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現実的な語彙強化(18)

「辞書暗記」というやり方に対して、「広辞苑」を暗記する人はいないでしょうという切り口で反駁しようとする方が必ずおられます。

そう発言されるご本人は「辞書を覚えるなど広辞苑を覚えるようなものでできるはずがない」と確信されているわけですから当然の意見表明です。

私だって「広辞苑を覚える」ことなど考えたこともありません。読んだり調べたりしていますが覚えることなど論外です。

なぜか?

可能・不可能は別にして、広辞苑の場合、全部を覚える必要がないからです。

それは、なぜか?

日本語の場合も普通の知的活動に必要な認識語彙数は5~6万語ですが、広辞苑は見出し語だけで約23万語に達しています。これは必要語彙数の4倍ぐらいになります。つまり、覚える必要のない語彙の方が圧倒的に多いということです。

広辞苑の凡例によると、収録されているのは国語項目と百科的事項で、国語項目は、「現代語はもとより、古代・中世・近世にわたってわが国の古典に古語を広く収集し、その重要なものを網羅した。漢語・外来語の他、民族語・方言・隠語・慣用句・俚諺の類についても、その採録に意を用いた」とあり、百科的事項については、「哲学・宗教・歴史・地理・政治・法律・経済・教育・数学・自然科学・医学、産業・技術・交通、美術・芸能・体育・娯楽、語学・文学などの万般にわたり、地名・人名・書名・曲名・年号などの固有名詞にも及ぶ」とあります。

その 『広辞苑』 のような辞典と 「学習用英英辞典」を同一視して論じるのはだれがみても奇妙です。

「学習辞典」には、現代の普通の知的活動に必要な「見出し語にして5~6万語」以外の語彙は収録されていないのです。不要なものは収録されていない、すべて必要な語彙である、という点が重要です。

必要な語彙なら覚えるのが常道でしょう。

しかも、不可能なことでは、決して、ないのです。

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