標はありません。ナンセンスです。

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辞書を読む(2)

○ 2回目は abandonからです。

abandon は、大学受験の単語帳で最初に掲載されることが多く、これだけ覚えて give up する(=すぐボキャビルをやめてしまうという比喩 )受験生が珍しくないことで昔から有名な単語です。

7 abandon = ① 人を遺棄する ② 場所や乗り物などを放棄する ③ 計画や習慣などをやめる ④ 信念などを棄てる ⑤ abandon yourself to something = 感情・衝動に身を任せる She abandoned herself to grief. (彼女は悲嘆に暮れた) ⑥ abamdon ship = 船を見捨てる

A: 関連語  B: 反意語 (『Oxford American Writer's Thesaurus』より)

① A: forsake / desert / leave / leave high and dry / turn one's back on / cast aside / break ( up ) with / jilt / strand / leave stranded / leave in the lurch / throw over / walk out on / run out on / dump / ditch

B: keep / retain
   
② A: vacate / leave / depart from / withdraw from / quit / evacuate

③ A: give up / stop / cease / drop / forgo / desist from / dispense with / have done with / abstain from / discontinue / break off / refrain from / set aside / cut out / kick / pack in / quit

B: take up continue 

④ renounce / relinquish / dispense with / disclaim / forgo / disown / discard / wash one's hands off / give up / withdraw / drop / jettison / do away with / forswear / abjure / ax / ditch / dump / scrap / scrub / junk / deep-six

B: keep / retain

join も反意語と考えてもいいでしょう。

8 次も abandon ですが今度は不加算名詞で、She drank with ( reckless / wild ) abandon. (思い切り飲んだ)というふうに使われる。

9 次は abandoned で形容詞。たとえば abandoned bikes (置き捨てにされた自転車)。

続く...

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辞書を読む(1)

これから、ゆっくり、学習用英英辞典を読んでいきます。

読み方はk.y.流です。

なぜ、k.y.流なのか?

それしかできないからです。

読む辞書は 『LDCE (Longman Dictionary of Contemporary English ) 』 です。「アンチ・バベルの塔」に使用した 『Cambridge Advanced Learner's Dictionary』 を再度読もうかと思ったのですが、違う辞書を読むことに決めました。辞書は、語彙の世界を探索する道具ですが、執筆陣が違えば同じ語彙であってもやや違った角度からながめることができるかもしれない、違った景色を味わうことができるかもしれないと思ったからです。

「アンチ・バベルの塔」を建設していたときは、辞書を読むことのほかに未知語彙を選択して転写して覚えるという作業がありましたが、今回はただ読むだけですからその分余裕があります。とにかくゆっくり読んでいくつもりです。

もちろんA~Zの順に読んでいきます。いつ終点に到着するのかまったく分かりません。そんなことはいっさい無視して進んでいきます。しょっちゅうあらぬ方向に脱線するはずですがそんなことも委細かまわず語彙の森を散歩することにしました。

さて、Aの項からスタートです。語彙の英語の定義はとくにことわりがないかぎり 『LDCE』 のもの、そして語彙のあとの()内の説明は 『研究社・新英和大辞典 第6版 』の定義です。

1 a を見ていると One of his daughters had married a Rothschild.(彼の娘のひとりはロスチャイルド家の人と結婚していた)という例文があります。なぜ、これが眼にとまったかというと Rothschild という名前です。今はビル・ゲイツのほうが世界1の富豪として有名かもしれませんが、ロスチャイルドはイギリス最大の富豪一族。 その始祖は、『The Cambridge Biographical Encyclopedia 』 によると、Meyer Amschel Rothschild マイヤ・アムシェル・ロートシルトで18世紀半ばから19世紀のはじめまで生きた人。a financier = someone who controls or lends large sums of money = 金融業者で the founder of a banking dynasty = 銀行王国の創設者。生まれはフランクフルト。ロスチャイルド(英語読み)という姓の由来は先祖の屋敷の壁にかかっていた”赤い盾(たて)= ドイツ語で roter Schild”。

それから、I'll fetch you a cup and saucer. とか Does everyone have a knife and fork? という使い方。物がふたつあってもセットで使われる場合は a ~~となる。3つ以上のものはないのか?

また、She was hailed as a new Marilyn Monroe.(彼女はマリリン・モンローの再来ともてはやされた)。an old Marilyn Monroe というのはどうなんだろう?

[a] に続く語彙は(略語は省略):

2 an aardvark(ツチブタ (=ant bear, anteater, earth pig) 《アリ・シロアリを常食とする穴居性・夜行性の動物; アフリカ南部・東部産》)

3 aargh[アー] (ああーっ, うわー, ぎゃーっ, うぉーっ, ぐぁーっ《驚愕・恐怖・苦痛・不快・怒りなどを表す》)

4 aback この単語は常に be taken aback ( by sth ) =~に非常に驚く の形で用いられる。

5 an abacus = 算盤(そろばん) 

6 ( an) abalone [アバロウニ] = アワビ = a kind of shellfish(貝; 甲殻類の動物《エビ・カニなど》)which is used as food and whose shell contains mother-of-pearl (《貝内面の》真珠層, 真珠母 (=nacre))

続く...

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現実的な語彙強化(7)

現実的な語彙強化(4)の冒頭で: 

― 「現実的な語彙強化(3)」で、、「アンチ・バベルの塔」方式で暗記速度は、「①時速・4語彙」だと書いたところ、sd さんから、次のような、2つのポイントを含むコメントをいただきました。

(1) この「暗記」とは どの程度の記憶保持のことを指さすのか? 1日保持出来るのか、1ヶ月か、1年か、ひょっとして10年以上か? 

