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コメントにお答えする(3/2007)

mae さん、こんにちは。

私の手元にあるウィズダム英和辞典 ( 初版 ) の「まえがき」によると、その見出し語は次のように分類されています。

1 重要語 約15200語 それ以外の語 約55300語 総計70500語

重要語は A,B,C,D の4ランクに、それ以外はEランクに分類:

Aランク 約900語   中学必修相当語彙
Bランク 約2900語  高校必修相当語彙
Cランク 約3400語  大学生・社会人に必要な語彙
Dランク 約8000語  一般語彙

Eランク 約55300語 上記以外

本文は2344ページの上級学習辞典ですね。

> 一週間ほど前から家にあったウィズダム英和辞典の中の重要語の印がついている約7400語をカードに写し覚える作業をやっています。今のところ手書きなので、少しずつ進めていこうと思います。

たいへんな作業ですが、大まかな終了計画を一応立てて、決してあせらずにおおらかな気持ちで続けてください。

上記の「まえがき」には「特に、基本語は類書には見られない詳細で包括的な記述を心がけた」と書いてあります。「語彙強化」というとどうしても語彙数に注意を向けがちですが「基本語をマスターすること」も極めて重要です。たとえばウィズダム英和辞典の have の項目をみると7ページ半にわたる記述があります。こうした基本語彙をじっくり勉強して運用できるようにすることは私たちが想像している以上に有益なことです。だから、mae さんの今回の試みはほんとうに有意義だと思います。

さて、外国語の学習には、語彙習得だけではなく、構文・文法・読書・音声その他を含めた多面的な訓練も欠かせません。そして、今の日本は英語自体の学習ツールに関して超先進国です。mae さんは大学生ですから社会人に比べたら時間も調整しやすいかもしれません。チャンスがいっぱいあります! 『英語は楽しく使うもの(朝日出版社)』 などを参考にして(同書の「語句の覚え方」の記述は賛成しかねますが)、空回りの少ない学習ができたら愉快ですよ。

はい、私ももちろん(自分なりに)頑張ります。楽しみます。

それでは、また。

Thank you.

k.y.

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コメントにお答えする(2/2007)

nerl さんへ。

Thank you for your ”次から英語でお書きになられたら如何でしょうか? 論と証拠です” mail.

It’s a good question !

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Why don’t I write in English ?

Three reasons:

1. I am not so confident in my English as I am in my Japanese.
2. I'm writing The Tower of Anti-Babel not for English speaking people, but for any Japanese who are interested in expanding his / her English vocabulary a lot more.
3. I would like to share ideas about how to improve our English with you all, and Japanese is the far better tool for the process. Very few Japanese people are willing to join us in English.

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So now, bear with me, nerl – san. Someday I will be ready to write in English to say something to everyone who speaks English.

Thank you.

k.y.

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心のときめきがなければ覚えられない?

心のときめきを伴う語彙は忘れない」というのは事実です。

だから、「心のときめき」を持つことが語彙暗記のコツであるとアドヴァイスする人が多い。

「心のときめき!」。 この麗(うるわし)しく甘美な言葉に感動して、「そうだ、そうだ、語彙リストを覚えるなんて単調で何の感動もない方法で覚えられるはずがない!」とすんなり納得する人も多い。

しかし、一生を通じていったいどれくらいの数の無条件に「心のときめき」を覚える語彙に出会えるのですか!?

辞書を片手に何とか英語の文章を (読むというより) 解読できるレヴェルに達するためだけでも5000語程度の語彙は必要です。

それに比べて「心のときめき」を覚る語彙はいったいいくつあるのですか? そんな場面にいったい何回遭遇できるのですか

「語源」を利用して意味を推測する方法と同様「現実離れした方法」と言わざるを得ません。未知語彙の意味をいちいち語源から類推していたら(語源で類推できない語彙も山ほどあるし)本など読めません。人の話も、語彙あるいは語彙グループの意味を瞬時に把握し続けないと理解できないから、語源による意味の類推などほとんど役に立ちません。語彙増強の過程である程度役に立つことは確かですがそれ以上を望むのは無理です。

「心のときめき」はどこかからやってくるのではなく自分で作り出すものです。

語彙リストの暗記はどこから見ても地味な作業。しかし、地味な作業に「心のときめき」が伴わないわけでは決してありません。人はどんな地味な作業にも「心のときめき」を見出せる能力を備えていますし、一旦そのすばらしい効果を実感したらもうやめられなくなります。

問題は、食わず嫌いであったり、目移りがして隣の芝生が青く見えてしまったり、効果が出ないうちにあきらめてしまうことです。

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生涯で出会わないような語彙まで覚えて復習すべきか?

私のブログで繰り返し述べてきたことですが、選りすぐりのエキスパート・グループがコーパスに依拠して必要語彙だけを編纂・記述した「学習英英辞典(ネイティヴ・スピーカー用の辞書とはまったく別のもの)」に不要な語彙はありません。

ただ、「① ネイティヴ・スピーカー」の場合、英語に触れる時間数は「② 日本人」の100倍(学校時代)~20万倍くらいになるため、通常レヴェルである5万語~10万語(人によって格差が大きい)の語彙に関しては、英語で生活や仕事をしていること自体が復習になっているため、日本人のするような復習は必要ありません。

また、英語に接する時間の長さがあまりにも違うために① と ② が接する英語・語彙の質・量もまるで違ったレヴェルになります。だから、「学習英英辞典」の語彙は ① が通常接する可能性の高い語彙ばかりを収録した辞書ではありますが、② にとっては生涯出会わない語彙があるかもしれません(出会わない率も人によって格差が大きい)。

