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日本語の質・量が英語の進歩を規定する

これも、英語の教育・学習現場でほとんど生かされることのない視点です。

「いつも不思議に思うこと(1)」で ― 「他方、母語をしっかり身につけた児童はそうでない児童に比べて英語学習が加速する。そんな子は、ラジオ・テレビ・オンラインその他の学習でどんどん独学で学習を進めることもできる。母語である日本語の豊かな語彙と日本語の文構造を論理的に分析できる能力を備えた子なら、その語彙力と論理的な分析能力を外国語の学習に生かすことができるからです」 ― と書きました。

私は、英会話学校に勤務していたとき、さまざまな日本人の生徒さんに接していて、その人たちの日本語の「語彙力や知識の質・量」が英語の進歩に大きく関与していることに気づきました。

ある人の日本語の能力が、その人の英語の進歩に決定的な影響を及ぼす、あるいは、その人の英語の進歩にガラスの天井(目に見えない限界)を設定してしまうことをありありと感じていました。

神戸女学院大学の取組( http://www.kobe-c.ac.jp/ggpe/gp/training.html ) も、まったく同じことを認識した結果だと考えます。

大学生になって英語が伸び悩む原因の一つには、学習のためのトピックや内容が高度になり、母語である日本語によるそれについての知識と情報を収集、理解していないことがあると考えられる」と書いてあります。

英語教育に携わる人は、この「日本語の質・量が英語の進歩を規定する」という事実も、学習者本人はなかなか気づかないことなので、しっかりと把握して児童・生徒・学生に対処することが大事だと思います。

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