(2) どの程度の期間保持できるかというのはその為に必要な練習時間(&方法)に大きな影響を与る。

sd さんのコメントに簡単にお答えすると「人による」ということになります ― と書きました。

この「人による」ということについて、説明しておきます。

「語彙強化」をする場合に、いったん暗記したものについてその記憶をどの程度維持できるか、さらに、そのために必要な練習時間はどれくらいか、という判断は、各人の目標レヴェルや、目標達成後の英語に接する態様、によってかなり異なります。

そういう意味で「人による」という表現を使いました。以下は、いったんしっかり記憶した語彙についての説明です。あくまで私の経験に基づく記述にすぎませんのでその旨ご了解ください。

① 目標レヴェルが5000語前後つまり大学受験程度のレヴェルであれば、記憶保持は非常に容易でしょう。「塔」方式の場合、毎日15~30分程度(延べ時間)の復習で充分維持できます。1ヶ月程度復習ができなくてもほとんど忘れない。また、常に英語にふれている人であれば、カードを毎日復習するような作業はまったくしなくても、永久に維持できます。超基本語彙だから頻繁に出現するので忘れる暇がないからです。

② 目標レヴェルが8000~12000語であっても、記憶保持はそんなに困難ではない。何かの待ち時間などを活用して毎日延べ時間で30分程度カードを復習したら、10日~2週間ぐらい復習ができなくても、記憶はほとんど消えないはずです。また、英語を使う仕事などに従事している場合であれば、3ヶ月サイクルぐらいの復習であっても、ほとんど忘れないと思います。

③ 目標レヴェルが1万2000~2万語であれば、常に英語に接する人であってもだいたい毎日延べ時間で30分以上の復習は必要。1ヶ月以上まったく復習しないと多少の忘却は免れないでしょう。

④ 学習辞書の見出し語数が2万語を超える場合、どんな人であっても、だいたい毎日述べ時間30分程度の復習は半永久的に必要。1ヶ月以上まったく復習しないと10%程度の忘却は免れないでしょう。

⑤ 学習辞書の見出し語が5万語を超える場合、どんな人であっても、毎日1時間程度の復習は生涯必要でしょう。3ヶ月以上まったく復習しなければ10~40%程度の忘却は免れない。もっとも、このレヴェルは私もまだ充分な経験がありません。これからの課題です。

以上、ごく大雑把な判断です。少しでも、ヒントや参考になれば幸いです。

ところで、語彙強化は聴き取り能力とも密接に関連しています。語彙を数千語単位で増やすと、みなさんもよくご存知のように、読書力だけではなくリスニング能力が顕著に伸びるのが実感できます。リスニングができないのも、結局は、語彙を知らないからです。

ただし、語彙強化をリスニング強化に直結させるためには、各語彙(チャンク表現も必須!)を音声付きで習得する必要があります

最近は、見出し語だけではなく、すべての例文にまで音声が添付された辞書があります。大いに利用して我流の発音を全廃することができたら、リスニング能力もグングン高くなります。

音声がなくても、必ず発音記号を確認して見出し語や例文を音読しながら「塔」建設を進めたら、効果はてきめんです。

記憶の保持に関してもうひとつ。 ③ あるいは特に ④ 以上のレヴェルになると、sd さんが研究されているような記憶保持の方程式は様相を一変させる可能性があります。ぜひ、実験していただきたいと思っています。

そして、何よりも大事なことは、継続して復習を行うことであり、これが最も困難なことでもあります。議論が百出しても、ただひとつ有効なのは、「地味で地道な作業」だけです。

もちろん、とりわけ語彙強化が自分の目標レヴェルに達した後は、多読も欠かせません。

そうした作業が習慣化してうまくかみ合うようになれば最高ですね。もうやめられなくなる。

続く...

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アカデミー賞の英語

アカデミー賞とは、an Academy Award(正式名称)のことで、an Oscar とも言われ、第1回の授賞式は1929年に開催された。

Oscar はアカデミー賞受賞者に与えられる小型黄金像のことで、その由来は「映画芸術科学院の書記がこの小像を見て ‘He reminds me of my Uncle Oscar.' と言ったことからとされる(研究者英和大辞典より)」。

この賞を授与するのは、1927年に創設された「映画芸術科学アカデミー → AMPAS (Academy of Motion Picture Arts and Sciences 」である。

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2006年度アカデミー賞外国映画賞にノミネートされる: be nominated for the 2006 Academy Award for Best Foreign Film

アカデミー賞を受賞する: win [get, receive] an Academy Award [ an Oscar]

2006年度アカデミー賞作品賞: the 2006 Academy Award for Best Picture

アカデミー賞受賞監督 / 俳優:  an Academy Award-winning [Oscar-winning] director/ actor

2006年度アカデミー賞作品賞は Crash が受賞した: The Best Picture Academy Award for 2006 went to Crash.

その映画は5つのオスカーを獲った: The film won 5 Oscars.

