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コメントにお答えする(12/2006)

miwako さんへ

ていねいに読んでいただき感謝しています。

> 感想(その1)
「日本人の語彙の不足は歴然である.未知語の数が多くなればなるほど文理解の困難度は加速度的に大きくなる」という言葉は、石川慎一郎氏の言葉ではなく、高梨庸雄・高橋正夫(1987) 『英語リーディング指導の基礎』(研究社出版)の中の言葉ではないでしょうか。石川慎一郎氏の紀要にはそう書いてありますが。

私はそう書いたつもりはまったくないのですが、引用の省略の仕方がまずかったようです。ご指摘ありがとうございます。

> 感想(その2)
左の欄の「アンチバベル選書」で紹介されている『POWER WORDS』(アルク)は品切れで、現在は『究極の英単語』というシリーズが出ています。まだ第1巻(2006年5月発行・初級の3000語)と第2巻(2006年12月発行・中級の3000語)しか出ていませんが。

すみません。資料が古いですね。しかし、『POWER WORDS』 自体はコンパクトにデザインされた語彙集で特に資格試験の語彙問題には即効性があります。私は自分の息子が英検1級(合格済)を受けたときに勧めました。

> 質問(その1)
「Cの段階で利用する辞書・ページ数は、1663ページ」と
「Dの段階で利用する辞書・ページ数は1514ページ」は、どこに掲載されているのですか?

申し訳ないです。まだ書いてないのです。ただ、「Cの段階で利用する辞書・ページ数は、1663ページ」は 『ニューヴィクトリーアンカー英和辞典』 のことで、「Dの段階で利用する辞書・ページ数は1514ページ」は 『Cambridge Advanced Learner's Dictionary 』 ( 上級学習英英辞典) です。

『ニューヴィクトリーアンカー英和辞典』 についてはあちこちに書いてありますので、このブログを「ニューヴィクトリーアンカー」で検索してみてください。

Cambridge Advanced Learner's Dictionary 』 は「アンチ・バベルの塔」で私が覚えた辞書です。「塔」 の真柱(しんばしら)です。

まずCを目標にするのが妥当でしょう。ネイティヴ・スピーカーの中・高生レヴェルの語彙 (最低限必要な語彙 ) は達成できます。Dはそれを完成したあとの目標になります。

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なお、「現実的な語彙強化(12)」 の記事で 『ニューヴィクトリーアンカー』 に関して次のように書きました。参考にしてください↓

既に7000~1万語程度の語彙力がある人で、しかし辞書暗記と聞いたら引いてしまう人を、ひょっとしたら説得できそうな辞書を1冊あげるとすれば 『ニューヴィクトリーアンカー英和辞典』 でしょう。

活字が大きくてレイアウトもゆったりしているので、辞書の割には、親しみを感じる人が多いはず。威圧感はあまりない。

まず、適当にあちらこちら読んで見ます。

それで、別にいやだなあと思わなかったら脈ありですよ。

ちょっと「アンチ・バベルの塔」をはじめてみたらいいです。

京大カードを買ってきて転写してみる。

毎日やるつもり(実際はなかなかできることではありませんから最初はやったりやらなかたりでよろしい)で、何とか50枚ぐらい作成してみる。

覚えなくてもいいですよ。いや、覚えるにこしたことはないが、未知語の選択・転写と暗記を同時にやろうとすると慣れてない人にはとんでもなく大きなプレッシャーになる。

ページ数がきまっていますから、終了予定日はいつでも再計算できます。とりあえず、全ページ1695ページの未知語を転写し終える。

これだけでも大変貴重な財産の取得になります。

これだけ覚えたら、少なくとも認識語彙に関する限り、標準的なネイティヴの語彙力とあまりかわらなくなるというはっきりした目安の完成です。しかもあなただけの目安ですから、むだがまったくない。

あとは、じっくり覚えてゆけばよい。英語漬けの生活をしているネイティヴ・スピーカーでも10数年かけて獲得する語彙なのですから、あせってやる必要はまったくない。

1~2年でマスターできれば理想ですが、それを狙うと挫折の危険が大きくなる。

自分のペースを見つけてそれに従うことがコツです。

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私が取り上げた辞書はあくまで参考例です。人それぞれに好みがありますから、書店でいろいろな辞書にあたってみてください。

そして、まず読んでみることから始めるのがいいと思います。その際は、あちこち拾い読みでもいいでしょう。辞書アレルギー(もしあればですが)を取り除くことが先決です。

私事ですが、今日、 『ジーニアス英和辞典 G4』 と 『Collins Cobuild Advanced Dictionary of American English』 と 『三省堂類語新辞典』 を買いました。新たな友達です!

『ジーニアス英和辞典』 はG1~今回のG4まで4冊持っていますが、それぞれの「まえがき」を読むと、G1(1988年)とG2(1994年)には「コーパス」という表現はですが、G3(2001年)では2回、G4(2006年)では何と8回も登場します。コーパスがなければ「アンチ・バベルの塔」もなかったから、コーパス万歳です。 そして、G1から編集を率いてこられた小西友七先生が今年の9月に亡くなられたそうです。さらに表紙のデザインが際立ってクールになった。時代は変わる! 

> 質問(その2)
『アンチ・バベルの塔』を創刊号から読みたいのですが、どこが先頭ですか。2004年8月10日号(「アンチ・バベルの塔の建設法」)まで、さかのぼったのですが、その先があるような気がします。

いえ、それが最初です。気の向くままに書き綴っているとこうなってしまいました。体系的にまとめたいとは思いながら一向にはかどりません。申し訳ないです

Thank you.

k.y.

追記:『英語は楽しく使うもの インターネットが可能にした最新英語学習法(朝日出版社)』 は役に立ちますよ。語彙習得法は「塔」が最高だと自負していますが、他の分野ではインターネットの利用を (既に駆使している人も多いですが) もっと促進すべきでしょう。ほんとうにいい時代になりましたね。

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