したがって、「人生で一度出会うかどうか分からない単語を繰り返し復習する必要があるのかどうか」という疑問に対しては、「それは 各人で判断されたらいいことだ」とお答えするしかありません。あなたが「これは不要だ」と判断される語彙は あなたが無視されたらいいだけです。そんな語彙はどんどん無視されるべし。その辺の判断は各人各様だと考えます。

私は、「学習英英辞典」の語彙はすべて覚えましたし復習も続けています。「その威力は知る人ぞ知る!!」。

そして、英語学習の真のブレイク・スルーは「英語力=英語の(音声も含めた)語彙力」という事実を認識できたときに訪れると確信しています。

追記:趣味・専門・業務などで必要な語彙及び特殊なスラングや新語などについては必要に応じて「学習辞典」とは別に対処すべきことはみなさん先刻ご承知の通りです。

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コメントにお答えする(1/2007)

taka さんへ

どうも、はじめまして。

ていねいなコメントをありがとうございます。

「塔」建設の手始めに「アクセス・アンカー」を選択されたのは賢明だと思います。

コンパクトにまとめられた辞書ですから、未知語彙の転記もそんなに負担にならないはずです。

まず「A」の項目を終了! よかったです。

何かひとつの項目を終えたときはうれしいものです。よし次もやってやろうという気になります。ぜひ、あせらずに、タンタンと続けられることを期待しています (私はあせって何度も失敗しました)。

暗記は転記を終了してからでもOKですから、とにかく未知語の確定をしましょう。そうすれば、「アクセス・アンカー = 見出し語約1万500(単熟語の総数約24000)という枠内での自分の語彙状況をはっきり把握して暗記にとりかかることができます。これだけ覚えたら「アクセス・アンカー」を自分の頭に内蔵できるという確信を持つことができます。

「リーダーズ・ダイジェスト」や「ナショナルジオグラフィック」を読むことが目標であれば「アクセス・アンカー」のあと引続いて「ニュー・ヴィクトリー・アンカー」で、あるいは、もう少し頑張って、たとえば「Longman Dictionary of American English(1000ページ)」 で別の「塔」を建設されたらいいと思います。

併行して、興味のある英書をできるだけたくさん読まれることを ( もう既に実行されているでしょうが ) お勧めします。そうすれば、「塔建設」の威力も強く実感できてうれしくなります。

ネイティヴ・スピーカーは、耳で聞いて覚える基本語彙の他に、学校教育(小学校~大学までおよそ3万5000~4万時間)+読書などを通じて ( この過程で語彙力の大きな格差が生じる ) 膨大な語彙を蓄積していきます。

非ネイティヴ・スピーカーである日本人の英語学習者がそんなネイティヴ・スピーカーの語彙レヴェルに迫るには「不要な語彙が皆無」な「学習辞書」で「塔」建設を行うのが最も効率のよい方法だと確信しています。

くれぐれもあせらず続けてください!

またメイルをいただけることを心から楽しみにしています。

今後とも、よろしく御願いします。

Thank you.

k.y.

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国語辞典に夢中になる小学1年生(6)

『立命館小学校メソッド(宝島社)』で、深谷先生と陰山先生が対談されています。

その対談・「我が子を伸ばすために、今すぐ家出できること」で、小学生に最も大事なことは「早寝、早起き、朝ご飯」+読書習慣であるという話しがでてきます。

(引用開始) 漢字や辞書引きをやっていると、読書傾向というのが劇的に変わってくるんです。つまり、難しい本が読めない最大の理由は、分からない漢字や言葉があるから。で、それが克服されれば難しい本も読めるわけです。で、ある程度知的なものに喜びを覚えるようになった子どもというのは、もうどんどん読んでいくようになるから、ものすごい高度なものを読めるようになるんです。だから、あまり小学校の配当漢字っていうことを無視して、とにかく出てくる漢字をかたっぱしから全部覚えるというようにしつけられれば大きい・・・やっぱり本質的に何が問題かと言えば、言葉の数なんです。語彙力だと。非常に分かりやすいですね。しゃべらない、書けない若者。すべては語彙の問題です(省略・太字 k.y.) (引用終止)

両先生が指摘されている語彙力の問題は、日本人の英語学習にもそのままあてはまります

「①語彙強化」と「②読書」はどちらか一方でよいというものではない

①がない②は、低レヴェルでしかも理解の徹底しないものになります。保険の広告ではないですが「50、80になっても」絵本やせいぜいハリーポッターなら何とかというような程度にとどまってしまう。

うっかりしていると、そんな程度の ― 読書ともいえない読書 ― に慣れてしまうことになる。脳が満足してしまう。

だから、多読だけではだめなんだとしっかり意識して ① にも励むことがほんとうに大事です。構文・文法をマスターしたあとは、語彙強化をしながら読書しなければさしたる進歩を望めない

SSS多読法で有名な酒井先生は ― 中学生のころは絵に描いたような文法少年で、山崎貞という人の書いた「新自修英文典」を読みふけりました。わかるところだけですが、何度も何度も読みましたね。辞書にはまだ目覚めていません。遠い親戚のおじさんからもらった三省堂の「コンサイス英和辞典」で用は足りていました。高校では英語部にはいって英語劇に夢中でした。文法はさらに勉強を続け、英和辞典は研究社「ポケット英和辞典」へ。新しい辞典は独特のインクの匂いがして、ページの端がきれいにそろっていて、買ってもらったばかりのうれしさは何とも言えないものでした。受験英語はしかるべく一生懸命やりました ( http://tadoku.org/about.html ) ― と回顧されています。酒井先生自身もSSS多読法だけで英語を磨いたわけでは決してないのです。