主要な賞:
.
作品賞 Best Picture

監督賞 Best Director

主演男優賞 Best Actor

主演女優賞 Best Actress

助演男優賞 Best Supporting Actor

助演女優賞 Best Supporting Actress

脚本賞(オリジナル脚本) Best Original Screenplay

脚本賞(脚色) Best Adapted Screenplay

撮影賞 Best Cinematography

衣装デザイン賞 Best Costume Design

視覚効果賞 Best Visual Effects

編集賞 Best Film Editing

美術賞 Best Art Direction

録音賞 Best Sound

音響効果賞 Best Sound Effects Editing

音楽賞(作曲) Best Original Score

音楽賞(主題歌) Best Original Song

メイクアップ賞 Best Makeup

ドキュメンタリー映画賞(短篇) Best Short Documentary

ドキュメンタリー映画賞(長篇) Best Documentary Feature

短篇映画賞(アニメーション) Best Animated Short

短篇映画賞(実写) Best Live Action Short

長篇アニメ賞 Best Animated Feature

外国語映画賞 Best Foreign Language Film

特別名誉賞 Lifetime Award

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絶対必要な英単語6000語(365・完/365)

どこから始めてもかまいませんが、1/365 とか 2/365 とかいう番号だけはどこかに記入しておきましょう。どの部分をやったかあとで分からなくなるからです。

あれこれ覚え方を工夫する暇があるなら、とりあえず「アンチ・バベルの塔方式」で、ひとつでも単語を覚えた方が早いです。

知っていると思っていても、こんな超基本語にはいろいろな、あるいは、意外な意味があることが多いですから ― 時間がある人は ― この際ていねいにチェックした方がいいです。

いやになったら、やった分だけでも無駄にしたくないですから、復習だけすればいいですよ! 

なお、派生語 / 熟語 / 連語、その他関連語も辞書に記載がある限り、チェックしておきましょう。

さあ、今日の語彙です。

6039 yesterday

6040 yet

6041 yield

6042 yogurt

6043 yoke

6044 yolk

6045 yonder

6046 young

6047 youngster

6048 youth

6049 youthful

6050 yo-yo

6051 Yuppie

6052 zeal

6053 zebra

6054 zenith

6055 zero

6056 zest

6057 Zeus

6058 zigzag

6059 zinc

6060 zinnia

6061 zip

6062 Zip Code

6063 zipper

6064 zither

6065 zodiac

6066 zone

6067 zoology

6068 zoom

6069 zucchini

もし知らない単語があれば英和辞典で調べて必ず―できるだけアンチ・バベルの塔方式で―覚えていきましょう。

超常識単語ですから、屁理屈をつけず無条件に覚えることが肝心です。

(番号等についてご注意ください: 注意はしますが、スペルや番号その他のミスをしてもチェックする時間がありませんのでご容赦ください。お手数ですがお知らせいただければ訂正いたします。)

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私はなぜ辞書を覚えるのか

それは、日本語だけではなく英語でも思う存分読書を楽しみたいからです。語彙で構成された世界は無限にイメージをふくらますことが可能な世界です。有限な数の語彙で満喫できる果てのないワンダーランドです。

『背教者ユリアヌス(辻邦生・著)』 には、読書好きの少年ユリアヌスが膨大で高質な蔵書を誇る司教・グレゴリウスを訪ねる場面があります↓

(引用開始)

 司教グレゴリウスがはじめてユリアヌスの訪問をうけたのは、その年もおしつまったある寒い日で、コーカサスをこえ、黒海を渡ってくる北風が、カバドキア地方の岩山に粉雪を吹きつけていた。長身で、燃えるような眼をした、痩せたグレゴリウスは、部屋に入ってきたユリアヌスがまだほんの少年にすぎないのをみて一驚した。彼は、ユリアヌスが皇帝のいとこであり、わざわざカエサレアまで書物を求めにくると聞かされていたので、少なくとも二十歳ぐらいの青年を想像していたのである。しかし、グレゴリウスがさらに驚いたのは、まだ十歳をたいして出ていると思えぬ少年が、すでにホメロスの詩行二万七千八百行を完全に暗誦していたばかりでなく、福音書や使徒書簡をも暗誦しはじめている事実だった。

 ユリアヌスはグレゴリウスに尋ねられるままに、少年らしくはにかみながら、自分がどのようにしてマルドニウスに学んだかを話した。

 「いいえ、ぼくはほんとうは芝居や戦車競技を見るのが好きだったんです。自分でソポクレスを読んでは、タナグラ人形を並べて、ひとりで芝居をさせたこともあるくらいなのです。でもある日、マルドニウス先生がこうおっしゃいました。(お前は戦車競技を見たいのかね? それならホメロスのなかに、実際のどんな競技よりも、いきいきと描かれた戦車競技が見られるではないのかね。ニコメディアで若い乙女たちの踊りが評判だったとき、お前はなんどもそれを見たいと私に言ったね。だが、ナウシカアほどの美しい乙女を見ることができると思うかね。デモドクスのような歌い手に会えると思うかね。心の眼をひらいてごらん。ホメロスのなかの木々は、この地上の木々よりどんなに美しかろう。雲も海も風も、そこでは光りかがやいているのだよ。心をとかすような、あの甘美な思いをホメロスのなかに味わった者は、この地上の、すぐ消えてゆく、つまらぬことには、たいして関心を払わなくなる。そこには、時をこえた、恍惚とした思いがあるのだからね)でも、先生のこうした言葉は、ほんとうを言うと、はじめまるでわからなかったのです。いいえ、いまでもよくわかりません。ただ前よりずっと本が好きになったことだけはほんとうです。もっと、もっと本が読みたいのです」

(引用終了)

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英語の語彙:雑談(32)

文系: ( the ) humanities = ( the ) arts 言語・歴史・文学などの科目

理系: ( the ) sciences  科学・数学の科目

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『イーディック 英和 和英辞典』 より↓

Humanities or sciences―I can't make up my mind. / You've got plenty of time to think about it very carefully. There's no need to rush into a decision.

