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語彙強化法をめぐる議論

語彙強化あるいはボキャビルをめぐる議論で最も注目を浴びるのが具体的な方法論でしょう。

大方の人が、語彙強化法として、2つのことに興味を示します。

① 多読
② (「アンチ・バベルの塔」またはそれに匹敵する)語彙リストの暗記

私は、 ① は、主として情報収集や娯楽などのためであって、優れた語彙強化法になるとはまったく考えていません。その理由の仔細については既に何度か書きましたので繰返しませんが、骨子は、① だけでは 「have や make などの基本語の語義・語法」、「複数の意味を持つ語彙」、「5万語超の標準語彙」 を習得するのは明らかに不可能だし、「未知語彙確定・既習語彙復習」の効率も非常に悪いことです。「アンチ・バベルの塔」には程遠い 「市販の単・熟語集」 だけでも、暗記・復習効率などは ① よりはるかに高い。

納得できない方は ① ② をそれぞれ6ヶ月~1年間実際に試してみて(議論だけでは永久に不毛!)成果を比較すればよい。そうすれば、いやでも、違いを実感できますよ。

ちなみに、精読・精聴は、文法・構文・解釈・語彙を含めた総合的な英語学習に有効であることはみなさん異論はないでしょう。

ただし、② そのものを目的化してはいけないし、語彙強化も ② だけで完結するものではない

目的は ( クロス・ワード対策 etc.の場合を除いて ) 日本語と同レヴェルの読書や音声情報の利用」です。そのプロセスで、② で新たに習得・確認した語彙の理解が深化し応用力が強化される、つまり 、② の補完作用が行われることも確かな事実です。

① だ いや ② だと不毛な議論をしている暇があるなら、有限な時間を浪費せずに、① も ② も両方実行する (できたら、時期を限って②に集中する ) ほうがよほど実りが大きい!

その実行は、各自にいろいろ事情があって、難しいことですが・・・

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Tracked on February 03, 2007 at 04:44 PM

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