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気楽な会話とコミュニケーション(2)

『子どもに外国語はいらない(文芸春秋)』 という中津遼子さんと鳥飼玖美子さんの対談をまとめた古い本があります。

中津さんが次の発言をしています(省略k.y.)

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・・・・だいたい私は日本の英語って、カンバセイションとコミュニケーションをごっちゃにしているから、それが諸悪の根源だと考えているんですよ。カンバセイションというのはあんまり中身がなくたっていいもので、まあ、日常あたりさわりのないことばのやりとりをカンバセイションと言うんだと思うの。コミュニケイションは、伝えたいものが、ガッチリあってのことでしょう?そして、そのコミュニケイションは、もちろん、文法とか語彙とか発音に支えられてこそできるはずで、そういうコミュニケイションの延長線上に、ディスカッションやディベイトがあるのが普通だと思うの。どうも一般の英語討論会とかスピーチとかいうのは、いつまでたってもカンバセイションのままで、いきなり討論に移行しちゃってるような無理があるみたいですよ。コミュニケイションがまだ完全にはできていないのに、ちょっとペラペラとカンバセイションをやるだけで、いきなりジャンプしてしまう。コミュニケイションが縦横無尽にできるようになるには、まずコミュニケイションする中身があってのことですものね。一に中身、二も三も五も十も、中身ですよ。その中身の訓練を忘れちゃだめね。

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今、企業には帰国子女がめずらしくありません。それこそペラペラです。また、英会話学校の女子職員なども実にペラペラと特にアメリカなまりの英語をしゃべっています。TOEIC800点前後の人たちです。こんな人たちは、私が前回に書いた「英会話派」のなかでも上層の人たちです。ただし、あくまで「英会話派」の人たちで、ある話題になるとピタッと声がでなくなる習性があります(違うタイプの人ももちろんいます)。

その英会話派の人たちがいい悪いというような話ではありません。そんなことを決め付ける資格などだれにもありませんし、お互いの価値観は何よりも尊重しなければなりません。

私は ― 実際できるかどうかはさておき ― コミュニケイションもしたいし、そのためには、できるだけ語彙を豊かにして読書やリスニングによるインプットを続け、いろいろなことを考えたい。それだけです。


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