「文系か理系か、迷ってるんですよ」「時間はたっぷりあるんだから、焦って結論を出さずにじっくり考えればいいさ」

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『Cambridge Advanced Learner's Dictionary』 より↓

I've always been more interested in the humanities than the sciences.

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文系の学生: a humanities student
理系の学生: a science student

文系の勉強をする: study ( the ) humanities
理系の勉強をする: study ( the ) sciences


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絶対必要な英単語6000語(364/365)

どこから始めてもかまいませんが、1/365 とか 2/365 とかいう番号だけはどこかに記入しておきましょう。どの部分をやったかあとで分からなくなるからです。

あれこれ覚え方を工夫する暇があるなら、とりあえず「アンチ・バベルの塔方式」で、ひとつでも単語を覚えた方が早いです。

知っていると思っていても、こんな超基本語にはいろいろな、あるいは、意外な意味があることが多いですから ― 時間がある人は ― この際ていねいにチェックした方がいいです。

いやになったら、やった分だけでも無駄にしたくないですから、復習だけすればいいですよ! 

なお、派生語 / 熟語 / 連語、その他関連語も辞書に記載がある限り、チェックしておきましょう。

さあ、今日の語彙です。

6011 wrinkle

6012 wrist

6013 write

6014 writhe

6015 wrong

6016 wry

6017 Xmas

6018 Xray

6019 xylophone

6020 yacht

6021 yak

6022 yam

6023 yank

6024 Yankee

6025 yard (1)

6026 yard (2)

6027 yardstick

6028 yarn

6029 yawn

6030 ye

6031 year

6032 yearbook

6033 yearly

6034 yearn

6035 yeast

6036 yell

6037 yellow

6038 yellow fever

もし知らない単語があれば英和辞典で調べて必ず―できるだけアンチ・バベルの塔方式で―覚えていきましょう。

超常識単語ですから、屁理屈をつけず無条件に覚えることが肝心です。

(番号等についてご注意ください: 注意はしますが、スペルや番号その他のミスをしてもチェックする時間がありませんのでご容赦ください。お手数ですがお知らせいただければ訂正いたします。)

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どういう人が外国語の勉強に向いているか?」

ドナルド・キーンさんは、「どういう人が日本語の勉強に向いているか?」という問題について ― 自分のことを実例としてあげれば、頭の構造は日本語の勉強に適しているといえる。つまり、自然科学には興味がないし、哲学や経済学はわからないが、頭の中にいろいろのめずらしい知識をためることが大好きだ。子供のときに切手を集めたが、あまり違わない趣味であろう。日本語を勉強しだしたときからその難解さに非常な魅力を感じた。たとえば、同じ字に発音がいくつもあるということがわかると、目的なしにそれぞれの変わった発音を覚えようとした。「生」の字の発音にセイ、ショウ、イク、ウム、ナマ、ハエル、フ、ナリ等があるとわかり、切手のように集めて頭の中のアルバムに貼った。書きにくい、画の多い字をなによりも喜んで、鬱のような字をすらすらと書けるように努力した。もちろん、こういう遊びでかなりの時間を費やしたが、おしく思わなかった。和英辞典で不思議な言葉も漁って、いつ役に立つだろうかと考えてみたことがない。旧仮名づかいも気に入り、現在でも使いたがる。要するに日本語にほれた ― と語っておられる(『私の外国語(中公新書)』より。太字 k.y.)。

『私の外国語(中公新書)』は36年前の本。

私は若かったときにこんな本に出会えて、たとえばキーンさんのような「外国語学習法」に出会えて、つくづく幸福だったと思う。いくらでも高い山がそびえていることを知ってよかった。自分にはとうてい手の届かない高みがあるのがわかっていてよかった。

「~しても役に立たないよ」などという浅薄な敗北主義におちいらなくてよかったと思います。

それにしても、キーンさんの日本語の語彙数はどれくらいになるのか?

キーンさんの「アンチ・バベルの塔」はどれほど高いのか!!

キーンさんは、最近、「もしなにかの事故で、私が日本語の知識を失うことになったら、私には大したものが何も残らないのではないか」(『私と20世紀のクロニクル』より)と吐露しておられる。


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英語の語彙:雑談(31)

je ne sais quoi( = I don't know what ) というフランス語がある。

このフランス語が英語でそのまま使われる。発音は「ジュヌセクウァ」。

ただし、品詞は名詞 (常に単数で、あるいは不加算名詞として)。

ユーモラスに用いられ、「何かの特に好ましい資質名状しがたいもの」というような意味である。

例文: She has a certain je ne sais quoi that charms everybody. ( 彼女には誰もが引かれるなんとも言えぬ魅力がある) → 『ランダムハウス大英和辞典より』

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marino さんへ

よかったです!

