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現実的な語彙強化(4)

「現実的な語彙強化(3)」で、、「アンチ・バベルの塔」方式で暗記速度は、「①時速・4語彙」だと書いたところ、sd さんから、次のような、2つのポイントを含むコメントをいただきました。

(1) この「暗記」とは どの程度の記憶保持のことを指さすのか? 1日保持出来るのか、1ヶ月か、1年か、ひょっとして10年以上か? 

(2) どの程度の期間保持できるかというのはその為に必要な練習時間(&方法)に大きな影響を与る。

sd さんのコメントに簡単にお答えすると「人による」ということになります。

単に「人による」というだけではあまりにも説明不足ですから、もっと詳しく述べなければなりません。

しかし、その前に、英語の未知語彙の記憶についてもっと一般的なことを確認しておきたいと思います。

私は、「アンチ・バベルの塔の完成}=「未知語彙の暗記終了」だと考えています。

次に、「何をもって暗記終了とするのか?」ということですが、1ヶ月経過しても記憶が保持されている状態をもって暗記終了だと、独自に、決めてあります。1ヶ月というのはそんなに厳格な期間ではなくて30日~40日といった感じです。

「①時速・4語彙」は、その「塔完成」時点を基準にした、非常に大雑把な、測定値です。

ところが、sd さんもご指摘のように、この程度の記憶はあてになりません。放置すればどんどん忘れていきます。したがって ― これもすでに数回言及したことですが ― 「塔」のメンテナンスは常に必要です。

最初は30日サイクルで復習し、次に35日サイクルにし、さらに40日、50日と、自分の記憶状態を確認しながら、1サイクルの期間を延ばしていきます。復習に要する時間も徐々に短くなります。しかし、まったく復習の必要がなくなるとは思っていません。おそらく生涯復習を続けることになるでしょう。

こんなことを言うと「そんなことなら覚えても意味がないじゃないか?」という向きもあります。私は、そうはまったく思いません。英語は、母国語ではありませんから、1日に8~10時間も読んだり書いたり聞いたりしゃべったりして触れているわけではありません。つまり、1日に8~10時間も復習しているわけではありません。そんなふうに考えたら、英語の復習は当然のことだと理解することができます。毎日、寝て起きて食べて日本語を使うように、英語の復習を生活の1部にするということです。

そうしながら、多読や精読も手伝って、語彙の理解が深化し認識語彙の活用語彙化も進みます。それこそ楽しいプロセスです。

続く...

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Comments

sdです。

ご返答ありがとうございます。
ご参考までに 私の場合、1ヶ月程度保持する為の 練習方法と時間は下記の通りです。

7つの短文を用意します。
1サイクル朗読するのに必要な時間は平均42秒=0.7分です。

だいたい16~20回暗唱すると100%暗記できます。
→つまり0.7分保持するだけの記憶強度があるということ。
次の日に 「忘れた分だけ」暗唱を繰り返します。 通常40%弱の回数です。
・・・とこれを4日程度、累積で180%~200%
に達すれば 記憶保持時間は1日に達します。

この後 1ヶ月おきに 3~4ヶ月「忘れた分」
だけ練習すれば 1ヶ月保持できます。
→累積練習回数は約300%。

1文の朗読時間は0.1分でしたから
0.1分×20×3=6分の練習時間が
1ヶ月の記憶保持に必要な累積練習時間です。
時速10文、ということになりますね。

ただし、これは暗唱用の例文がすでに準備されている場合であって、 自分で辞書を引いて意味を確かめたり、 例文を書き出す時間などを追加すると 結局時速4文程度になるでしょうか。

さて、 300%程度の練習なんて簡単だよ、
1日でできる! と思われるでしょうが 世の中そんなに甘くありません。 私の場合
余分な練習を追加しても全く効率は上がりません。 完全に無駄になります。 (刺激に対して
脳細胞が飽和して反応してないのです。)

というわけで 常に「忘れた分だけ」練習する、
ということになります。
(若い頃はそうではなかったのですが・・・)

私の今の最大の興味は 何とかして
この飽和率を上げられないか??ということです。
これがあがれば 2年3年程度の記憶保持も
容易に出来るようになるはずなので。

個人的なデータなので 一般には当てはまらないと思いますが ご参考まで。

若い人に対する忠告です:
 アンチバベルの塔を構築される意欲のある人は 出来るだけ若い内をお勧めします。
 この飽和率が高いから 圧倒的に記憶の効率がいいのです。 私の経験では、25歳以前と以後、 35歳以前と以後では全く違います。

たとえば 40年程度前にTVで見ていたマンガの主題歌★は 最近思い出してみましたが 殆ど歌えます。(歌詞だけでな オーケストラの伴奏も、歌手の声色まで再現して)。 TVマンガは通常週1回でだいたい1年50回程度、早いものなら半年で打ち切りですから、
わずか25~50回の無意識練習で
40年近い記憶保持が「小学生なら」
できるのです!!

★:ウルトラマン、ウルトラセブン、巨人の星、 魔法使いサリー、 アタック№1とか。 女の子のマンガもあるので
学生時代に再度練習したわけでは
ありません。

Posted by: sd | March 02, 2006 at 09:47 PM

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