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辞書の威力(2)

私は、常々、語彙強化には「辞書暗記」が最高なのだと主張しています。少なくとも辞書を読むべきだと思っています。

英語の辞書をA~Zまで順に読んだり覚えたりすることについてアレルギーの人も多い、あるいは、たいていの人がそうかもしれません。

分野別に語彙をまとめて覚える、好きな分野の語彙から覚える、などの提案をされる人は ― そんな方法ではいつボキャビルを完成できるのかまったくめどがつかないことはさておき ― アルファベット順にチェックしていくことに抵抗を感じる人たちでしょう。

私も、いろいろな語彙強化法を実行してきました。

しかし、中心軸はあくまで「辞書暗記」でした。そして、語源・分野別などの方法は、「アンチ・バベルの塔」を実行しながら、補助的に利用してきました。上級学習英英辞典などはCDROMも充実していてそうした補助的な手段を活用するにはたいへん便利です。アルファベット順に覚えながら補助的な手段も必要に応じて自在に利用すればいいわけです。

アルファベット順・アレルギーは皆無です。むしろ楽しい。なぜ、楽しいのか、今まで明快に説明できたとは思っていません。

ところが、最近、次に引用する多和田葉子さんのスタンスを読んで自分の気持ちを代弁していただいたような気持ちになりました(太字k.y.)。

(引用開始)まず印象的だったのは、多和田氏が、〈外へ出る〉ために「辞書で遊ぶ」とおっしゃったことだ。多和田氏によると、作家とて小説を書くからには、自分の内面をみつめようとするのだという。でも、小説は書こうと思って書けるものではない。だから作家は、逆に「外の言葉」を捜す、つまり辞書を見るようになるのだそうだ。辞書では、単語がドイツ語ならabc順、日本語であればアイウエオ順に並べられており、人間の頭の中では隣り合っていない言葉が隣り合わせになっている。だから多和田氏いわく、辞書とは「外の世界へと自分を開いてくれるツール」で、「自分の言葉から、自分のかたまった発想から自分を解き放ってくれる」。辞書は〈自らの外〉、〈他者〉へと自らを開く装置なのだ (引用終止)

http://www.rikkyo.ac.jp/~koho/info/koenkai/report2006/main_04-05.htm の記事もぜひすべてお読みください。

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