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語彙強化の前提(2)

前回に:

― 分かりにくければ、日本語の「小学低学年レヴェル、小学高学年レヴェル、中学生レヴェル、高校生レヴェル、大学生レヴェル、標準的な社会人のレヴェル、高度な知的活動が可能なレヴェル」を考えてみて、自分や周囲の人たち、小説家、言論人、その他の人たちの言語活動を観察したら、具体的なイメージがわくでしょう。

また、小学生でも、3年生ぐらいからたとえばハリーポッターを楽しんで読むことができるし、上級生なら大人の小説を読む子もいます。

そんな現実のレヴェルを基準にするべきです ―

と、書きました。

これに関連して、「ネイティヴ・スピーカーなのに 『ハリーポッター』 にあちこちわからない単語があると言ってましたよ」とか、「友達のネイティヴスピーカーはほんとうに単語を知りませんよ」とか言う人がいます。

しかしそんなことはどこにでもあることです。自分の周囲を観察してみれば一目瞭然でしょう。小学生程度の語彙しかない、つまり、日本語の新聞もまともに読めない大学生は珍しくなくなっていますし、数十語の語彙だけで暮らしている人もいますし、本などまったく読まない人だって少なくない。

だから、ピンからキリまであって、実に様々なのです。各人各様なのです。

また、TOEIC最高得点でも 『リーダーズ・ダイジェスト』 を読めない人はいくらでもいます。英検1級でも読めない本や雑誌はいくらでもあります。語彙力がどうしようもなく低いからです。

肝心なのは自分で決めることでしょう。

今 『ハリーポッター』 が読めないとして、それが楽に読めるようになりたいとしたら、小学生並みの語彙力を目標にすればいい。

『リーダーズ・ダイジェスト』をスラスラ読めるようになりたいなら、中高生並みの語彙力を目標にすればよい。たとえば 『ニューヴィクトリーアンカー英和辞典』を覚えたらいい。

まず、洋書店へ足を運んでパーパーバックをめくってどの辺まで読めるのか確かめたらいい。

資格試験や留学の学歴などは、曖昧模糊として現実感がない。幻想に包まれている。

ペーパーバックや雑誌という現実を基準にするほうがはるかにわかりやすいし、自分の語彙力を痛感できる

全部日本語と同じように読めるのなら「いわゆるボキャビル」は不要です。

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