« June 2006 | Main | August 2006 »

Basic Word List と学習英和辞典 (25)

-------------------------------------------------------

① 『 Barron’s Basic Word List 』  

  2000語以上の単語 ネイティヴ・スピーカーが大学や仕事で必要な常識語彙

② 『 ニューヴィクトリーアンカー英和辞典 』

  見出し語 約2万5000 成句 約5500 語形変化 派生語など 約1万5200
  総語数 約4万6000語 ネイティヴスピーカーの中高生レヴェルの語彙

③ ① の翻訳本『最強の英語ボキャブラリー1700語(語研)』

------------------------------------------------------

本コラムは、① に収録されているが、② には収録されていない単語をピックアップしてその主要な意味を日本語( 研究社の大英和・リーダーズ英和などより )で記述していきます。できれば ① を、都合によって ③ を入手して読んでいただけたら便利かと思います。単語はアルファベット順にチェックしていきます。

「アンチ・バベルの塔」を ② で終了する人には、ぜひ追加しておきたい語彙群です

なお、② の単語が ① とまったく同じ綴りではない場合でも(派生語、品詞の違いなど)、 ② を見て用意に意味が類推できる ① の単語は取り上げません。

また、ネイティヴ・スピーカーの高校生~大人の語彙力は文字通りピンからキリまで多様です。たまたま知り合ったネイティヴ・スピーカーの語彙力ですべてを判断しないようにしましょう。また、日本人の英語の先生に本コラムの単語について質問などするのは酷な場合がほとんどですから、やめたほうがいいです。

--------------------------------------------------------

244 histrionic 演劇めいた, 芝居じみた, わざとらしい

245 hone 砥石(といし)でとぐ

246 hubris 《報いをうける》傲慢, うぬぼれ

247 humdrum 平凡な

248 hypercritical 酷評する, 批判しすぎる

249 idolatry 盲目的崇拝

250 ignominious 不面目な, 不名誉な

251 illimitable 無限の, 広大な


| | Comments (0) | TrackBack (0)

語彙強化に関する神話の崩壊(1)

私は以前にも数回、「SSS多読法に代表されるような読書によって語彙が強化されるというのはとんでもない間違いであり、それは神話にすぎない」と述べたことがあります。

「ノン・ネイティヴ英語学習者の多読による語彙強化の実効性」を実証する調査は何もありません反証する事実はいくらでもあります

SSS多読法のような読書自体は、大人がする真の読書ではないが、英語に慣れるための大変優れた方法です。おおいに利用すべきだと思います。

しかし、それで語彙を強化できるとする説には賛成できませんし、それで(他の方法に勝って)語彙が強化されたという事実もありません。

多少の語彙は増える(あるいは増える気がする)ことはあるでしょうが語彙強化と言うに足る成果があるとはとても言えません。

もちろん既習の語彙の復習には役立ちますが、新たな語彙を強化する役割を期待することはできません。

わからない語彙は類推しあるいは無視し、辞書もひかず、いやになったら読むのをやめ、自分なりにわかった(つもり!)ならそれでよしとしてどんどん読み進む。英和辞典は使ってはいけない。もしたまに使うとしても英英辞典を使うようにする。

語彙強化に限って言えば、こんなにむちゃくちゃなやり方はありません。ありていに言えば、「おもしろくないことをひたすら避けて、ありもしない幻を追っている」だけです。

そんなやり方の妥当でないことが、応用言語学者の調査によっても、次々に明らかになっています。そのいくつかを列挙してみます。

1 ネイティヴ・スピーカーであっても、読書だけで未知語彙の意味を類推して語彙を強化しようとすると、間違ったあるいは不正確な意味の推理がたいへん多くなるし、たとえ正しい推理をしてもすぐ忘れてしまうし、全般的な効率も悪い。また、未知語彙の意味を類推するに適した文脈でないことも多く、未知語彙が通常妥当とされる用法にしたがって使われていないこともある。

