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コメントにお答えする(13/2006)

kwansai さんへ。

今できる範囲でお答えします。

> 公立中学で学習する英語の語彙数がゆとり教育に由来する問題であるという証拠はありますか?

あからさまなゆとり教育実施以前から、語彙水準は低下の一途をたどっています。

下記を参考にしてください ( http://www.hit-press.jp/backnumber/1088/1088no08.html より )。

中学・高校で学習する語彙数の変遷

文部省指導要領 昭和26年版   35年版   45年版   53年版   平成5年版   11年版
中学        1200-2300    1100-1300 900-1100  900-1050  1000      900
高校        2100-4500    3600     2400-3600 1400-1900 1400      1300
合計        3300-6800    4700-4900 3300-4700 2300-2950 2400      2200

> 日本国は、日本語を公用語とする国です。英語の教育水準で所得格差を論じるのは不適当です。

日本の中高の英語教育水準はその他の学科の水準と併行して低下しています。それを端的に示しているのが英語だけに限らない全般的な語彙水準の低下です。アメリカでは、個々の例は別にして統計上、語彙水準の違いが所得に有意味の違いを生じていることが明らかになっています。日本にそんな統計があるのかどうか存じませんが、個々の例ではなく一般論として、語彙水準の高い人の方が低い人より高い所得を得ている事実は否めないと思います。

> 中学教育時の英語の教育レベル(国が定めた最低教育水準)は今も昔もそれほど差はありません。

先に示しましたように語彙水準が相当程度低下し、会話を重視するようになった結果として構文の理解もかなり低下しています。そのような教育を受けてきた英語教員の英語力も、当然のごとく、低下しています。

> むしろ、公立校でも教育特区という制度を利用し、英語教育に力を入れ始めた学校があるほどです。

これは、上記の水準低下も認識した上での措置だと理解しています。

> 一部の私立進学校の教育レベルが高いのは、ゆとり教育以前からであって、これは諸外国同様、単純に上流階級向けの教育施設であるためです。

近年、特にゆとり教育が原因で、公立校の生徒と1部の私立校の生徒の学力差がひどくなってきました。かつては優秀な公立高校の生徒が私立高校の生徒を学力面で圧倒していた時期もありました。最近いくつかの公立高校で復活ののろしが上がっているのはたいへん楽しみなことだと思っています。

コメントほんとうにありがとうございました。

今後ともよろしくおねがいします。

どうぞよいお年をお迎えください。

Thank you.

k.y.

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