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語彙強化の前提(3)

現実的な目標を立てるという話をしています。

周囲の幼稚園児や小学生や中高生や大人を観察したらどんな人がどんな言語活動をしているのかよく分かります。語彙力が透けてみえます。

だから、それぞれの人たちが読むあるいは読まない本や雑誌の種類も想像できます。

英語の場合もまったく同じだと思えばいい。

自分自身の言語活動を観察するのもおもしろい。

たとえば、京極夏彦著 『鉄鼠の檻(てっそのおり)』 なんかを夢中になって読む一方で、SSS多読法を実行して5000語レヴェルの非ネイティヴ・スピーカーや子供向けに加工された洋書を読んでいるとする。

そんな人の日本語の語彙力と英語の語彙力は天地の差がある。

私であれば、とても我慢できない差がある。活字ほど露骨に語彙力の強化を迫るものはない。資格試験などで成功を収めてもこの不満を解消することにはとうていならない。

だから、洋書店へ行ってペーパーバックをパラパラと読んでみればいい。

SSS多読法コーナーではない。普通のネイティヴ・スピーカーが読む本の売り場へ行く。

ネイティブ・スピーカーが読む絵本・児童書・大人の読み物・雑誌・マンガを読んでみる。

そのどれを読みたいのかを自分に聞きただす。絵本でもいい。児童書でもいい。クールな雑誌でもいい。本物に触れて、自分で選ぶ

大杉正明先生が若いときに懸命に読んだ本(http://allabout.co.jp/study/english/closeup/CU20040421A/index2.htm) ↓ 

Lady Chatterley's Lover (チャタレー夫人の恋人) D.H. Lawrence (D.H.ロレンス)

The Catcher in the Rye (キャッチャー・イン・ザ・ライ) J.D. Salinger (J.D.サリンジャー)

Death of a Salesman (セールスマンの死) Arthur Miller (アーサー・ミラー)

The Glass Menagerie (ガラスの動物園) Tennessee Williams (テネシー・ウィリアムズ)

不自然に加工されたあるいは子供用の洋書ではありません

現実の生の英語に対峙したら、それを基準にしたら、加工品はやっぱり本物じゃないと思うようになる

やがて、私は、「アンチ・バベルの塔」しかないと悟るようになったわけです。

大杉先生が「自分用の辞書」を作ってせっせと覚えているといううわさもあります。真偽のほどはわかりません。しかし、何かそうした工夫をなさっていることは想像に難くない。

Happy learning !



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