SSS多読法はすばらしいプロジェクトです。しかし、それだけでは大きな壁にぶちあたります。① から逃げたらその壁を突破できない! 囚人が壁の中の生活に慣れてしまうごとくその大きな壁に阻まれた世界に安んじてしまう。 それは、「悲劇」でもあり「喜劇」でもあります。

「塔」の建築ができないならせめて辞書を読みましょう。それだけでも英語の読書の質が高まります。辞書読み+SSS多読です。


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毎日タンタンと作業することが肝心

学習辞典から未知語彙を選択・転記してそれを何度も復習しながら覚えていく「アンチ・バベルの塔」が(私は他の方法を知りませんが)究極の語彙強化法のひとつであることは否定できません。

1000ページ程度の学習辞書(大人のネイティヴ・スピーカーの標準的な語彙レヴェル)で「塔」を建設するとしましょう。

他の方法で5~10~20年続けても結局ほとんど語彙は増えません。しかし、「アンチ・バベルの塔」を5~10~20年(人によってまたは各人の事情によって達成時間に差が生じる)続ければ大人のネイティヴ・スピーカーの標準的な語彙レヴェルに達することができます。あなたが今学生で時間も集中力もあって毎日4~5時間「塔」に割くことができるなら、1000ページ程度の学習辞書を3~4年で覚えることも可能でしょう。

ところが、たいていの人が途中でいやになって投げ出してしまう。

数年間を要するプロジェクトなのにせいぜい数ヶ月でいやになってしまう人が非常に多い。

成功するコツは焦りをできるだけ排除することです。そして、ゆっくり続けることです(もちろん焦らずしかも速くできるなら加速すればよい)。

どうすれば焦らずにできるのか?

まず、未知語の選択・(情報カードへの)転記から始めましょう。

あれこれ考えずに毎日とにかく机に向かって半ページ~5ページの範囲で未知語彙の転記を実行しましょう。その際に無理に覚えようとする必要はありません。ただ、転記するだけでもOKです。1000ページの学習辞書(大人のネイティヴ・スピーカーの標準的な語彙レヴェル)の場合毎日半ページこなしていくと転記の完成に7年要します。これを覚えるのに3年くらいはかかるでしょう。すると計10年です。

みなさん、10年ぐらいすぐですよ

だから、とにかく毎日取り組むことです。タンタンと取り組むのです。朝に顔を洗うごとくタンタンと続ける。決して気負わない(心積もりをして)でコツコツ続ける。先のことを心配したりしない。そんな必要はありません。タンタンとやればタンタンとカードはたまる

調子のいいときはどんどん進むとか併行して暗記作業をやってみるとかいろいろな試行錯誤はおおいに結構でしょう。ただし、それができれば御の字だと思いましょう。

まず、ターゲットに決めた学習辞書を読みながら、未知語彙をタンタンと転記する。先のことなど考えない(ようにする)。

いろいろな意味で単なる英語学習者とはまったく違いますが、同時通訳者も同じような作業に明け暮れています。昨日(2007年1月23日)の日経夕刊に会議通訳に関する記事があって、「毎日が受験生のようだ」という通訳者の話が引用されていました。年収2000万円を支える語彙学習と言っても過言ではないでしょう。

そして、2~3万語で妥協するなら、ことははるかに簡単です。

また、未知語彙の選択・転記が負担になるなら、学習辞書をただ読むだけにしましょう。それでも新たな発見が相次いでけっこうな勉強になります。やってみればわかりますよ。


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チャールズ・ディケンズの語彙(19)

Not to ふらつく 私自身、今は、I will 戻る to 私の誕生。 私は生まれた at ブランダストン、 in サフォーク、 or 「そのあたりに、」 as 彼らが言う in スコットランド。 私は父の死後に生まれた子どもだった。

Not to meander myself, at present, I will go back to my birth. I was born at Blunderstone, in Suffolk, or "thereby" as they say in Scotland. I was a posthumous child.

私も、今はふらつくのをやめて、自分が生まれたときの話しに戻ることにする。私は、サフォーク州のブランダストン ― スコットランドで言う「そのあたり」 ― に生まれた。 父の死後に生まれた子どもだった。

posthumous - adj.
1 父の死後に生まれた.
・a posthumous child.
2 著者の死後に出版された.
・posthumous works 遺稿, 遺著, 遺作.
3 死後の, 死後生じた, 死後存在[存続]する.
・posthumous fame [renown, reputation] 死後の名声, 遺名.
・one's posthumous name 贈り名.
・confer posthumous honors (on a person) (人に)贈位する, 追叙する. (研究社・大英和辞典)

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国語辞典に夢中になる小学1年生(5)

前回に、「小学1年生は、始めて国語辞典を使うとき、まず知っている語彙をつぶさに調べながら関連事項に興味を拡大し語彙や知識を豊かにしていく(深谷先生の指摘)」 という話しをした。

そして、日本人の英語学習者が始めて英英辞典を使う場合も 「なじみの語彙を辞書の中で再発見しつつ新たな知識を得て語彙を豊かにしていく」 のがあまり抵抗もない適切な方法だろうと書き、そのための英英辞典の1例として 『 Merriam Webster’s Primary Dictionary』 をあげておいた。

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なじみのある語彙として、たとえば butterfly を で調べてみると、次のような説明 (英文) になっている (蝶とその幼虫の美しいイラストは省略)。

butterfly

A butterfly is a flying insect with large wings that are usually brightly colored.

Butterflies are active during the day.
Moths are mostly active at night.

