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言葉は自然に覚えるものではない(2)

語彙の獲得は、自然になされるものではなく、教育に負う部分が大きいという話しをしています。

日本語のことを考えればわかるはずなのに、外国語の英語のことになると、とたんに、「語彙自然獲得説」に与(くみ)したくなる人が多い。

どれだけ多くの日本語を教科書や読み物を通してまたはけっこう辞書も引いて覚えたか、いやいやながら中間や期末のテストのためにどれほど多様な語彙を詰め込んだかを思い出してみましょう。教育を受ける時間は3~4万時間に達するわけですから、いかに膨大な時間をかけて語彙を蓄積してきているかを考えてみましょう。

そんな語彙が相当な割合で私たちの日本語の特に認識語彙を形成している。

ところが、英語の語彙のことになると、とたんにSSS多読程度で間に合うと勘違いしてしまう。 なぜだろう!? 私には分かりません。

前にも言及したことのある坂井セシルさん(日・仏のバイリンガル)は ― (引用開始) 日本語の話し言葉はやさしいし、自分の生活環境で話される言葉を子どもなら容易に覚えるので、話し言葉の次元ではバイリンガルはいくらでもいます。 けれど、フランス語と日本語はとても遠い言葉ですから、ほんとうに学習しなければ書き言葉は習得できない。私の場合は、個人レッスンをつうじて文章語を勉強しました (引用終止) (『世界の翻訳家たち 辻 由美著』 より。太字は k.y. ) ― と述べておられます。

また、瀧沢広人さんは自著 『アメリカンスクールはどう英語を教えているか』 の 「あとがき」 で ― (引用開始)・・・娘が受けてきたアメリカンスクールでの授業、またその成果を私なりに分析してみると、「体験を通しながら英語を覚えていくこと」 「覚えた英語がすぐに使える環境にいること」 に加えて、「文字を読んだり書いたりすること」 が英語力を身につけるカギになっていたと思います・・・これからの児童英語で取り入れるべきもの、英語初心者が力を入れて取り組むべきものは、「読書」 と 「文字指導 (読むこと、書くこと) 」 だと思います・・・ (引用終止) (省略・太字は k.y. ) ― と書いておられます。

意識的に学ばなければどうにもならない部分も大きいということです。

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