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コメントにお答えする(9/2006)

Tさんへ

「アンチ・バベルの塔」をたずねてくださって、また、大変素直な感想を寄せていただいて、ほんとうにありがとうございます。

Tさんのような感想をお持ちの方も、実は、非常に多いのではないかと思っています。

「① そこまでの語彙を増強して、何をなされているのか聞きたいです。レベルだけでの問題でもいいです。② 4、5年留学して、真面目に勉強してきた帰国子女と一緒に、ネイティブに混じって同じレベルで話すことはできますか?」という2つの問いにお答えします。

① 最大の目的は日本語と同じように読書を楽しむためで、その目的は充分達成できました。

なお、「上級学習英英辞書」レヴェルの語彙を獲得したからといって「そこまでの語彙」という意識はまったくありません。英語のネイティヴ・スピーカーならあたりまえの語彙数で、珍しいことでもなんでもないからです。

日本で生まれ育ち日本で暮らす者の英語の語彙数としてはかなり大きなものであることは明らかですが、英語で読書を楽しみたいのであれば当然の語彙数です。

② 正直に申し上げます。会話のための会話にはまったく興味がありません

他方、興に乗れる会話なら、だれとでも英語でも日本語でも話をします。

ただし、知的なあるいはその他の楽しさを得るためであれば、私にとって、読書に勝るものはありません

日本語の読書でもまったく同じですが、才能あふれる著者たちが渾身の力をこめて書いた作品の醍醐味は、他の方法ではまず味わえないものです。

さらに、なぜ、英語でも読みたいのか?

英語は、日本語からすれば極めて異質な言語ですから、英語を駆使して構築されるテクストは日本語のテクストとはまるで違う趣を帯びています。

私の「英語で読みたい」という尽きない欲望は、まったく異質なものの中に分け入りたいという本能的な冒険心に起因するものかもしれません。

ちなみに、たとえば単に「4、5年留学して、真面目に勉強してきた帰国子女と一緒に、ネイティブに混じって同じレベルで話す」ことが目的なら、「アンチ・バベルの塔」など無用です。

Thank you.


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Comments

>>英語で読書を楽しみたいのであれば当然の語彙数です。

私はこの部分が納得いきません。この言い方には語弊がある。読書の楽しみは人それぞれ。自分の好きな本を繰り返し読み返すのが読書の楽しみだという人もいる。(むしろ私はこういう読書スタイルのほうが好きだ。)
そういうひとにとってあなたほどの語彙は必要か?
そもそもどの本も一度読んだだけで全てわかる必要はあるのか?解らなかったら何回でも読み直せばいいだけだ。読み返すと読書は楽しめないのだろうか。不思議だ。

Posted by: Post | December 03, 2006 at 12:14 AM

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