Nobody really knows how the butterfly got its name. The name goes back over 1000 years to Old English times. The 'fly' part of the name is easy, because it's a flying insect. Most flying insects used to be called flies.
 But what do butterflies have to do with butter? Some other languages also use their word for butter in the name of this insect. So perhaps the most common butterflies in Europe in ancient times had wings that were yellow like butter.

つまり、蝶は「羽がバターのように黄色い飛ぶ昆虫」というわけだ。

① には黄色い蝶と緑色の幼虫のイラストがあって、その幼虫のイラストには A butterfly before it has grown its wings is a caterpillar. という説明が添えられている。

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次に、同じ butterfly を 『 ② Scholastic Children's Dictionary ( これもネイティヴ・スピーカーの小学生用ですばらしい辞書! ) 』 で調べてみるとその説明は:

A thin insect with large, often brightly colored wings. See caterpillar. となっていて ① に比べて記述は簡単。しかし、色や形状の異なる5種の蝶 ( great purple hairstreak, clouded yellow, Adonis blue, peacock ) が描かれ、5番目の蝶 ( high brown fritillary ) にはその各部位の名称 (forewing, hindwing, head, antenna, thorax, tongue, leg )が記述されている。

同じ辞書の caterpillar の項にも、幼虫を中心に蝶の変態の精細なイラストと説明の記述がある。

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さらに、これまた秀逸な小学生用百科辞典のひとつ 『 ③ Oxford Children's Encyclopedia 』 には Butterflies という大見出しの下に1ページ全面に写真2枚と 約500語 の記述がある。もちろん、Caterpillars という大見出し (半ページ・約200語・写真1枚 ) もある。

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以上、① ② ③ のような子供用の辞書や百科辞典をあれこれ渉猟するうちに獲得する英語の語彙・知識はばかにならないし、知的にも飽きない。

まだそうした経験のない人にはぜひお勧めしたい。ただ、ちゃんと理解するためには高校までの文法・構文の知識は必要である。

ちなみに、『 ④ ジーニアス英和辞典 G4』 『 ⑤ Longman Dictionary of Contemporary English 』 で butterfly を調べると、蝶そのものに関する記述は、④ は チョウ(蝶 ) ⑤ は a type of insect that has large wings, often with beautiful colours だけ ( 写真1枚 )である。


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国語辞典に夢中になる小学1年生(4)

私は、「国語辞典に夢中になる小学1年生」のことをいろいろ教えてもらいながら、常に「英語学習」のことを考えている。

『7歳から「辞書」を引いて頭をきたえる』 の114ページに「自分の知っている言葉をすべて調べた?!」という1節があります。

それによると ― 小学1年生は1年間で2~3冊の辞書をぼろぼろにする。その過程で、1つの語彙を調べるごとに1枚の付箋紙を調べたページに貼っていく。そんな子どもたちが最初に使った辞書を辞書にはだいたい5~6千枚!の付箋紙が貼ってある ― 由。

深谷先生は ― つまり、五千~六千語を引いたということになります。この語数は・・・一年生の持つ語数とほぼ同じ・・・、子どもたちは、自分の知っている言葉をほぼすべて調べた可能性があるのです(太字・省略k.y.)  ― と書いて、子どもは、まず、既に知っている言葉を問い直しながら新たな発見をしていった可能性がある ― と結んでおられる。

これは、おもしろい指摘だと思う。

まず、なじみの語彙を辞書の中で再発見しつつ新たな知識を得て語彙を豊かにしていくというプロセス。

さて、英語学習の話しをしよう。

私たちは英和辞典(これも大事!)のほかに英英辞典を使うことによって、日 - 英ではない英 - 英の方式で語彙を確認・拡大していける、つまり、英語を英語で理解しながら語彙蓄積ができるというメリットがある。

しかしこれはなかなか実行しがたい。「知らない語彙を英和辞典で調べるのも面倒なのにましてや英英辞典は・・・」と思う人は少なくない。

そこで、英英辞典は、まず知っている語彙から読み始める。

あるいは、知っている語彙しか収録されていない英英辞典から読み始める。

そんな人たちは、小学1年生が国語辞典を読み始めるように (英語のネイティヴ・スピーカーの小学1年生前後用) 英英辞典を読み始めたらどうだろう。

たとえば、私が、「アンチバベル選書」で紹介している 『ルース・ヘラー: メリアム・ウェブスターズプライマリー英英辞典』 ( メルヘンのような辞書。 幼児用ですが、大人も読むべし。 基本語の意味用法がすっきりわかります。 イラストもすばらしい! 語源の説明もちゃんとしてあります ) という辞書。

精選された見出し語彙。美しいイラストや興味深い語源説明。グラビア雑誌のように楽しめてしかも知的刺激にも富む。

この辞典を、「既に知っている言葉を問い直しながら新たな発見をしていく」 ための辞書とみなして読み進める。

巻頭の「Introduction to Teachers and Parents」 と題された記事の中に 「This dictionary differs from more advanced dictionaries in that it does not pretend to encompass the entire vocabulary of even the youngest child in our audience. The almost 2000 words presented here represent less than a fifth of the internal vocabulary. Since these young readers are not ready to use a dictionary to look up words they don't know, we wanted to help them build on what they do know, to engage their natural excitement to learn by prompting them to look more closely at seemingly ordinary words and have fun at the same time.(太字 k.y.)」 という記述がある。


太字の部分は、まさに 「なじみの語彙を辞書の中で再発見しつつ新たな知識を得て語彙を豊かにしていく」 という趣旨である。


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国語辞典に夢中になる小学1年生(3)