2 日本人の英語学習者の場合、英和辞典をことさらに避ける必要はまったくない。日本語に転換できない英語の語彙があるし日本語では的確に説明できない英語の表現があるからできるだけ英英辞典を利用したほうがいいという主張も後を絶たないが、英→日が不可能な語彙や表現をあげてみなさいといわれていくつ例示できるのか? 50か100か? せいぜいそれぐらいでしょう。大人のネイティヴ・スピーカーの語彙が(学習英英辞典の見出し換算で)5万超だとして英→日が不可能な語彙が100だとすると100÷5万で0.2%に過ぎない。そんな語彙は別に対処すればなんら問題はない。日本人なら日本語が最もよく理解できるのだから英和辞典をどんどん利用すればよい。少なくとも5000語ぐらいの基礎語彙が蓄積されるまで(そうすれば学習用英英辞典も利用できるようになるから)英和辞典をしっかりひいて英語の語彙の意味を正確に覚える必要がある。だいたい類推しただけで(ひんぱんに見当はずれのままで!)放置するなど愚の骨頂である。

学習用英英辞典が充分利用できる程度の語彙ができたら主として英英で語彙を強化してもいい。語彙強化に学習用英英辞典が最適だという面からみて英→英は便利でもある。また、そのこと自体英語を読む訓練になり英語に慣れる効果を持つ。英英の方が「なるほど!」と思えることもある。

しかし、いくら上達しても、英→英だけでなく、英→和も大切である。英英辞典の語彙説明が常に英和辞典より明快であるとも限らないし、英和辞典だからこそ可能な説明もある。決して英和辞典を疎んじてはならない

3 以降については次回に書きます。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

語彙獲得の度合(1)

語彙獲得の度合は、およそ5つぐらいに整理することができます。

参考資料としては、たとえば、http://www1.harenet.ne.jp/~waring/papers/scales.htm などがあり、その中のひとつ(The Vocabulary Knowledge Scale from Wesche and Paribakht (1993) は、語彙獲得の段階を次のように既述しています。こうした既述に対していろいろ細かい批判もありますが、自らの経験に照らしてみても、概ね妥当なものだと思います。

-----------------------------

1 I don't remember having seen this word before

2 I have seen this word before but I don't know what it means

3 I have seen this word before and I think it means ________ (synonym or translation)

4 I know this word. It means __________ (synonym or translation)

5 I can use this word in a sentence. e.g.: ___________________ (if you do this section, please also do section IV)


私なりに日本語に翻訳すれば(英語の語彙獲得を想定する):

1(1点) 見たことがない

2(2点) 見たことはあるが、意味は分からない

3(3点) 見たことがあって、意味は~だと思う ( 英語の同意語あるいは和訳の見当がつく)

4(4点) 既知で、意味が分かる ( 英語の同意語あるいは和訳を示すことができる)

5(5点・満点) 実際に文章のなかで使うことができる ( その文章を書くことができる。もちろん、英語の同意語あるいは和訳を示すことができる)

-------------------------

1の段階でも1点を与えることに意味があります。

見たことのあるなしを識別できることは、記憶の第1段階と言えるからです。

一挙に満点を獲得できることもあるが、たいていの場合は、1~5の段階を徐々にあるいは行きつ戻りつしながら登ることになります。

そのプロセスを確実にするために欠かせないのが(何回とは定め得ない)復習(目標語彙の試用も含む)です。

そのための最高のツールが、「上級学習英英辞典」を利用する「アンチ・バベルの塔」なのです。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

日本語(母語)の語彙と英語の語彙(2)

英語学習に関して「日常英会話」ということばがあります。

これが何を意味するのか、実は、かなりあいまいです。

日本語の会話を考えてみましょう。

日常互いに交わす会話は、簡単な挨拶や買い物の場合などを除くと、内容は多岐にわたり、時にはかなり込み入った話しになることもあり、使われる語彙も硬軟ないまぜになって平易な表現ばかり使われるとは限りません。

これを語彙数の面からみると、あらゆる会話がある程度なめらかに進行するためには、小学生用の国語辞典に収録されている程度の語彙(それなりの大人の活用語彙)、つまり少なくとも3万語前後の語彙数が必要になる。

