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英語学習法(30)

前にも言及したことがあるピーター・フランクルさん(日本語も驚嘆すべきレヴェル!)がhttp://secondlife.yahoo.co.jp/hobby/master
/article/h102pfran_00059.html 
で「我が外国語上達法」という記事を書いておられる。

その記事の要点を箇条書き(ピーターさんのことば)にしてコメントを加えてみます。

① 「ただ何となくやるのはもっともいけない

ピーターさんは「まぁ、マイペースながらも英語を勉強し続けている。そのうち上手くなるだろう」と思ってテープを聞いたり週一で英会話学校へ通っても目立った進歩はないとおっしゃる。

私は長年英会話学校に勤務していたが英検2級のレヴェルに達する人は多くなかったし英検準1級に合格する人は極めて稀だったし英検1級に合格した人は何とだれもいなかった。

つまり、ピーターさんのおっしゃるようにいわゆるマイペースで続けるだけだったら英検2級が関の山だということです。ネイティヴ・スピーカーの幼児レヴェルにも届かないということになります。

ピーターさんいわく「本気でやりたくなければやらなくても良い。しかし外国語は上達したいならば本腰を入れるしかないのだ」。そして、できれば一年間規模での細かい計画が必要だとアドヴァイスされている。

② 「今までの生活パターンを変えなければ勉強の時間を得ることは無理である

まず、必要なのはそれなりの勉強時間を作ること! ピーターさんは、これから1年間は食事会や飲み会(の一部)をやめななさい、スポーツ観戦を控えなさい、とにかく何かを犠牲にして時間を作りなさいと強く訴えておられる。

まことにその通りですよ。それなりの成果の前提はそれなりの勉強時間です。さらに画期的な成果を目指すなら、たとえば「本格的なアンチ・バベルの塔」を建築しようと思ったら、2~5年(5000時間前後超)の時間が必要です。ブレイク・スルーは「マイペースで楽しく」やっていても永久に訪れることはありません。

その一方で、「脳が低レヴェルに慣れてしまう」可能性は大いにある。しかもそれは「英語・英会話市場」の通常レヴェルと見事に一致しているので始末が悪い。だから、英語教材市場をはしごしている限り(市場の常識に従っている限り)ブレイク・スルーは望むべくもない。

③ 「外国語の勉強を「基本学習」と「応用・復習」に分けて欲しい。日本人の多くが後者ばかりをやっているような気がする

これは、インプットしないでアウトプットばかりしているあるいは既知(非常に低レヴェル)を強化・拡大しようとしない、という意味です。

④ 「・・・基本学習は・・・机に座って独りでやらなければならない

たいへん多くの方が「いくら覚えても使えなかったら無意味だ!」とおっしゃる。しかし、読んだり聞いたりすることも英語を使うことですよ。幼児(5000語~1万語)にも劣るレヴェルの語彙ではとてもじゃないが読んだり聞いたりできません。またその程度の英語力でどれだけのことをしゃべれますか? 

それに、「まず覚えなければ使えない」と思いませんか?

また、この基本学習の際は「英語は英語で」とか「辞書を引かずに読め」とかいうアドヴァイスは無視しましょう。日本語を介在しない外国語の理解はほんとうに危ない、あてにならない! 基本学習に関する限りちゃんと和訳できることこそ理想ですよ。外国語の巨匠で膨大な翻訳作業を経ていない人はだれひとりいません。

ピーターさんは、「対訳(左側は原文、右側は訳文が書かれている本)をよく使用していた」そうです。私は、今でも対訳形式のカード(「アンチ・バベルの塔」で使用したのと同じカード)を自作しています。

Happy learning !


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