『7歳から「辞書」を引いて頭をきたえる』 の24~25ページに「三度の飯より、辞書を引きたがる!」という1節がある。

そこには給食を食べる途中で一心不乱に辞書を引く幼い小学生の写真が添えられている。

この子はその給食に出てきた「みかん」などについて調べ始めたら給食を食べるのを忘れてしまって辞書引きに没頭してしまったというわけだ。

彼のもとには「国語辞典」だけではなく「漢字字典」や「図鑑」もあって、「みかん」「オレンジ」「温州(うんしゅう)みかん」さらに「蜜柑」という漢字も調べていく。

気がついたら調べる。暇さえあれば辞書、辞典を読む―

深谷先生は、子どもたちが給食中であっても調べものができる環境を整えてあるわけだ。

そして、上記の次の節に、「辞書を机の中などにしまうと、調べようと思ったときに手元にないので、徐々に辞書を使わなくなってしまいます。いつも目につくところに出しておくように指導しました」と書いておられる。

また、全員が同じ辞書を使っているのではなく、複数の辞書を使いながら「考えるものさしを増やしていく」配慮がされているという。

辞書と共存する教室風景!

語彙強化(脳力強化)の殿堂!


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国語辞典に夢中になる小学1年生(2)

深谷先生によると ― 幼稚園や保育園の年長のころに「話し言葉」から「書き言葉」に興味や関心が広がり小学校の1~2年で「書き言葉」への興味が頂点に達する。この時期に国語辞典を与えられた子どもは驚くべきスピードで語彙を増やしていく。辞書を活用する意欲は1年生がとりわけて強い ― らしい。

そして、そんな1年生は辞書を引くこと自体を楽しみ、言葉を調べるだけにとどまらず「知っている単語探し」「入り組んだ漢字調べ」「百科事典の代用」などに国語辞典を利用しているという。

既に何度か言及したことだが、アメリカでは小学校就学前から拡大する語彙格差が大きな教育問題になっている。それが所得格差とその固定化につながるからである。語彙が豊かな生徒と語彙が貧困な生徒を比較すると、小学1年生の場合2:1、高校3年生では何と4:1の比率で格差があり、語彙が豊かな小学3年生の語彙数は語彙が貧困な高校3年生の語彙数とほぼ同じ。ところが、この深刻な格差を是正する試みさえほとんど行われていないのが現状だという。

日本でも実は同じような状況だと思われる。だから、深谷先生のような人たちが具体的で有効な語彙・思考力強化の手立てを発見・工夫して実施しておられることはほんとうに心強い。辞書活用が全国の学校に普及して生徒の学力向上に資するとしたら、格差是正のひとつのきっかけになるかもしれない。

さて、私は「塔」主だから、英語力向上のための英語辞書活用を常に考えている。小学1年生の国語辞典のような役割を英語学習辞典が大人に対して果たせないものかと思案している

小学1年生にとって国語辞典が語彙強化の最高のツールであるように、英語の辞書が語彙・英語力強化の最高のツール(のひとつ)であることは否定できない。

問題は、「大人は(純粋な知識欲に燃える)小学1年生」ではないということだ。

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チャールズ・ディケンズの語彙(18)

彼女は常に言い返した、with より大きな強調 and with an本能的な知識 of the強さ of 彼女の反論、「決してふらつかないようにしましょう」

She always returned, with greater emphasis and with an instinctive knowledge of the strength of her objection, "Let us have no meandering."

老婆は、ますます語気を強め天性の迫力にものを言わせて押しまくり、「ふらついた話しは駄目よ」と言って相手をやり込めるのがお決まりだった。

meander - 1 ( of a river, road, etc.) to curve a lot rather than being in a straight line:The stream meanders slowly down to the sea.
2 to walk slowly and change direction often, especially without a particular aim SYN  wander
3 ( of a conversation, discussion, etc.) to develop slowly and change subject often, in a way that makes it boring or difficult to understand (OALD)

(老婆は 3 の意味を込めて meandering という言葉を使った)

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国語辞典に夢中になる小学1年生(1)

立命館小学校・深谷圭助先生は、 その著書 ( 『7歳から「辞書」を引いて頭をきたえる』  『小学校1年で国語辞典を使えるようにする30の方法』 『立命館小学校メソッド』 など ) のなかで、子どもが国語辞典をはじめとする辞書をむさぼるように読んでどんどん語彙を増やし自分で考える力をつけていくさまを活写しておられる。

6歳前後の子どもたちは新しい語彙・知識に飢えている

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深谷先生は ― 子どもはうまく誘導すれば勝手に学習に熱中するようになる。「自由にしておくと、子どもは勝手に遊びだすのではないか?」という批判はあたらない。勝手に遊びだしてしまうのは「おそらく、子どもが本当に夢中になって取り組める学習材(教材)を教師が提示できなかったからなのである」。1年生の子は正直でおもしろいと感じたらじっとしていられない。とことんのめりこむ。寝食さえ忘れることがあるほどだ。ところが「つまらないと感じたら、見向きもせず、遊びだす」 ― というふうに語っておられる。

そして ― 従来「国語辞典は、4年生の国語の時間から使うもの」という常識があったが、深谷先生は「1年生の5月から国語辞典を持たせて使わせることがもっとも子どもの力がよく伸びることを確信」 された ― 由。

さらに ― 上級生になれば必要なときにしか使わなくなる辞書を1年生はまったく面倒がらずに引き倒してその活用法も知り尽くし、語彙数を格段に増やし、語呂の良いことばなどはどんどん使うようになる。自分から進んで学ぶ ― そうだ。

( 『小学校1年で国語辞典を使えるようにする30の方法』 より)

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『立命館小学校メソッド』 によると、1年生に適した辞書は、収録語数が1万5千以上で、語句の説明がしっかりしていて、漢字にルビがふってあるものが適している。

具体的には:

『学習国語新辞典』(小学館) 収録語数約1万9千語
『くもんの学習国語辞典』(くもん出版) 収録語数約2万4千語
『チャレンジ小学国語辞典』(ベネッセコーポレーション) 収録語数約2万5千語
『小学国語辞典』(光村教育図書) 収録語数約3万3千語

その後3年生になれば『広辞苑』を薦めるそうだ!

