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「アンチ・バベルの塔」で理解され難いこと

― あなたは覚えなければならない語彙数(=日常必要な語彙数「学習英英辞典」の収録語彙数)を認識していますか? また、それは記憶可能な数だということを知っていますか? ―

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「アンチ・バベルの塔」の話しをしていてなかなか理解してもらえないことがいくつかあります。

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そのうちのひとつが「アンチ・バベルの塔」が最も効率のよい語彙強化法だということです。

ほとんどの人はこの方法を最も効率のよい語彙強化法だとは考えないのです。

ほとんどの人が「辞書暗記」など途方もないことだと勘違いしているのです。

その原因は、前にも述べましたが、 ① ネイティヴ用の辞書(日本語であれば『広辞苑』、英語であれば『The American Heritage Dictionary of the English Language』のような辞書)と ② 非ネイティヴ用の学習辞書を同一視しているからです。

①は、日常使われる5万語超の語彙をはるかに上回る語彙を収録していて、とてもじゃないが普通の人が暗記できるものではありません。また、暗記する必要もありません。

しかし、②は日常使われる5万語超の語彙しか収録されていないのです。普通の人でもその気になれば充分暗記できる・すべき範囲の語彙しか収録されていない。

この①と②の本質的な違いがなかなか理解されない!

私たちは、日常の生活に関する限り各人あるいは各世代の間のコミュニケーションにひどく困ることはありませんし、新聞・雑誌・本などの活字媒体を読むのに困ることもありません。

なぜか?

みんなが普通に話しをしたりものを読んだりするのに必要な範囲の語彙を共有しているからです。

②は、英語で普通に話しをしたりものを読んだりするのに必要な範囲の英語の語彙だけを収録し、非ネイティヴ・スピーカーの学習上の盲点を知悉したエキスパートたちが編纂した非ネイティヴ・スピーカー用に特化した(ネイティヴ・スピーカーが利用する場合もありますが)辞書なのです。

だからこそ、②(現代英語に必須の語彙集)の中から各人の未知語彙だけを選択して覚える「アンチ・バベルの塔」が最も効率の高い語彙強化法になるわけです。

②の省略ヴァージョンにすぎない(だから質・量ともに極めて不十分な内容の)市販の単語帳をはしごしたり、とにかく多読して語彙を増やそうと暗中模索したりするのに比較したらはるかに高効率の語彙強化法なのです。

ただ、②の中にある各人の未知語彙の数があまりにも多いために、ほとんどの人が「アンチ・バベルの塔」を非効率な方法だと誤解してしまう。

絶対的に必要となる学習時間の多さにたじろいで効率が悪いと勘違いしてしまう。そして、従来の方法でやっていたら生涯を費やしても絶対に達成できないことを2年~10年で達成できる効率の良さに気付いていない。

さらに、従来の方法は、どの語彙が(客観的に見て)必須の語彙なのか判断することができないので、そもそも語彙強化の基盤を欠いていることにも気付いていない。

残念です! 

未知語彙が多いことと語彙強化法の効率とは何の関係もありません。未知語彙をすばやく発見できるか否かこそ語彙強化の効率を決定付ける最大の要素です。

また、②を読んで(学習辞書に不要な語彙は客観的には皆無ですが)「こんな語彙は不要だろう」と思う人があればその人はその不要だと思う語彙を無視すればよい。その場合でも、客観的に見て不要なのか必要なのか分からない語彙群から取捨選択するよりはるかに効率がよい!

くれぐれも自分の未知語彙の多さに圧倒されて語彙強化の効率を誤解しないようにしてください。

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もうひとつ理解されていないことは「記憶力はどんどん伸びる」ということです。

私は来年の夏で60歳になりますが「アンチ・バベルの塔」のおかげもあって「記憶力の強化」を実感しています。

あなたは年のせいにしていませんか? 

今の記憶力を基準にする必要はまったくありません。どんどん伸びるからです。熟練はうれしいものです。巷(ちまた)で「記憶力強化ブーム」ですが、「塔」も、実は、れっきとした「記憶力強化・頭の体操・ツール」ですよ。

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Happy learning !

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Comments

初めまして、貴重なブログを公開して頂き、お礼を申し上げたくコメントいたします。
語彙力増強のための膨大な情報、ノウハウ、情熱に後押しされ、勇気とやる気を頂きました。
年齢40代後半、海外在住7年目で、英語で日常仕事をしてきていて、英語力の停滞を痛感して学生以来の勉強再開した所です。

日本にお住まいの方は、海外で数年以上も仕事をしている人は英語が上手いと想像されるかもしれませんが、全くの誤解です。
努力しない限り殆ど上達しません(ここに証拠の私が居て、笑、回りの日本人を見ても同様です)。
塔主さま、はこの辺の事情に精通されています。
先ずは自分の語彙力を調査、アルクのHPからSVL12000全てをExcel表の一覧にしてチェックする所から始めました。
 
       既知  未知
Level 1-4  3837   163
Level 5-8  2401  1599
Level 9-12  336  3664
   合計   6574  5426

大学を卒業した社会人としては平均的語彙力と思います。
卒業後、英語の勉強を個人的にした経験は皆無です(英語の学習書は全く買ったことがない)。
今手元には、SVLのLevel 1-8と9-12の2グループに分けた自分にとって未知の5426個の単語表(A4で11ページ、訳は無い)があります。
  
チェック終えて、暗記を始めようと思ったのが今年の7月でその頃「アンチ・バベルの塔」に出会ったのが幸運でした。
ケンブリッジ英英和辞典を購入して段階的辞書暗記に挑戦を始めました。
第一段階:NO.1グループ(Level1-8)を辞書で暗記
第二段階:NO.2グループ(Level 9-12)を辞書で暗記
第三段階:Level 12を超えるものを辞書からピックアップして暗記
第四段階:残り全てを暗記(熟語中心?)

現状況ですが、Level 1-8は「L」の途中、Level 9-12は「B」まで終了しました。
Level 1-8の単語は未知とはいえ、何処かで会ったような単語が多く易しく、物足りないのでLevel 9-12の第二段階も平行してやってます。
塔主さまの強調される「復習」中心で、しつこいほど復習をし、せっかく覚えたものは手放さない気持ちでやっております(復習の重要さを教えて下さった事に、本当感謝します)。
暇があれば、単語の羅列の自作の未知の単語表を見返して記憶の定着をチェックしてます(訳は無いが宝物)。

実はSVL12000に記載されているが、ケンブリッジ英英和辞典に無い単語が、560も存在しました(丹念にチェックしたつもりですが、間違いがあるかもしれません)。

SVLのLevel 12まで行けば、ケンブリッジ英英和辞典での未知の語彙は少しでは?という感触で、第四段階まで1~2年以内に達成出来るのではと密かに期待しています。
今後、どうなるか判りませんが、困難、挫折、進歩等ありましたら、また報告させてください。

Posted by: elsbg | September 20, 2006 at 09:18 PM

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Tracked on September 23, 2006 at 12:30 AM

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