『ジュニアアンカー英和辞典』 はほんとうにいい辞書ですよ。

私がもし高校生や大学生や若いサラリーマンだったら、そして「塔」の話を聞いたら、ジュニアでいそいそと塔の建設を始めたと思います。

市販の単語帳よりずっといいし、何度も言いますが読むだけでも充分価値があります。興味をそそる説明も添えられています。たとえば、cowboy の項には ― 牧場にやとわれ、牛の管理をする人。ひと昔前のその男性的な世界は、西部劇に好んで取り上げられているが、実際の生活はそんなにロマンチックなものではない。仕事はつらく、人里はなれたところでさびしい思いをしなければならないことが多い。彼らが仕事の必要上体得した技を競う大会がロデオ(rodeo)である ― と書いてあります。

しっかり、声を出しながら、例文もちゃんとリズムをつけて音読しながら、やったほうがおもしろいです。

カードも、あまり懲りすぎると続かなくなるので、シンプルで分かりやすいレイアウトにして、見出しは赤がいいかなあ。そのへんは、数ヶ月するうちに好みのデザインが決まってくるはずです。毎日、書いていくのが楽しみになると最高です。裏が開いていますから、これものちのちにいろいろ利用できます。

私は、実を言うと、 『ニューアンカー英作文辞典』 も大好きです。その例文を音読しながら覚えたら立派に会話もできます。しゃれた表現はありませんが、しっかりした作文・会話の基礎作りには最適でしょう。ちらっと頭にいれといてください。何かの参考になるかもしれません。

そして、今、marino さんんもよくご存知のように、インターネットを利用すれば、私の若いころには想像もできなかったことや夢のまた夢であったことがどんどん実現しつつあります。iPod や MP3 なども音楽だけでなく英語の勉強の宝庫でもあります。案外、みなさん利用なさらないような気がする。いいプログラムがいっぱいありますが、たとえば http://www.eslpod.com/index.html などもよくできている。また、無料でそうでなくても安価に何でも読んだり聞いたり見たりプリントアウトしたりできる。何と言うすばらしい環境になったことでしょう。

ごめんなさい、勝手な話ばかりしてしまいました。

根気が続けばいいですね。

それでは、またです。

Thank you.

k.y.


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英語の語彙:雑談(30)

jam tomorrow 『イーディック英和 和英』 より

《英》「口先だけの約束,リップサービス,空手形」。「望ましいことだが,実現しそうもないこと」というニュアンス。

『不思議の国のアリス』 から。

Politicians promise great things, but of course it's always a case of jam tomorrow.(政治家は大層なことを公約するが,当然ながら,いつも空手形だ)

Our union is tired of promises of jam tomorrow.(うちの組合は口先だけの約束にうんざりしている)

k.y. 注: 『Through the Looking-Glass 鏡の国のアリス( Lewis Carroll ) 』 にある表現:

The rule is, jam tomorrow and jam yesterday ― but never jam to-day.”

なお、『鏡の国のアリス』 は 『不思議の国のアリス』 の続編。


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絶対必要な英単語6000語(363/365)

どこから始めてもかまいませんが、1/365 とか 2/365 とかいう番号だけはどこかに記入しておきましょう。どの部分をやったかあとで分からなくなるからです。

あれこれ覚え方を工夫する暇があるなら、とりあえず「アンチ・バベルの塔方式」で、ひとつでも単語を覚えた方が早いです。

知っていると思っていても、こんな超基本語にはいろいろな、あるいは、意外な意味があることが多いですから ― 時間がある人は ― この際ていねいにチェックした方がいいです。

いやになったら、やった分だけでも無駄にしたくないですから、復習だけすればいいですよ! 

なお、派生語 / 熟語 / 連語、その他関連語も辞書に記載がある限り、チェックしておきましょう。

さあ、今日の語彙です。

5973 woody

5974 wool

5975 woolen

5976 wooly

5977 word

5978 word processing

5979 wordy

5980 work

5981 workable

5982 workbook

5983 worker

5984 workman

5985 workout

5986 workshop

5987 world

5988 worldly

5989 worldwide

5990 worm

5991 worn-out

5992 worry

5993 worsen

5994 worship

5995 worth

5996 worthwhile

5997 worthy

5998 wound

5999 wrap

6000 wrapper

6001 wrath

6002 wreath

6003 wreck

6004 wreckage

6005 wrench

6006 wrestle

6007 wretch

6008 wretched

6009 wriggle

6010 wring

もし知らない単語があれば英和辞典で調べて必ず―できるだけアンチ・バベルの塔方式で―覚えていきましょう。

超常識単語ですから、屁理屈をつけず無条件に覚えることが肝心です。

(番号等についてご注意ください: 注意はしますが、スペルや番号その他のミスをしてもチェックする時間がありませんのでご容赦ください。お手数ですがお知らせいただければ訂正いたします。)

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「辞書を暗記しています」というと必ず、「やみくもに単語だけ丸暗記しても無意味だ」とおっしゃるかたが必ず現れます。

そこで分かるのは「ああ、この人は語彙強化らしい語彙強化をしたことはないのだ」ということです。

なぜか? 

語彙をむやみやたらと暗記することなど不可能なのです。理解を伴わない語彙を1万~2万語も丸暗記などできっこないのです。

若き日の鳥飼玖美子さんは『こんにちわ鳥飼玖美子です(ジャパン タイムズ)』のなかで ― ・・・学生時代は、嫌いならしょうがない、成績が悪くたって気にしないで、とにかくほったらかしてきた。それが商売となったら、夢中で取り組むのです。不思議なことに取り組める。資料をできる限り借りてきて、参考書を探して、試験勉強もこんなにしなかったと思うくらい、それは無我夢中で勉強する。専門用語を暗記することも無論必要だけれど、それより前に、とにかくその学問分野について知り、興味を持たない事には、通訳なんて到底できないのです。通訳どころか、単語だって覚えられない。専門用語を覚えるといったって、次々と並んだ単語をいくら眺めようと睨もうと、決して自分のものにならない。それよりも内容を知る事が先決であり、結局その方が専門用語習得の早道になるのです ― と述べておられます(省略・太字 k.y.)。