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「塔」主の私は、このような辞書読みを英語学習に応用できないかと思案している。

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ビジネス時事英語 (1)

2007年1月9日

アップルコンピュータ(株)(Apple Computer Inc.) が携帯電話を売り出す(launch a cellphone )計画を発表した。

この携帯電話 i フォンiPhone) は、音楽をダウンロードしインターネットをブラウズし指を触れて入力するタイプである( iPhone downloads music, browses the Internet and is touch-sensitive) 。

この日、アップルの株価はそのニュースで8.3%上昇し過去最高の引値92.57ドルを記録した( Shares of Apple surged 8.3% on the news and recorded an all-time closing high of $92.57.)。
 


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チャールズ・ディケンズの語彙(17)

それは無駄だった to 提示する to her that some 便益s、 紅茶 おそらく含まれて、 結果した from この不埒(ふらち)な所業

It was vain to represent to her that some conveniences, tea perhaps included, resulted from this objectinable practice.

老婆に、そんな不埒な所業のおかげで享受できる便益もあるんですよ、紅茶もそうでしょう、と言ってあげても無駄だった。

objectionable
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1 異議の余地がある, 文句の出そうな.
2 好ましくない, 不愉快な, いやな (offensive).
an objectionable book 不愉快な[いかがわしい]本.
an objectionable smell 不快なにおい. ( 研究社・英和大辞典 )
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unpleasant and likely to offend people [ = offensive]
objectionable odours
This programme contains scenes some viewers may find objectionable. ( LDOCE )

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英語学習法(30)

前にも言及したことがあるピーター・フランクルさん(日本語も驚嘆すべきレヴェル!)がhttp://secondlife.yahoo.co.jp/hobby/master
/article/h102pfran_00059.html 
で「我が外国語上達法」という記事を書いておられる。

その記事の要点を箇条書き(ピーターさんのことば)にしてコメントを加えてみます。

① 「ただ何となくやるのはもっともいけない

ピーターさんは「まぁ、マイペースながらも英語を勉強し続けている。そのうち上手くなるだろう」と思ってテープを聞いたり週一で英会話学校へ通っても目立った進歩はないとおっしゃる。

私は長年英会話学校に勤務していたが英検2級のレヴェルに達する人は多くなかったし英検準1級に合格する人は極めて稀だったし英検1級に合格した人は何とだれもいなかった。

つまり、ピーターさんのおっしゃるようにいわゆるマイペースで続けるだけだったら英検2級が関の山だということです。ネイティヴ・スピーカーの幼児レヴェルにも届かないということになります。

ピーターさんいわく「本気でやりたくなければやらなくても良い。しかし外国語は上達したいならば本腰を入れるしかないのだ」。そして、できれば一年間規模での細かい計画が必要だとアドヴァイスされている。

② 「今までの生活パターンを変えなければ勉強の時間を得ることは無理である

まず、必要なのはそれなりの勉強時間を作ること! ピーターさんは、これから1年間は食事会や飲み会(の一部)をやめななさい、スポーツ観戦を控えなさい、とにかく何かを犠牲にして時間を作りなさいと強く訴えておられる。

まことにその通りですよ。それなりの成果の前提はそれなりの勉強時間です。さらに画期的な成果を目指すなら、たとえば「本格的なアンチ・バベルの塔」を建築しようと思ったら、2~5年(5000時間前後超)の時間が必要です。ブレイク・スルーは「マイペースで楽しく」やっていても永久に訪れることはありません。

その一方で、「脳が低レヴェルに慣れてしまう」可能性は大いにある。しかもそれは「英語・英会話市場」の通常レヴェルと見事に一致しているので始末が悪い。だから、英語教材市場をはしごしている限り(市場の常識に従っている限り)ブレイク・スルーは望むべくもない。

③ 「外国語の勉強を「基本学習」と「応用・復習」に分けて欲しい。日本人の多くが後者ばかりをやっているような気がする

これは、インプットしないでアウトプットばかりしているあるいは既知(非常に低レヴェル)を強化・拡大しようとしない、という意味です。

④ 「・・・基本学習は・・・机に座って独りでやらなければならない

たいへん多くの方が「いくら覚えても使えなかったら無意味だ!」とおっしゃる。しかし、読んだり聞いたりすることも英語を使うことですよ。幼児(5000語~1万語)にも劣るレヴェルの語彙ではとてもじゃないが読んだり聞いたりできません。またその程度の英語力でどれだけのことをしゃべれますか? 

それに、「まず覚えなければ使えない」と思いませんか?

また、この基本学習の際は「英語は英語で」とか「辞書を引かずに読め」とかいうアドヴァイスは無視しましょう。日本語を介在しない外国語の理解はほんとうに危ない、あてにならない! 基本学習に関する限りちゃんと和訳できることこそ理想ですよ。外国語の巨匠で膨大な翻訳作業を経ていない人はだれひとりいません。

ピーターさんは、「対訳(左側は原文、右側は訳文が書かれている本)をよく使用していた」そうです。私は、今でも対訳形式のカード(「アンチ・バベルの塔」で使用したのと同じカード)を自作しています。

Happy learning !