会話が、数百語や数千語の語彙だけで常にスムーズに展開するとはとても考えられません。また、会話には相手があることですから、どんな質・レヴェルの語彙が相手から発信されるのか予測できません。

英語で会話する場合も当然同じことがあてはまります。

しかし、「日常英会話」ということばがそうした「日常会話」の実態を反映しているとはとても思えません。

その結果、英語学習に関して、さまざまな誤解と混乱が生じています。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

Basic Word List と学習英和辞典 (24)

-------------------------------------------------------

① 『 Barron’s Basic Word List 』  

  2000語以上の単語 ネイティヴ・スピーカーが大学や仕事で必要な常識語彙

② 『 ニューヴィクトリーアンカー英和辞典 』

  見出し語 約2万5000 成句 約5500 語形変化 派生語など 約1万5200
  総語数 約4万6000語 ネイティヴスピーカーの中高生レヴェルの語彙

③ ① の翻訳本『最強の英語ボキャブラリー1700語(語研)』

------------------------------------------------------

本コラムは、① に収録されているが、② には収録されていない単語をピックアップしてその主要な意味を日本語( 研究社の大英和・リーダーズ英和などより )で記述していきます。できれば ① を、都合によって ③ を入手して読んでいただけたら便利かと思います。単語はアルファベット順にチェックしていきます。

「アンチ・バベルの塔」を ② で終了する人には、ぜひ追加しておきたい語彙群です

なお、② の単語が ① とまったく同じ綴りではない場合でも(派生語、品詞の違いなど)、 ② を見て用意に意味が類推できる ① の単語は取り上げません。

また、ネイティヴ・スピーカーの高校生~大人の語彙力は文字通りピンからキリまで多様です。たまたま知り合ったネイティヴ・スピーカーの語彙力ですべてを判断しないようにしましょう。また、日本人の英語の先生に本コラムの単語について質問などするのは酷な場合がほとんどですから、やめたほうがいいです。

--------------------------------------------------------

235 grandiloquent 〈ことばが〉大げさな

236 gratis 無料[無代]で[の]

237 gustatory 【解・生理】 味覚の.

238 hapless 不運な; あわれな

239 harbinger 先駆者; 先触れ (forerunner)

240 harping 繰り返してくどくどと言う

241 hedonism 快楽[享楽]主義

242 hermetically 密封して, 密閉して

243 hiatus 隙間, 切れ目, ひび, 隔たり; 《連続したものの》中断, 休止(期)


| | Comments (0) | TrackBack (0)

日本語(母語)の語彙と英語の語彙(1)

「そもそも、なぜ、単語集さらには辞書の暗記が必要なのか?」という問いに対して、既述のものとは異なる答えがあります。

それは、「母語である日本語の語彙に、英語の語彙を(質・量共に)接近させるため」という答えです。

したがって、英語のネイティヴ・スピーカーが英語の語彙を強化する意義と、日本人が英語の語彙を強化する意義は質的に異なります。

英語のネイティヴ・スピーカーにとって英語の語彙の蓄積は新たな知識の蓄積になるわけですが、日本人にとって英語の語彙の蓄積は新たな知識の蓄積には、通常、なりません。

私は、「アンチ・バベルの塔」を建設する過程で、「上級学習英英辞典」に掲載されているすべての項目をチェックしましたが、未知の事項に遭遇したことは1度もなかった。すべて、日本語では既知の事項でした。

英語の未知語彙で表される知識が日本語では既知の知識であると事実は、日本人が英語を学習する場合の大きな利点でしょう。

周知のごとく、世界中のあらゆる民族がこの利点を享受できるわけではない。すべての知識を母語でまかなうことができないために、高等教育は欧米の言語で受けざるをえない民族が少なくない。

ある境界を越えると母語の世界が消える! これは、やっぱり、不運なことです。

外国語と、ほぼ自由に、往来が可能な日本語を母語に持つすばらしさを実感します。

日本語は自給自足が可能な言語です。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

そもそも、なぜ、単語集さらには辞書の暗記が必要なのか(4)

英語のネイティヴ・スピーカーは、私たちが単語集などで覚える英語の語彙を、単語集で覚えることはありません。

なぜか?