辞書の暗記も理解を伴わなければ不可能です。英英辞典の各語彙の字面だけ見て「やみくもに」丸暗記できると思ったら大変な勘違いです。やってみればわかりますよ。

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現実的な語彙強化(6)

sd さんから新たなコメントをいただきました。

ありがとうございます。

拝読して思ったことを記しておきます。

私自身は、sd さんよりはるかに年上ですが、記憶力が衰えたとか、語彙や短文の暗記に時間がかかるようになったとか、保持率が落ちたとかという自覚はありません。

今でも中高生や若いサラリーマンなどに英語を個人教授することがありますが、そんな若い人たちに比較して記憶力が劣るともまったく思いません。中高生は、暗記が不得意な子はもちろんですが、かなり優秀な子でも、私より記憶力が優れているとは思えません。

とにかく、自分自身の記憶力を時系列で比較する限り、劣化したという実感はありません。もちろん、覚えにくいことがあったり、よく忘れたりしますが、それが若いときよりひどいということはないのです。

むしろ、英語に関する限り記憶力は向上しているような気がしています。

元々平凡な記憶力しかなかったために劣化しようがなかったということの他に、もうひとつ考えられることは、私の場合は、英語を記憶することがいわば生活の1部になっているために、自分なりの記憶ルートが、たとえてみれば踏み固められて自然にできた野道のように、頭の中に敷かれているからかもしれません。だから、そんなルートがなかったころに比べると、むしろ暗記が容易になった。他の人に自慢できる記憶力ではまったくない ― それだけやってその程度かと私自身忸怩(じくじ)たるものがある― けれども、若かったころに比べてどうだと言われれば、今のほうがましになった。そんなふうに感じています。

中高生の場合はまだそんなルートがないために効率も悪いし忘れる速度も速いのかもしれません。あるいは、ひょっとしたら、中高生はまったく初めて詰め込んでいるのに対し、私のほうは潜在記憶を掘り出しているだけかもしれません。

だから、「アンチ・バベルの塔」の建設もやっているうちにだんだん上手になります。脳が慣れてくるのです。何か新たな仕事をしなければならないとき、最初は大変だな!!と思っても、3ヶ月もすれば「予想していた以上に楽にできる」ことがよくあります。

だから、あまり年齢を気にすることはない、と言いたいです。「年だからだめだあ!」と思ったらもうそれで終わりです。何事につけても、「~だから駄目だよ」と思ったらもうそれで終わりでしょう。

それから、もうひとつ ― 時間が有り余って難儀している人・一日が長くてうんざりしているような人には、「アンチ・バベルの塔」は救世主になるかもしれません。高齢化社会を迎えてそんな人が増える可能性もなくはない。

続く...

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絶対必要な英単語6000語(362/365)

どこから始めてもかまいませんが、1/365 とか 2/365 とかいう番号だけはどこかに記入しておきましょう。どの部分をやったかあとで分からなくなるからです。

あれこれ覚え方を工夫する暇があるなら、とりあえず「アンチ・バベルの塔方式」で、ひとつでも単語を覚えた方が早いです。

知っていると思っていても、こんな超基本語にはいろいろな、あるいは、意外な意味があることが多いですから ― 時間がある人は ― この際ていねいにチェックした方がいいです。

いやになったら、やった分だけでも無駄にしたくないですから、復習だけすればいいですよ! 

なお、派生語 / 熟語 / 連語、その他関連語も辞書に記載がある限り、チェックしておきましょう。

さあ、今日の語彙です。

5949 withdrawal

5950 wither

5951 withhold

5952 within

5953 without

5954 withstand

5955 witness

5956 witty

5957 wizard

5958 wobble

5959 woe

5960 wok

5961 wolf

5962 woman

5963 womb

5964 wonder

5965 wonderful

5966 wood

5967 woodchuck

5968 wooded

5969 wooden

5970 woodpecker

5971 woodwind

5972 woodwork

もし知らない単語があれば英和辞典で調べて必ず―できるだけアンチ・バベルの塔方式で―覚えていきましょう。

超常識単語ですから、屁理屈をつけず無条件に覚えることが肝心です。

(番号等についてご注意ください: 注意はしますが、スペルや番号その他のミスをしてもチェックする時間がありませんのでご容赦ください。お手数ですがお知らせいただければ訂正いたします。)

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みなさんは、種田輝豊さん、その英語との出会い、をご存知ですか?

先日、数日かけて書棚の大整理を敢行しました。クタクタに疲れましたが、書棚の裏列に埋もれていた書籍群が10数年ぶりに姿を現しました。何かちょっと遺跡の発掘をしているような感じでした。そんな発掘本のなかに、かの名著!『20ヶ国語ペラペラ(種田輝豊著)』がありました。今から37年前の本です。種田さんは小学校でローマ字を習ったあと、お父さんの書棚でドイツ語の年鑑を取り出して外国語を発見し、お父さんからドイツ語の単語をいろいろ教えてもらうようになった。そして小学校6年生のとき英語に出会った。種田さんはそのことを ― 六年生になったある日、わたしの「世界観」はがらりと変えられた。たしか、冬のことであった、と記憶している。外出から帰ってきた父が、いつもにないほど大きなおみやげを買ってきてくれたのである。あけて見ると、Jack and Betty という表題の英語の本とその「虎の巻」(学習書)、辞書、その他英語の漫画新聞風の小冊子などであった。中でも、親切な説明のある「トラの巻」が、もっともわたしをひきつけた。これには、単語ばかりではなく、文章の作り方も出ていることを知り、心がはずんだ。またごていねいに、英文字にはふりガナまでついている。しかし、よろこびもつかの間、虎の巻にはなかなかむずかしいことが書いてあった。いま考えてみると無理もない。はじめて英語にとりくむ早熟の小学五年生(k.y.の疑問:これ6年生のことか?)に中学二年用の教科書を買って来てくれた父親の意図たるやなんであったのか、いまだに納得がいかない。表紙には、はっきりと Jack and Betty, Book Two と書いてあるのを見落とし(いや、見たところでそのときはわからなかっただろう)、翌年の春、中学生活から加わる新しい科目と早合点して、一緒に買ってきてくれた辞書と首っ引きで単語の暗記にかかった。虎の巻の説明にしても、二年生用の教科書であり、Book One の内容を前提として書かれていたため、不可解な点が山ほどあったのは当然である。にもかかわらず、単語と同時に文章も何もかも(日本語の説明文も)暗記していき、私は熱病にとりつかれたかのように勉強し続けたのであった ― と書いてありました(太字k.y.)。