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チャールズ・ディケンズの語彙(16)

私は人から聞いた(現在完了) that it was、 死ぬまで、 彼女の最得意の自慢、 that 彼女は決して水の上にいたことはなかった(過去完了) in 彼女の生涯、 ~は除いて upon a橋; and that over 彼女の紅茶 ( to which 彼女が極めて偏愛した) she、 死ぬまで、 表現した 彼女の憤慨 at the不信心 of 船員s and 他s、 who 持った theずうずうしさ to 行く 「さまよいながら(ing)」 about the 世界

I have understood that it was, to the last, her proudest boast, that she never had been on the water in her life, except upon a bridge; and that over her tea (to which she was extremely partial ) she, to the last, expressed her indignation at the impiety of mariners and others, who had the presumption to go 'meandering' about the world.

人の話によると、老婆は、橋は別にしてただの一度も水の上にいたことがないんだよという自慢話をいつもおはこにしていたし、とびきりの嗜好品だった紅茶を飲みながら、ずうずうしく世界中を「ふらつく」船乗り風情(ふぜい)の不埒(ふらち)な所業はけしからんと死ぬまで憤慨していたそうだ。
be partial to something - formal to like something very much:
I'm very partial to cream cakes. ( LDOCE )

indignation - feelings of anger and surprise because you feel insulted or unfairly treated:
To his indignation, Charles found that his name was not on the list.
with/in indignation
Lou's voice quivered with indignation.
indignation at/about/over
Her indignation at such rough treatment was understandable.
He stormed into her office, full of righteous indignation.
( LDOCE )

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英語の語彙:雑談(40)

「和英大辞典(研究社)」 で 「音楽学校」 を引くと ― 音楽学校 a music school [academy]; a school [an academy] of music; a conservatory; a conservatoire ― という記述が見つかる。

「英和大辞典(研究社)」で conservatory を引くと: 

n. 1 《米》 音楽学校, 芸術学校 (cf. conservatoire). 《《変形》 ← CONSERVATOIRE》

2 (通例家屋に付属した)展示用温室, 標本植物温室《しばしば屋根の形に趣向が凝らされている》.

3 《古》 貯蔵所.

adj. 《まれ》 保存上の, 保存性の ( preservative )

となっている (語義説明以外は1部省略 )。

conservatoryの語源は「保存するもの」という意味のラテン語だから、上記 『大英和辞典の』 2や3や形容詞の意味はよく理解できる。

しかし、なぜ「音楽学校」という意味があるのか?

ピアニストの中村紘子さんが、音楽教育における基礎や伝統の重要性に関して語りながら、conservatoire に言及しておられます(読売新聞2007年1月5日朝刊 の記事 「日本を考える4」 より):

(引用開始) 伝統のある規範や基本を徹底的に踏襲し、その基礎のうえに積み重ねていく。だから、ロシアやヨーロッパの音楽学校は、コンサバティブ(保守的な、伝統的な)と同じような意味で、コンセルバトワールなどと呼ばれるんだと思います (引用終止 太字 k.y. )

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英語の語彙:雑談(39)

thrifty という単語は 「無駄遣いをしない」とか「つましい、倹約家の」という意味を持つ。したがって、someone is thrifty とか thrifty people というぐあいに 人や人の行動について使うことが多い。

ところが thrifty には「物」を修飾する cheap ( thrifty food / clothes / cars ) の意味もある。

しかるに、私の手元の辞典を英英と英和それぞれ数冊ずつ渉猟する限り、その cheap の意味は記述されていないようだ。

○ 学習英英辞典の 『LDOCE』 には using money carefully and wisely と定義してあって例文は hardworking, thrifty people となっている。

他の学習英英辞典の記述も大同小異である。

また、『Webster's Third New International Dictionary』 にも 「物」を修飾する cheap の意味説明はない。

○ 英和辞典の語義説明にも cheap の意味を掲載したものはない。

研究社の 『英和大辞典』 の語義説明は次のようになっている(語義説明以外は1部表略)↓

------------------------------------------
thrift・y adj.
1 節約する, 倹約する, つましい, 貯蓄心のある (frugal).
・a thrifty wife, family, etc.
2 繁茂する, 元気に育つ.
・a thrifty plant, colt, etc.
3 《まれ》 (刻苦精励で)繁盛する (prosperous).
------------------------------------------
SYN 倹約する:
thrifty 勤勉で上手にやりくりして多少の貯金をする: a thrifty housewife やりくり上手な(専業)主婦.
frugal 極めて質素な食事や衣服で我慢する: frugal habits 質素な習慣.
sparing なるべく金や物資を使わないようにする: a sparing use of sugar 砂糖を控えめに使うこと.
economical 金銭や物資を慎重に管理して浪費を避ける《thrifty よりも適用範囲が広い》: be economical of time and energy 時間と精力を節約する.
ANT lavish.
---------------------------------------

さて、cheap という意味の thrifty Trendy, thrifty and vintage (安価だがビンテージものの) shirts, pants, suits, jackets, shoes, and profits go to charity ! というふうに使う。

ちなみに、cheap を 「人」 に使うと、たとえば She's too cheap to take a cab. (LDOCE の例文) となって、 「けちんぼう」 といういやなニュアンスを帯びる。

thrifty は、「無駄なことに金を使わない」というプラス・イメージを持つ語彙である。

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チャールズ・ディケンズの語彙(15)

それは事実である which will be 長く記憶される ~として 注目すべき そこでは( d- t-)、 that 彼女は決して溺れなかった、 but 死んだ 意気揚々と ベッドに寝て、92歳で

It is a fact which will be long remembered as remarkable down there, that she was never drowned, but died triumphantly in bed, at ninety-two.

