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リンカーンの演説(21)

私の主張: 『 「動詞派生名詞 of A, by A」というパターン」 において、その「動詞派生名詞」 は「自動詞から派生した名詞になり、例外はまったくない 』

ここで、自動詞の govern に by the people が続く表現をひとつ引用しておきます。

be governed (他動詞) by the people ではなく、ズバリ govern (自動詞 ) by the people という表現です。

(引用開始) What a waste of the privilege to govern "by the people and for the people." What a waste of the intellectual capital in this country.(引用終止 太字 k.y. ) ( 「The Seattle Times Wednesday, October 18, 2006 」 http://seattletimes.nwsource.com/html/opinion/2003309914_normrice18.html の記事 「Take part in your future By Norman B. Rice and James Whitfield」 より )

この 1 govern by the people の by は according to の意味で 「基準・準拠」 を示し、 2 be governed by the people の by のように 「動作主」 を示すものではない。

したがって、1 は 人民に依拠して(人民のやり方で) 治める という意味であり、2 は 人民によって治められる = 人民が治める という意味になる。

また、 govern が自動詞の場合、「government of the people, by the people, for the people」 の government of the people の of は the people が主語であることを示し、目的語であることを示すのではない。だから、全体の意味は 「人民が人民(のやりかた)によって人民のために統治すること = 人民の人民による人民のための政治 」 になる。

of は 「由来」 を示す、つまり、government of the people を人民に由来する政治と考えても大勢にはまったく影響はない。

マーク・ピーターセンさんは、 「 ネイティヴは、of A の A を ― 主語 / 所有者 / 由来 と解釈しますが ― 目的語(他動詞派生名詞とする解釈からの結論)だとは考えません 」 と述べていますが、至極自然な捉え方です。

さらに、 歴史的な観点から 「government of the people, by the people, for the people」 の意義を探ってみても、その government が自動詞から派生した名詞であることは、「リンカーンの演説」 シリーズで既述のごとく、 疑いようがない。


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