ネイティヴ・スピーカーの場合は、小学校就学前に既に1万語前後の受容語彙を習得済みで、その語彙を土台にして、その後も日常生活や教科学習を通じて次々と語彙を増やすことができるからです。

--------------------------------------

前々回に次のように書きました。

(1) 読む本の既知語彙が98%以上でないかぎり、読書で語彙は増えない

(2) 未知語彙は、数回見ただけでは習得するに至らない。十数回遭遇して始めて覚えることができる

-------------------------------------------

ネイティヴ・スピーカーは、(1)でいう98%の条件を小学校入学前にほぼクリアしながら、読書(教科学習も含む)のレヴェルを徐々に上げつつ、語彙を増やし、小学校3~4年生になれば『ハリーポッター』などを楽しみながら読めるようになります。そうした語彙の蓄積は社会人になった後も維持されます。(2)でいう「十数回遭遇すること」という条件も、長い年月を経る中で、自ずと満たされます。

私たちの日本語の語彙に関してもまったく同じことが言えるのですが、英語については(1)や(2)でいう条件はまったく満たされていません。

だから、まず、98%の条件を満たさなければならない。しかも、日本語の語彙を覚える場合のような充分な年月はかけられない。短時間に相当数の語彙を覚えなければ98%には到達しない。

そのためには一気に語彙力をつけるしか他に方法はなくなる。そうしなければ『ハリーポッター』でさえ楽しんで読むことができないし、読書で語彙強化など絵空事になる。

英語のネイティヴ・スピーカーのまともな成人が読むものを楽に読むためには、そしてその後も語彙を増やしていくためには、成人の読み物に使われる語彙の98%を知っていなければならない。

そのためには、できるだけ早く5万語超レヴェルの語彙(「上級学習英英辞典」の語彙)力をつけるしか他に方法はない。

これが、「そもそも、なぜ、単語集さらには辞書の暗記が必要なのか」という問いに対する答えです。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

Basic Word List と学習英和辞典 (23)

-------------------------------------------------------

① 『 Barron’s Basic Word List 』  

  2000語以上の単語 ネイティヴ・スピーカーが大学や仕事で必要な常識語彙

② 『 ニューヴィクトリーアンカー英和辞典 』

  見出し語 約2万5000 成句 約5500 語形変化 派生語など 約1万5200
  総語数 約4万6000語 ネイティヴスピーカーの中高生レヴェルの語彙

③ ① の翻訳本『最強の英語ボキャブラリー1700語(語研)』

------------------------------------------------------

本コラムは、① に収録されているが、② には収録されていない単語をピックアップしてその主要な意味を日本語( 研究社の大英和・リーダーズ英和などより )で記述していきます。できれば ① を、都合によって ③ を入手して読んでいただけたら便利かと思います。単語はアルファベット順にチェックしていきます。

「アンチ・バベルの塔」を ② で終了する人には、ぜひ追加しておきたい語彙群です

なお、② の単語が ① とまったく同じ綴りではない場合でも(派生語、品詞の違いなど)、 ② を見て用意に意味が類推できる ① の単語は取り上げません。

また、ネイティヴ・スピーカーの高校生~大人の語彙力は文字通りピンからキリまで多様です。たまたま知り合ったネイティヴ・スピーカーの語彙力ですべてを判断しないようにしましょう。また、日本人の英語の先生に本コラムの単語について質問などするのは酷な場合がほとんどですから、やめたほうがいいです。

--------------------------------------------------------

224 galleon ガリオン船《15-18 世紀初めのスペインの三[四]層甲板の大帆船

225 gamut (全)音階、全範囲

226 garbled 〈報道・記事など〉事実を曲げた; 〈説明など〉(しどろもどろで)不明瞭な

227 gargantuan 巨大な

228 garrulous おしゃべりの

229 gauche 気のきかない, 不器用な (awkward), 洗練されない

230 genealogy 家系、系譜

231 geniality 親切、温和

232 germane 密接な関係がある, 適切な (pertinent) 〈to〉

233 germinal 胚[胚種, 胚芽] (germ) の, 胚細胞 (germ cell) の; 本源の, 根源の, 原始の, 初期の; 独創的な

234 gibe からかう

| | Comments (0) | TrackBack (0)

