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成人の語彙蓄積

ものを読むのは、主として娯楽あるいは情報収集または何かを学ぶためであって、語彙を強化するためではありません。

しかし、読みながら、 「おもしろい語彙だなあ」 とか 「これが専門用語だ」 とか印象に残ったり必要だと思ったりする語彙は記憶に残り蓄積されていく。

これが、一般的な 「成人の語彙蓄積」 でしょう。

ただし、そんなことが可能になるには既知語彙率がほとんど100%の場合である。

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昨日近所の書店で偶然目にして買ったのが 『ニューズウィーク日本版・2007 - 4・25 号』 で、特集が「英会話の科学」 。

その特集の「7つのコツで語彙力アップ」 という記事の中に ― 興味のあるものを多読すれば既知の文法・語彙を深めて英語を楽しむために有効である。 ただし、語彙強化という点では効率的ではない。 既知語彙が95~98%でなければ未知語彙の意味を正しく推測できないからだ ― という趣旨のことが書いてある。

つまり、多読で語彙を増やすことは期待できない。多読すれば、既知語彙の「復習と深化」に役立つけれども、未知語彙を既知語彙に転化できる可能性は ― ゼロではなくある程度は可能だが ― 非常に小さい。

したがって、このブログで常に主張しているように、語彙強化と多読は併行して行うべきである。それぞれ役割が違うからで、一挙両得はおぼつかない

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「アンチ・バベルの塔」を完成させたら、実用英語に関する限り ― たとえば日本でなぜか大人気のTIME誌の英語は典型的な実用英語であるが ― 「成人の語彙蓄積」が可能になる

日本の総合雑誌などを読んで語彙が蓄積されていくのと同じ現象が生じる。

「塔以前」の世界とはまったく別次元の、実に楽しく幸せな世界が眼前に展開する! 

「塔」建設は5~10~20年かけても価値のあるプロジェクトだといえる所以(ゆえん)である。

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