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真の語彙強化(2)

ネイティヴ・スピーカーとはだれのこと

前回に、「最終的にはネイティヴ・スピーカーに迫る語彙力を養うこと」 だと書きましたが、そもそもネイティヴ・スピーカーとはだれのことでしょう?

たとえば 『 Longman Dictionary of Contemporary English 』 は 「native speaker」 を ― someone who has learned a particular language as their first language, rather than as a foreign language ( ある特定の言語を、外国語としてではなく、第1言語として習得した人 ) ― と定義している。

また、『ロングマン英和辞典』 で 「native speaker」 を引くと ― 母語話者、ネイティブスピーカー: a native speaker of English 英語を母語とする人 「ある言語を母語とする人」 という意味の 「ネイティブ」 は和製英語。 英語では native speaker を用いる ― と記述してある。

つでに 『 広辞苑』 で 「母語 」 を引くと ― 1 幼児に母親などから自然な状態で習得する言語。第一言語。母国語というと国家意識が加わる。 2 祖語2に同じ。― と書いてある。

つまり、「英語のネイティヴ・スピーカー」とはだれのことかと聞かれたら、「英語を母語とする人」 ということになる。

しかし、これでは、だれの語彙力を目標にするのか分からなくなる

なぜか?

英語のネイティヴ・スピーカーの語彙力は人によって異なるからです ( 語彙が貧しい人と豊かな人では語彙数で5~6倍以上の格差がある)。

だから、ただ 「ネイティヴ・スピーカーの語彙力」 というだけでは、実体のないものを目標にすることになってしまい、その結果、いろいろな意見が出て混乱する。

「知り合いのネイティヴはあまり語彙を知らない」 とか 「ほんとうにネイティヴはそんな語彙まで知ってるの?」 とか 「ネイティヴの語彙数は実際のところどれくらいなの?」 とか 「ネイティヴの人も知らないと言ってた」 とか、いろいろな疑念が生じて混乱する。

それなりのネイティヴ・スピーカーだとか、標準的なネイティヴ・スピーカーだとか、教養あるネイティヴ・スピーカーだとか言っても、実はあまり説得力がない。

したがって、生身の人間を念頭に置く限り、語彙力強化の基準にできるようなネイティヴ・スピーカーは存在しないことになります。

しかし、それでは 「アンチ・バベルの塔」 の建設が不可能になってしまいます。 問題の突破口を見つけなければなりません。

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