「アンチ・バベルの塔」書籍版の書き出し

「アンチ・バベルの塔」が、もし出版されるとすれば、次のように「はじめに」を書きたいと思っています。

幻の本で終わる可能性も大ですが、またいつ完成するのかも不明ですが、とにかく最後まで書くつもりです。

---------------------

はじめに

英語学習のポイントは、次の3つだと思います。

① 構文をマスターすること。簡単にいうと、まず、S(主語)・V(動詞)・O(目的語)・C(補語)・M(修飾語)の区別ができて、最終的には、意識しないでもS・V・O・C・Mにそった理解ができるようになることです。

② 音声(発音・アクセント・リズム・イントネーションなど)をマスターすること。

③ 語彙を強化すること。ただし、① と ② が前提です。構文や音声を無視して語彙のスペリングと意味だけを覚えても、語彙の単純な筆記テストを除いて、なんの役にも立ちません。読めないし、書けないし、しゃべれないし、聴けないからです。

この本の目的は、成人向けに、英語の「究極の語彙強化法」を解説することです。

「究極の語彙強化法」とは、大学受験や資格試験(英検・TOEIC・TOEFLなど)に必要な語彙だけではなく、英語のネイティヴ・スピーカー並みの語彙まで覚える語彙強化法のことです。

なお、この本でいう「語彙」とは、英語の vocabulary のことで、「単語と連語(成句・熟語など)」を意味します。

したがって、英語の語彙強化とは、単に「英単語」を覚えることではなく、「英語の単語と連語(成句・熟語など)」を覚えることです。語彙強化というと、単語の暗記だけが強調されて連語はとかく軽視される傾向がありますが、連語も同じように重要です。

語彙不足を痛感する英語学習者は少なくありません。熱心な学習者ほど語彙不足に悩みがちです。

しかし、今までは、語彙不足を解消する方法は皆無でした。

単語集はたくさんありますが、どれを覚えても、せいぜい1万数千語にしかなりません。しかも、単語集の単語の意味や用法の説明はあまりに簡略化されていて、特に基本語や多義語の場合は、充分な説明を得ることはできません。また、連語集は単語集ほども充実していません。

さらに、どの単語集や連語集を購入しても、当然のことですが、カスタムメイドではなく、学習者一人ひとりの現況に合わせた語彙集ではありません。

私は、そんな市販の語彙集に飽き足らず、長年にわたって究極の語彙強化法を模索してきました。そして、最後に行き着いたのが、「アンチ・バベルの塔」でした。学習辞書で未知語彙を選択しカードに転写して覚えていく方法です。たいへん手間はかかりますが、他の方法に比べれば、非常に効率も高くむだな語彙を覚えたりする危険のまったくない方法です。

ぜひ、自分独自の「アンチ・バベルの塔」を建設しながら、究極の語彙強化を実践してください。真に豊かな語彙はあなたの英語学習に至上の悦びをもたらします。

---------------------------------


| | Comments (0) | TrackBack (0)

そもそも、なぜ、単語集さらには辞書の暗記が必要なのか(3)

