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国語辞典に夢中になる小学1年生(6)

『立命館小学校メソッド(宝島社)』で、深谷先生と陰山先生が対談されています。

その対談・「我が子を伸ばすために、今すぐ家出できること」で、小学生に最も大事なことは「早寝、早起き、朝ご飯」+読書習慣であるという話しがでてきます。

(引用開始) 漢字や辞書引きをやっていると、読書傾向というのが劇的に変わってくるんです。つまり、難しい本が読めない最大の理由は、分からない漢字や言葉があるから。で、それが克服されれば難しい本も読めるわけです。で、ある程度知的なものに喜びを覚えるようになった子どもというのは、もうどんどん読んでいくようになるから、ものすごい高度なものを読めるようになるんです。だから、あまり小学校の配当漢字っていうことを無視して、とにかく出てくる漢字をかたっぱしから全部覚えるというようにしつけられれば大きい・・・やっぱり本質的に何が問題かと言えば、言葉の数なんです。語彙力だと。非常に分かりやすいですね。しゃべらない、書けない若者。すべては語彙の問題です(省略・太字 k.y.) (引用終止)

両先生が指摘されている語彙力の問題は、日本人の英語学習にもそのままあてはまります

「①語彙強化」と「②読書」はどちらか一方でよいというものではない

①がない②は、低レヴェルでしかも理解の徹底しないものになります。保険の広告ではないですが「50、80になっても」絵本やせいぜいハリーポッターなら何とかというような程度にとどまってしまう。

うっかりしていると、そんな程度の ― 読書ともいえない読書 ― に慣れてしまうことになる。脳が満足してしまう。

だから、多読だけではだめなんだとしっかり意識して ① にも励むことがほんとうに大事です。構文・文法をマスターしたあとは、語彙強化をしながら読書しなければさしたる進歩を望めない

SSS多読法で有名な酒井先生は ― 中学生のころは絵に描いたような文法少年で、山崎貞という人の書いた「新自修英文典」を読みふけりました。わかるところだけですが、何度も何度も読みましたね。辞書にはまだ目覚めていません。遠い親戚のおじさんからもらった三省堂の「コンサイス英和辞典」で用は足りていました。高校では英語部にはいって英語劇に夢中でした。文法はさらに勉強を続け、英和辞典は研究社「ポケット英和辞典」へ。新しい辞典は独特のインクの匂いがして、ページの端がきれいにそろっていて、買ってもらったばかりのうれしさは何とも言えないものでした。受験英語はしかるべく一生懸命やりました ( http://tadoku.org/about.html ) ― と回顧されています。酒井先生自身もSSS多読法だけで英語を磨いたわけでは決してないのです。

SSS多読法はすばらしいプロジェクトです。しかし、それだけでは大きな壁にぶちあたります。① から逃げたらその壁を突破できない! 囚人が壁の中の生活に慣れてしまうごとくその大きな壁に阻まれた世界に安んじてしまう。 それは、「悲劇」でもあり「喜劇」でもあります。

「塔」の建築ができないならせめて辞書を読みましょう。それだけでも英語の読書の質が高まります。辞書読み+SSS多読です。


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