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待望の文法書の登場(3)

すばらしい文法書 『表現のための実践ロイヤル英文法』 ( 以下『実践ロイヤル』と略す ) の話を続けます。

今日、近所の割合大きな書店へ行ったのですが、『実践ロイヤル』は高校生の参考書コーナーにおいてありました。高校生にはいささか重荷だと思うのですが、書店としては大学受験者がターゲットだと考えているのでしょう。私はむしろビジネスマン向きだと捉えていますが、実際はどんな人たちが主に買うのでしょうか? 

さて、今回も、『実践ロイヤル』の実用的なあるいは知的刺激に富む側面に、私なりに、焦点をあててみたいと思います。

もうひとつ「例文」の記述を取り上げます↓。「過去の代用」というセクションで、「過去の話を生き生きとしたものにするため」に過去の出来事を現在形で書く「新聞の見出し」を例文にしたものです。

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Hijacked Jets Destroy Twin Towers and Hit Pentagon.

(乗っ取られたジェット機がツインタワーを破壊し、国防総省を攻撃)

◆ 2001年9月11日に起きたニューヨークの世界貿易センタービル破壊を含む一連の同時多発テロ事件は、米国のみならず世界中を震撼(しんかん)させた。September 11 よりは短くて覚えやすい 9/11 9-11 (nine-eleven) という語が連日のように報道されたので、アメリカ方言学会は、この語は次世代までも末永く使われるだろうとして、正式に2001年の新語と決めた。ネット上では新語や俗語は記載も排除も自由だが、新版の刊行を待つ辞書となるとそう簡単にはいかない。しかし、規範主義で有名な The American Heritage College Dictionary がこの決定を知るや、刷り直しを厭(いと)わず辞書としては真っ先にこれを見出し語としたことは、辞書作成の熾烈(しれつ)な実態を示すものとして注目される。
※ 9-11 と似ている米国の緊急電話番号の 911 は、nine-one-one と発音する

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私たちは、とんでもない悲劇の発生と共に、おそらく永遠に受け継がれる 9/11 という新語の誕生を目の当たりにしていたわけですね。

ちなみに、私は当時まだ米国のネット証券を通じて株取引に熱中していたころで、あの大事件さえ格好の材料にして売買を繰り返していました。スリルにあふれたゲームでした。証券アナリストがテレビに出て興奮した面持ちでコメントを述べていたのを思い出します。

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