従来、「そもそも、なぜ、単語集さらには辞書の暗記が必要なのか? 」という発想はなかった。

さらに、どれくらいの語彙を覚えたらいいのかという明確な基準や上限もまったく示されていなかった。

したがって、何をどのように覚えたらいいのかという方法論もなかった。

「なぜ、語彙の暗記が必要なのか?」という真の理由が明らかにされないままであったから、真の語彙暗記の基準・上限・方法論も検討されなかった。

「大学受験があるから」とか「英検やTOEICやTOEFLなどの資格試験をうけるから」というのは、目先の理由であって真の理由ではない。

真の理由は、「英語のノン・ネイティヴ・スピーカーとして英語を習うため」である。

目先の理由がいつの間にか真の理由と混同され、大学受験や資格試験という目先の目標が英語習得という真の目標と混同されている。

現実は、混同どころではない。同一視である。ややもすると、資格試験のトップレヴェルと必要充分なレヴェルを同一視している。語彙レヴェルについても同様である。

その結果、暗記すべき語彙数の真の上限(5万語超)や真の方法論(5万語超達成可能な方法論)に関する議論が皆無であった。

真の方法を用いても真の上限達成は不可能な人がほとんどかもしれない。

それでも、目先のことがらと真のことがらはまったく別だという自覚はあったほうがいい。同一視しないほうがいい。そうした自覚があったほうが、上限到達はできなくても、「自分の現在のレヴェル・必要なレヴェル・到達可能なレヴェル」が認識できるし、そうなれば作戦も立てやすいし、時間の浪費も防ぐことができる。留学などして資格試験成功などの自負とは裏腹の失望感におちいることもない。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

辞書の威力(7)

柴田元幸著 『生半可な學者』 のなかの 「愛なき世界」という章は、次のように始まります。

--------------------------

 こんな小話がある。
 ある学者が講演を終えたあと、一人の男がやって来て、「あなたの話したことは、すべて私が持っている本に書いてある」と言った。さては知らぬ間に他人の学説を盗んでしまったのだろうか、とすっかり不安になった学者のもとに、男から小包が送られてきた。中には1冊の辞書が入っていた

--------------------------

柴田さんは、この章のなかで、翻訳は辞書の定義をつなぎ合わせただけでは通用しないとことわりながらも、― 「あらゆることについて何々辞典に無数の御教示をいただいた」と、自分の愛用辞書に謝辞を述べてしかるべきなのである ― と書いておられる。

 また、― よほど語学力があるか、あるいはよほど無責任な人間ならともかく、マメに辞書を引き引き翻訳をする並の人間であれば、誰でも一度は、自分が書いていることはすべて辞書からの引きうつしにすぎないのではないか、と感じたことがあるにちがいない ― とも書いておられる。

-------------------------------

もちろん、ちゃんと翻訳する場合は、柴田さんがおっしゃるように、辞書の引き写しだけですむわけでもないし、他の資料や人にあたらなければ分からないこともある。

それでも、柴田さんほどの英語力・日本語力に秀でた人が上記のような感想を書いて「リーダーズ英和辞典」を絶賛しておられることは注目に値する。

普通の英語学習者は、翻訳者でも何でもありませんから、柴田さんのように頻繁に辞書を引くことはないし、だから、柴田さんのような辞書観をもつこともないでしょう。

「辞書は絶対引くな!」と主張する向きさえあります。

しかし、辞書のいろいろな欠点や限界やたまにある間違いなどを差し引いても、辞書を引くほうが生身のネイティヴ・スピーカーに聞くより(そのほうが手っ取り早いこともあるが)はるかに正確で有効な情報を得られる場合が多い。

辞書で得た知識を利用して映画や歌やペーパーバックに親しみネイティヴ・スピーカーと会話すればよい。そうすれば、辞書由来の理解はもっと深くもっと人間味のあるものになる。辞書はそのためにあるのだと考えています。

日本人が書く英語教材もほとんどが辞書由来の知識を土台にしたものです。

「リーダーズ」などと比較して収録語数ではとうてい及ばない学習辞書に限ってみても、もし学習辞書をチェックする「アンチ・バベルの塔」を完成させたら、ペーパーバックを読んでも、CNNのニュース番組を聴いても、市民に対する何でもないインタヴューを聴いても、知り合いのネイティヴ・スピーカーの話を聴いても、ハーヴァード・ロースクールの公開討論会を聴いても、MIT(全コースの無料公開を目指している)の生物学入門の講義を聴いても、たいてい難なく理解できます。

| | Comments (1) | TrackBack (0)

Basic Word List と学習英和辞典 (22)