私の郷里の忘れがたい思い出になると思うが、この老婆が溺死などしなかったどころか92歳まで生き抜いて大往生を遂げたことはさすが大網膜といえる。

溺れるdrown はまったく同じではない:

溺れる - 必ずしも死ぬとは限らない
泳げないために、水中で死にそうになる。また、水中に沈んで死ぬ。( 小学館 日本語新辞典 )

drown - 必ず死ぬ
[intransitive and transitive] to die from being under water for too long, or to kill someone in this way:
Many people drowned when the boat overturned.
Jane was drowned in the river.                  (LDOCE)


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復習の素晴らしさ

5万語超の語彙を維持するために日々の復習が欠かせないことはいうまでもありません。

復習こそ記憶術の王者」なのです。これにまさる記憶術はありません。短期記憶術はいろいろあります。しかし、長期記憶術は復習しかないのです。

もし、あればぜひ教えてください! ただのアイデアではなくあなたが実行して有効であることが証明された方法を教えてください。5万語超の語彙を、日本語環境の中で、復習なしに維持できる実証済みの方法があればぜひ教えてください

「アンチ・バベルの塔」が「単なるバベルの塔」となって崩壊してしまうことがないのは、日常化した復習によって常に管理されているからです。

私は、その復習について、「半永久的な復習が必要」だと述べていますが、復習に要する時間は徐々に短くなります。

それでも、最終的に毎日30分程度の復習は半永久的に必要だろうと今は考えています。

復習がまったく不要になる日が来るかもしれませんが、それはまだ未知の領域です。これから実験を継続していく過程で明らかになるはずです。いずれにしても、毎日30分程度の復習で「上級学習英英辞典」の語彙力を維持できるなら何の不満もありません。すばらしいことです。

復習自体も決して無味乾燥なものではない

みなさんが ( ひょっとしたら考えているような ) 「つらく避けたいもの」 ではありませんよ。

復習によって、自分の記憶の確かさを確認する楽しさを味わうことができます。

igneous, ignoble, ignominious, ignoramus, ignorant ( = not polite or respectful ), ilk, It's an ill wind, bear sb ill will, immolate などという語彙の意味が瞬間に混乱なく了解できる快感はまさに復習のたまものです。

そして、そんな語彙力が英語で読書する際の強力な武器になり、その読書が既知語彙の定着・洗練に拍車をかけ、復習の恩恵を強く実感する。

そこでまた復習の意欲が高まる。

このすばらしい好循環! 

復習は、同じことを繰返す単純な作業に過ぎないのではなく、(質的に)複利で豊かになる語彙貯蓄の原動力なのです。

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2007年新年あけましておめでとうございます。

2004年8月に「塔」を書き始めてもう3年目に突入しました。

おかげさまで、「塔」の充実とともに、何かを達成しつつある確かな手ごたえを感じつつ、ささやかながらいろいろなアイデアも実行に移しつつ、また新たな年を迎えることができました。

塔を訪ねてくださるみなさまにはいつも感謝しています。手前勝手なことを書き散らしているにもかかわらず時にはていねいなコメントまでいただきほんとうにありがたいことです。

昨年は「アンチ・バベルの塔」を完成させた年でした。今年は、復習時間をさらに短くしながらアンチ性をさらに高める実験を続ける年になります。

世界はグーグルなどをリーダーとする情報革命のまっただなかにあります。そんな状況下、英語学習や英語・日本語媒体利用の状況も急速に変化しつつあります。

旧態依然とした方法に依存すると人たちとめざましい情報革命の恩恵を存分に利用する人たちのあいだにはますます大きな格差が生じています。昨年出版された名著 『ウェッブ進化論(梅田望夫)』 でも指摘されているように、つい最近まで夢だったことあるいは夢想だにしなかったことが普通の市民にとっても現実になってきています。

おかげで、英語の語彙に関しても (音声・リズム・語法・コロケーションなど) あらゆる側面で強化できるツールが驚くほど安価に時には無料で入手可能です。

したがって、「学習(英英・英和)辞典」 と 「情報カード」 で構築される「アンチ・バベルの塔」 に磨きをかける手段も実に多彩で不便をかこつことなど皆無になりました。

その結果、時間がますます重要になってきました。時間さえあれば手段はいくらでもある。だから、体調やスケジュールを整えて時間を効率よく使えば使うほど(それを実行するのは至難ですが)成果が大きくなる。なんとも楽しい世の中になったものです。

当座は、まもなく市販されるカラフルな 『ロングマン英和辞典 http://allabout.co.jp/study/english/closeup/CU20061213A/ 』 の登場が待ち遠しいです。

私事ですが、妻も元気ですし2人の子どもは長男は一昨年から企業内弁理士(知財部勤務)次男も昨年10月から弁護士(主務は企業法務)として文字通り独立しました。まずまず安心な境地で自分の関心事に専念できそうです。

「アンチ・バベルの塔」の書籍化は私の至らなさのために頓挫したままです。しかし、いつかまとめたいという気持ちはかわっていません。2~3年のうちに完成させるつもりではありますが、いかがなりますやら定かではありません。ひとつの目標としてがんばりたいと思います。

そして、今年も、みなさんといっしょにいろいろなことを学んでいきたいと意欲を新たにしています。

どうぞよろしく御願いいたします。


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