« 『ニューズウィーク日本版・2007 - 4・25 号』 の記事に対するコメント(2) | Main | 英語の語彙:雑談(44) »

英語の語彙学習の定義と各自の学習 (1)

世の中に、英語の語彙学習のための教材はあふれています。

しかし、英語の語彙学習とは何かを定義したものは皆無です。

これは、考えてみれば、不思議なことです。 

そもそも何が語彙学習かも分からずに本が書かれたり読まれたりしているわけです。 そして、だれもそのことに疑念を抱かない。 

「語彙学習は終わりがない」 というような焦燥感を抱いてしまう原因は、何が何やら分からずに学習しているからではないのか?

大学受験や留学や資格試験の準備をするためのせいぜい1万~1万5000語までの中途半端な語彙集や学習ガイドしか市販されていない原因もそこにあるのではないか? 

知らず知らずのうちに市販の語彙集をやることが語彙学習だと思い込んでいるからあれこれ(実は似たり寄ったりのレヴェルの)教材をはしごして埒が明かないのではないのか?

大学受験や留学や資格試験の準備を全うして試験に合格し留学を終えてもやっぱり英語の雑誌やペーパーバックを日本の雑誌やペーパーバックのようにはとうてい読めない。

ブレイクスルーはどこにも見当たらない。

それは、定義がないからだと塔主は考えるようになりました。

それで、私の 「英語の語彙学習の定義」 をしておこうと思います。

英語の語彙学習とは、各自の日本語の語彙レヴェルまで英語の語彙レヴェルを上げること」です。

これは、何度も述べたように、決して 「果てしない学習」 ではありません。 

日本人の日本語の語彙数は2万~6万語ぐらいです。 語彙数が2万語の人なら英語の語彙数も2万語にすればいいし、6万語の人なら英語の語彙数も6万語にすればいい。 それで終わりにすればいい。

かといって、自分の日本語の語彙数がいくらなのか知る必要などありません。

「上級学習辞典」 に記載されている語彙から自分が必要だと思う語彙をピックアップして覚えていけばいいだけです。 不要だと考える語彙はどんどん削ればいい。 そうすれば、自ずと、あなたの日本語の語彙に相当する英語の語彙の相貌が現れてきます。

必要なのは各自に必要な語彙数です。 他人の語彙数は無視すればいい。 もっと必要だと思えば、日本語も英語も、それなりに勉強すればいい

ただし、2万語未満の語彙はほとんどだれにとっても過小な語彙であることをしっかり認識しておきましょう。

|

« 『ニューズウィーク日本版・2007 - 4・25 号』 の記事に対するコメント(2) | Main | 英語の語彙:雑談(44) »

Comments

すばらしいHP拝見させて頂きました.高校時代
にこういうメソッドとツールがあればと悔やま
れました.ともあれ、これからぜひ単語暗記に
取り組んでいきたく思っております.

少し質問です.
中級学習英英(英和)とか上級学習英英(英和)
などと記事にて触れられていますが、ある程度
具体的に各々の辞書名を参考までにお挙げ頂く
事はできませんでしょうか?

と申しますのも、貴HPで中級として挙げられて
いる’Longman Dictionary of American
English ’が桐原書店のHPを見ると「見出し語
8400」などとなっており、中級の割に語数が多く
はないか?と、今ひとつ辞書選択に疑問・困難を
感じているためです.

(とはいえ、小生、英語から離れかなりの月日が
経つため、「ジュニアアンカー」か、「アクセス
アンカー」からはじめるつもりではおりますが.)

ご多忙中とは存じますが、後学のため、ご教示の
ほど何とぞよろしくお願い申し上げます.

Posted by: えぴおう | May 24, 2007 at 02:00 AM

はじめまして!つい最近こちらのブログを発見して、ものすごく感銘を受けました。語彙の習得に関してここまでストイックに取り組まれている方がいるなんて・・・。文章も読みやすく、英語学習者にとってとてもためになるブログですね。ありがとうございます。

さて、当方、20代女性、mayuと申します。英語学習歴はもう少しで3年になります。(3年というのは、学校教育を受けていた年数ではなく、自発的に学習を始めてからの期間を指しています。)TOEICは一番最近に受けたもので800点です。英検は一度も受けたことがありませんが、来年はぜひ1級にチャレンジしたいと思っています。

※ちなみにhttp://www.wordsandtools.com/vocdemo/gzram3.html のサイトで自分のボキャブラリ数をテストしたところ、9980という結果がでました。この結果が正しいとすれば、私の現在の獲得語彙数は約1万語ということになります。

私の英語学習の目的は主に、海外の書籍を原書で楽しみたい!というもので、特にインプットに力を入れて学習しています。k.y.さんが指摘されたように、いくつもの単語がわからなければ、文脈から推測しようにもできません。結果、まだまだ本を「味わう」というレベルに達することができず、もやもやしたものが残ったままの英語読書生活です。とりあえずの目標として、英検1級という指標を軸に、語彙15000~20000を目指していたのですが、それではぜんぜん足りないということがわかりました。いずれは辞書暗記の道にたどりつくと思いますが、現時点の私のレベルではあまりにも高いハードルなので、とりあえずPass単などの市販の単語帳を制覇した後に挑戦したいです!!

ところで、k.y.さんは単語をカードにして記憶をされているということですが、それらの音声ファイルを作成されたことはないのでしょうか?実は私は、視覚のみによる記憶が苦手で、必ず、字を書くか音を聴くかしないと効率よく覚えられないのです。車の中などで繰り返し聴くと、意外とすんなり記憶に定着するような気がします。私のようなタイプの人にとっては、カードの作成と同時に音声ライブラリの作成(と繰り返しの精聴)が必要かと思います。k.y.さんはどのようにお考えですか?よろしければご意見を下さい。ちなみに、音声ファイルを作成する場合、自分で声をふきこむと一石二鳥だと思います。(発音と意味を言うだけでも一度は復習することになるため)

Posted by: mayu | May 25, 2007 at 02:30 AM

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/47849/14864266

Listed below are links to weblogs that reference 英語の語彙学習の定義と各自の学習 (1):

« 『ニューズウィーク日本版・2007 - 4・25 号』 の記事に対するコメント(2) | Main | 英語の語彙:雑談(44) »