-------------------------------------------------------

① 『 Barron’s Basic Word List 』  

  2000語以上の単語 ネイティヴ・スピーカーが大学や仕事で必要な常識語彙

② 『 ニューヴィクトリーアンカー英和辞典 』

  見出し語 約2万5000 成句 約5500 語形変化 派生語など 約1万5200
  総語数 約4万6000語 ネイティヴスピーカーの中高生レヴェルの語彙

③ ① の翻訳本『最強の英語ボキャブラリー1700語(語研)』

------------------------------------------------------

本コラムは、① に収録されているが、② には収録されていない単語をピックアップしてその主要な意味を日本語( 研究社の大英和・リーダーズ英和などより )で記述していきます。できれば ① を、都合によって ③ を入手して読んでいただけたら便利かと思います。単語はアルファベット順にチェックしていきます。

「アンチ・バベルの塔」を ② で終了する人には、ぜひ追加しておきたい語彙群です

なお、② の単語が ① とまったく同じ綴りではない場合でも(派生語、品詞の違いなど)、 ② を見て用意に意味が類推できる ① の単語は取り上げません。

また、ネイティヴ・スピーカーの高校生~大人の語彙力は文字通りピンからキリまで多様です。たまたま知り合ったネイティヴ・スピーカーの語彙力ですべてを判断しないようにしましょう。また、日本人の英語の先生に本コラムの単語について質問などするのは酷な場合がほとんどですから、やめたほうがいいです。

--------------------------------------------------------

216 floe 浮氷

217 foible 《性格上の》弱点, 欠点

218 foil 引立て役

219 foment 湿布する、扇動する

220 fortuitous 思いがけない

221 fracas どなりあい

222 frenetic 狂人

223 gadfly アブ


| | Comments (0) | TrackBack (0)

そもそも、なぜ、単語集さらには辞書の暗記が必要なのか(2)

幼児の語彙学習には、主として、次の2つの側面があることを前回に言及した。

① 文法の獲得 

② 語彙の学習

( 「獲得」と「学習」の違いについても、前回を参照 )

そして、「大きな語彙力の格差は、すでに5~6歳で存在し、教育による読書訓練がない限り、その後もどんどん拡大する」と述べた。

就学前に既に大きな格差が生じる原因はほとんど家庭環境にある。

幼児の語彙は、絵本や童話などを親に読んでもらったり、そのうち自分で読み始めたりして、どんどん豊かになる。

だから、そうした家庭環境の有無が、幼児の語彙力に大きな影響を与える。

さらに、小学校入学後の適切な読書指導が決定的な意味を持つ。

学校で適切な読書指導が行われる限り、もともと語彙が豊かであった児童はますます多くの語彙を蓄積していくし、そうではなかった児童もそれなりに語彙を覚えてゆく。

しかし、読書指導がまったく行われないと、元々語彙が不足していた児童の語彙は停滞を極め、元々語彙が豊かであった児童でも、適切な読書指導がある場合に比較して6割前後の語彙しか習得できないという調査がある。

読書指導が欠落したままで小学校上級生になると、語彙不足の回復はもっと難しくなる。

そして、単なる語彙不足にとどまらず、学科の理解にも事欠くことになる。

その後、高校のカリキュラム消化に当然ながら支障をきたし、成人後にそれなりの生活(a reasonable quality of life )を維持することさえ困難になる。

読書は、母語に関しては、語彙習得の要である

ここで、読書による語彙習得に関し、次の2つの重要な事実を確認しておきたい(統計上の事実で例外もある)。

(1) 読む本の既知語彙が98%以上でないかぎり、読書で語彙は増えない

(2) 未知語彙は、数回見ただけでは習得するに至らない。十数回遭遇して始めて覚えることができる

| | Comments (0) | TrackBack (0)

Basic Word List と学習英和辞典 (21)

-------------------------------------------------------

① 『 Barron’s Basic Word List 』  

  2000語以上の単語 ネイティヴ・スピーカーが大学や仕事で必要な常識語彙

② 『 ニューヴィクトリーアンカー英和辞典 』

  見出し語 約2万5000 成句 約5500 語形変化 派生語など 約1万5200
  総語数 約4万6000語 ネイティヴスピーカーの中高生レヴェルの語彙

③ ① の翻訳本『最強の英語ボキャブラリー1700語(語研)』

------------------------------------------------------

本コラムは、① に収録されているが、② には収録されていない単語をピックアップしてその主要な意味を日本語( 研究社の大英和・リーダーズ英和などより )で記述していきます。できれば ① を、都合によって ③ を入手して読んでいただけたら便利かと思います。単語はアルファベット順にチェックしていきます。

