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語彙強化法をめぐる議論・続

いろいろな語彙強化法と我流の方法

折に触れて思うのですが、語彙の強化法も結局は人それぞれで、自分でこれだと感じるものを試してみるしかない

私もずいぶんいろいろなことを試してきました、というより、失敗の山を築いてきました。 失敗とは言いつつ何かを試みるごとにある程度の成果はあるわけですから、大きな凹凸(復習を徹底できなかった、その方法も分かっていなかったので、保持率が低かったことが凹 )を繰返しながらも、徐々に語彙が増えていったことは確かで、何もやらない人に比べたらかなり大きな語彙力を持っていました。 先輩や同輩の人たちの学習法も本やネットのサイトで読んだりしてずいぶん参考にし、試行し、各方法の自分にとっての長短も実感していました。 

それで、最後にたどりついたのが「アンチ・バベルの塔」。 

これは大成功でした。 

成功の主な原因は:

1、必要語彙の選択と範囲について暗中模索する必要がなくなったこと。 つまり、コーパスに準拠した学習(英英)辞典の出現によって、質・量両面で、明確にしかも合理的に、必要な語彙の範囲を定めることができたこと。 

2、その範囲内の未知語彙とその語義及び必要な場合はその例文もカードに転記することによって、無駄のない復習を自在にすることが可能になったこと。

3、その過程で、5000~1万語単位の語彙は、5~10回の復習では (少なくとも私は) 決して定着しないことが明らかになり、その結果、あせることなく定着作業を続ける安心が生れたこと。

4、また、 未知語彙が確実に減少するにつれて、「音声と文法(構文)のマスターのあとに残る巨大な壁=語彙」の突破こそ英語学習のブレイクスルーになることを実感し、語彙重視の正しさを確信し、余計な不安や迷いなく語彙強化にまい進できたこと

ところで、ある人が大きな成功を収めた学習法であってもだれでもその通りにできるとは限らない

人はそれぞれ ― 良くも悪くも、生い立ちや性格や能力や環境やその他いっさい含めたあらゆる意味で ― 独特な存在である。 だから、各人の学習法は必ず各人の我流になる。 他の人にとっては不満な点があっても当然だ。

そこで大事なことは、不満な点をリストアップして自分なりに検討し、改良した方法を実行し、成果があがるかどうか確かめることでしょう。 

あれはダメこれもダメだとあら捜しをするのはいとも容易ですが、それだけではまったく前進しない。 ダメだと思ったら別の方法を考え出し、実行し、効果を確認しなければ意味がない

そして、何度も試行錯誤したあげくの我流で成功すればそれに勝るものはない。 自分にとって最適の方法だから悪かろうはずはない。

追記: 「アンチ・バベルの塔」 の根幹にある ― 必要語彙の範囲認識とその範囲内の未知語彙の確定及び復習の徹底が重要だという見地 ― は普遍性があると考えています。 各人によって異なるのは具体的なやり方でしょう。


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