虎の巻は偉大なのだ!

ドナルド・キーンさんもそうですが、種田さんも、猛烈に暗記することがまったく苦にならなかったようです。

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現実的な語彙強化(5)

前回に、sd さんからのコメントに関連して、「記憶の保持作業は生涯続ける」と書きました。

私は、過去に、完全に暗記したつもりの脳内語彙リストが半年もするとあちこち破損してしまって落胆したことが何回もあります。それを繰り返したくないという気持ちが強くあります。記憶状態を常にモニターして劣化を食い止めなければなりません。「あれもこれも暗記したことがあるけれども思い出せない」というあまりうれしくない現象の発生を防がなければなりません。

忘れて覚えまた忘れて覚えしながらも徐々に語彙を増やしてきたことも事実だし、語彙の意味を、単独で見た場合には思い出せなくても、コンテクストの中ならすぐに思い出すことができる場合も多々あった。半永久的に忘れないだろうと思える語彙も増えていった。

しかし、そのような過去の推移と「アンチ・バベルの塔」の完成が近い今とでは、つまり、「塔」の前と後ではまったく事情が違うのです。

なぜ違うのか?

私の「アンチ・バベルの塔」は最終ヴァージョンだからです。もう、今までのように、新たな未知語彙のリストを作成し続けなくてもいいわけです。

私は、英語の語彙を無限に覚える必要はないと考えています。私の日本語の語彙数は6万語前後ですが、一般的な語彙に関する限り、これ以上の語彙を意識的・計画的に強化する必要を感じません。現行の語彙力で充分事足りているからです。

英語の場合も、同様に、最高限度まで語彙を蓄積すればそれ以上の語彙強化は必要ではないと思っています。その最高限度=最終ヴァージョンとは、もう何度か言及しましたように、「上級学習英英辞典」の語彙のことです。

私の「アンチ・バベルの塔」は「上級学習英英辞典」から未知語彙を選択したという意味で最終ヴァージョンです。

何が違うのか?

気持ちが違います。「塔の前」に比較して、今は大きな安心感があります。いったいどれくらい覚えたら充分なのか分からないままに呻吟していた「塔の前」とは違って、必要なもののすべてがすでに視野に収まっているという安堵感があります。「普通の人間」がひとつの言語について ― 読書の認識語彙に冠する限り ― 習得すべき際限に近づいているという満足感があります。

もちろん、「アンチ・バベルの塔」をしっかりメンテナンスしたからと言って、未知語彙が消失するわけではありません。

しかし、これからは、英語の未知語彙に対しても、日本語の未知語彙に対処するのと同じように接していけばいい。使われない語彙は忘れるし長く使われる語彙は頭に残っていく。それでいいと思っています。

併行して、「塔語彙」の深化と活用語彙化を促進する

続く...

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現実的な語彙強化(4)

「現実的な語彙強化(3)」で、、「アンチ・バベルの塔」方式で暗記速度は、「①時速・4語彙」だと書いたところ、sd さんから、次のような、2つのポイントを含むコメントをいただきました。

(1) この「暗記」とは どの程度の記憶保持のことを指さすのか? 1日保持出来るのか、1ヶ月か、1年か、ひょっとして10年以上か? 

(2) どの程度の期間保持できるかというのはその為に必要な練習時間(&方法)に大きな影響を与る。

sd さんのコメントに簡単にお答えすると「人による」ということになります。

単に「人による」というだけではあまりにも説明不足ですから、もっと詳しく述べなければなりません。

しかし、その前に、英語の未知語彙の記憶についてもっと一般的なことを確認しておきたいと思います。

私は、「アンチ・バベルの塔の完成}=「未知語彙の暗記終了」だと考えています。

次に、「何をもって暗記終了とするのか?」ということですが、1ヶ月経過しても記憶が保持されている状態をもって暗記終了だと、独自に、決めてあります。1ヶ月というのはそんなに厳格な期間ではなくて30日~40日といった感じです。

「①時速・4語彙」は、その「塔完成」時点を基準にした、非常に大雑把な、測定値です。

ところが、sd さんもご指摘のように、この程度の記憶はあてになりません。放置すればどんどん忘れていきます。したがって ― これもすでに数回言及したことですが ― 「塔」のメンテナンスは常に必要です。

最初は30日サイクルで復習し、次に35日サイクルにし、さらに40日、50日と、自分の記憶状態を確認しながら、1サイクルの期間を延ばしていきます。復習に要する時間も徐々に短くなります。しかし、まったく復習の必要がなくなるとは思っていません。おそらく生涯復習を続けることになるでしょう。

こんなことを言うと「そんなことなら覚えても意味がないじゃないか?」という向きもあります。私は、そうはまったく思いません。英語は、母国語ではありませんから、1日に8~10時間も読んだり書いたり聞いたりしゃべったりして触れているわけではありません。つまり、1日に8~10時間も復習しているわけではありません。そんなふうに考えたら、英語の復習は当然のことだと理解することができます。毎日、寝て起きて食べて日本語を使うように、英語の復習を生活の1部にするということです。

そうしながら、多読や精読も手伝って、語彙の理解が深化し認識語彙の活用語彙化も進みます。それこそ楽しいプロセスです。

続く...