「アンチ・バベルの塔」を ② で終了する人には、ぜひ追加しておきたい語彙群です

なお、② の単語が ① とまったく同じ綴りではない場合でも(派生語、品詞の違いなど)、 ② を見て用意に意味が類推できる ① の単語は取り上げません。

また、ネイティヴ・スピーカーの高校生~大人の語彙力は文字通りピンからキリまで多様です。たまたま知り合ったネイティヴ・スピーカーの語彙力ですべてを判断しないようにしましょう。また、日本人の英語の先生に本コラムの単語について質問などするのは酷な場合がほとんどですから、やめたほうがいいです。

--------------------------------------------------------

204 fallacious 誤った、あてにならない

205 fatuous まぬけの

206 fawning 媚びへつらう

207 fecundity 生産力、肥沃

208 felicitous 適切な

209 felon 重罪犯人

210 fetid 悪臭のある

211 finesse 優雅, 上品; 巧妙な処理

212 firebrand 燃え木; 《ストなどの》煽動者; 大精力家

213 flaccid 〈筋肉が〉弛緩(しかん)した, 弛緩性の; 【植】 しおれた; 〈精神など〉ゆるんだ

214 flagging たれさがる; だれぎみの

215 fleece だまし取る


| | Comments (0) | TrackBack (0)

そもそも、なぜ、単語集さらには辞書の暗記が必要なのか(1)

英語でも日本語でもその他何語であっても、ネイティヴ・スピーカーが母語を習得していく過程で、語彙の学習は、各人の将来の学業および社会的成功に大きなあるいは決定的な役割を演じる。

そして、語彙の学習は幼児に始まる。

幼児の語彙学習には、主として、次の2つの側面がある。

① 文法の獲得

② 語彙の学習

ここで、「獲得」とは先天的なプロセスを指し、「学習」とは後天的なプロセスを指すものとし、この「獲得」 および 「学習」 の区別は、酒井邦嘉著『言語の脳科学(中公新書) 』 にしたがったものである。

-------------------------

上記の 『言語の脳科学』 によると、「獲得」 : 「学習」 は次のような対比関係にある。

生得的 : 後天的

遺伝 : 環

言語能力 : 認知能力

特殊性 : 一般性

母語 : 第2言語

音声・手話 : 文字

文法 : 意味

 : 単語

規則 : 連想

必然 : 偶然

創造 : 模倣

普遍性 : 多様性

演繹 : 帰納

成長 : 教育

無意識 : 意識

潜在的 : 顕在的

手続き的記憶 : 宣言的記憶

----------------------

酒井氏は、チョムスキーの 「生成文法論」 に依拠して、「文法は生得的であり、語彙は後天的である」という。

-----------------------

幼児は、健常であれば、どの子であろうと例外なく、就学前に誰に教わることもなく無意識に、基本文法をマスターしてしまう。

この事実からして、「生成文法論」はたぶん正しいのだろうと思うが、反対する人も多く、科学的に証明されたわけでもない。

また、文法を意識的に学習してマスターすることが絶対不可能だという決定的な説もない。 ドナルド・キーンさんのような驚異的な現象を目の前にすると、可能ではないかとも思う。

しかし、② については疑いようがない。

語彙は、酒井氏の説明を待つまでもなく、学習なのだ。

ネイティヴ・スピーカーの場合、英語・日本語・その他の言語を問わず、語彙の多寡を決定的に左右するのは、読書の多寡である。

日本の大学生の日本語の語彙力も2万語前後~5万語超の格差があり、その原因は主として読書の多寡にある

大きな語彙力の格差は、すでに5~6歳で存在し、教育による読書訓練がない限り、その後もどんどん拡大する

英語圏で行われた調査によると、就学前児童の活用語彙数には、2000語~5000語の開きがあるという。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

« June 2006 | Main | August 2006 »