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コメントにお答えする(6/2006)

marino さんへ。

実にていねいなコメントをいただきました。ありがとうございます。

すぐにお返事をと思いながら、あれやこれやと用事が重なり、書くこともまとまらないうちに時間が打ちすぎてしまい、失礼しました。

さて、辞書暗記ですが、お察しのように容易な作業ではありません。

しかし、私は ― 実にいろいろな試行錯誤を繰り返してきた結果 ― 他の方法で辞書暗記と同じ成果をあげることは不可能だと考えています。もっといい方法があればぜひ知りたいのですが、今のところまだそんな情報はありません。情報がないというより、ネイティヴ・スピーカーなみの語彙力養成など真剣に考えている人はほとんどだれもいないというのが実情かもしれません。

> 今ではすっかり私も挑戦しようという、そういう気持ちで、はやくも辞書暗記の一歩を踏み出したいばかりです。

「そのお気持ちがどうか持続しますように」と願っています。断念される方は非常に多い。いや、ほとんど断念される。「早くあきらめてよかった!」とおっしゃる方さえいます。

「蓼食う虫も好き好き=辛いタデを好んで食う虫があるように人の好みはさまざまである」というしかないのかもしれません。

私は、もちろん、「あきらめないでよかった!!」と思っています。

> ハリウッドなどの映画がとても大好きです。日本映画にはみられないスケールの大きさには映画を感じてしまいます・・・私の場合は映画を字幕なしで、楽しみたい。映画を見ているときに、よくそう思います。

よく分かります。

> 私は欲張りで、英語を自分の言葉として話したいという漠然とした目標も、ホントに輪郭がぼんやりとしたものではありますが、持っています。自分が映画が(英語の音楽も)好きでそれを字幕に頼ることなく理解し、理解できることができるのなら、いろんな思いを自分の言葉にして話したい。そう思います。

ほんとうによくわかります。私だって同じです。外国語に興味のある人は、実はだれでも、「母語では表せない気持ちを外国語で表現したい(ドナルド・キーン)」という潜在意識を持っているのかも知れませんね。

> とにかくはじめることです、それに尽きるなと思います。

そうですよ! やってみたら、何かが見つかる。やらなくては、何もわかりません。評論家ほどくだらない存在はない!「この今が、大きなチャンス」です。mario 式が誕生する可能性もあります。

> 正直言ってコツコツというのは、あまり得意ではありません。

得意不得意というよりも、私などにはそれしかないのです。もっとも、語学の天才といわれる人たちのコツコツ度は桁外れのすごさです。

> 単語帳より辞書のほうが一番の近道だということ・・・

ところが、見かけはおそろしく遠回りのように見えてしまうのです。だから、ほとんどだれも通りません。

> このコラムを惜しげもなく公開してしまっていいんですか?

こんなことを言っていただくと実に恐縮してしまいます。私も諸先輩の勉強法からずいぶん学ばせていただきました。ほんとうに感謝しています。私のブログも、ほんのちょっとだけでも参考になればうれしいです。

また、「辞書暗記」ではなく「辞書読み」だけでも大いに有益なことだと言っておきたいです。

> ・・・塔として5万語という数の語彙を目標に・・・当面は小さな目標として1万語、そのしたに基本語彙の6000語を設定したいと思います。

それが一番いいです。まず、6000語が目標です!

> 私が一番初めに使うに適した辞書を紹介して欲しい・・・

私がこのブログで紹介している辞書はすべていいと思いますが、今回はそのうち次の2点を、あげておきます。あとは、おっしゃるように、書店に出向いてじっくり吟味なさることをお勧めします。

① 『ジュニア・アンカー英和辞典(学研)』→ 6000語用
見出し語:約7900 
名詞の複数形、動詞・形容詞・副詞の変化形:約3500
イディオム:約1400
総計:約12800の単語・イディオム
中学生用の辞書ですがじっくり覚えて決して損にはならない辞書です。このレヴェルの辞書は軽視されがちですが、もっと注目すべきだと思っています。辞書暗記のコツをつかむためにも絶好の機会を提供してくれます。やり通すのも比較的容易でしょう

② 『ニューヴィクトリーアンカー 英和辞典(第2版 学研)』→ 1万~中期の目標(あるいは最終目標)
見出し語:約2万5300 
成句:約5500
語形変化・派生語など:約1万5200
総計:約46000の単語・成句
すばらしい、辞書です。ぜひ、検討してください。

> 私は辞書の転写をはじめに一度すましてからそのあと暗記に取り掛かるのが自分にあっているかなと思います。

私も大賛成です。精神的にもそのほうが負担が軽くなりますし、辞書を読むというたいへん価値のある副産物を得ることもできます。

以上、何かのヒントにしていただければS幸いです。

これからもよろしくお願いします。

Thank you.

k.y.

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