« 「塔」の画像をとりあえずアップしました | Main | チャールズ・ディケンズの語彙(24) »

真の語彙強化(4)

前回に 「イデアル・ティプスのコーパス人」 について書きました。

今回は、そんな 「コーパス人」ではない生身のネイティヴ・スピーカーの語彙獲得について再度考えてみます。

たとえば日本語のネイティヴ・スピーカーである日本人はどのようにして語彙を獲得・蓄積するのでしょうか?

それに関して、http://www.obunsha.co.jp/files/document/070319.pdf に旺文社が実施した興味深い調査の結果が公表されています。調査対象は主として小・中学生。

調査方法は、「2006 年12 月に行われた、第14 回 『実用日本語 語彙力検定 ( 検定についてはhttp://www.kentei-center.com/cot_goi_kentei.html ) 』の受検者に対して実施した『第4回 ことばに関するアンケート』(有効回答数10,405 人)」。

アンケート回答者の内訳は、小学生=65.9%(6,856 人)、中学生=32.9%(3,421 人)、高校生=0.7%(68 人)、その他=0.6%(60 人)  男子=55.2%(5,743 人)、女子=44.4%(4,625 人)、不明=0.4%(37 人)。

----------------------

「あなたは『ことば』を主にどうやって覚えますか?」との設問(複数回答)に対する回答

「学校の授業や教科書で」(48.7%
「学習塾などで」(41.4%
「両親や祖父母」(37.0%

「テレビのニュースで」(29.1%)
「テレビのバラエティ番組、クイズ番組、ワイドショーなどで」(19.2%)
「テレビのドラマ、アニメなどで」(10.4%)
以上、「テレビ」合計は 58.7%
「マンガ・雑誌で」(20.5%)
「マンガ・雑誌以外の本で」(16.1%)
「新聞で」(10.0%)
以上、「活字媒体」合計は 46.6%

「インターネットで」(6.6%
「テレビゲーム、カードゲーム(攻略本、説明書等含む)などで」(6.7%

--------------------------

テレビの影響が依然として大きいなとは思ったが、そんなに意外な結果ではない。 語彙獲得の度合は (語彙の種類にもよるが)、前から述べているように、教育や活字媒体の影響を強く受けることもよくわかる。 日本人は日本語を「無意識に自然に覚える」などという主張には根拠がない。 「いわゆる自然に」 覚えるのは非識字者 (文盲) でも知っている語彙に限られる。

このような語彙獲得の実態は、英語のネイティヴ・スピーカーでもそんなに変わらないと思います。

つまり、日本語でも英語でも、生身のネイティヴ・スピーカーは身近にいる人や教育や活字媒体などを通じて語彙を獲得し蓄積していくわけです。

|

« 「塔」の画像をとりあえずアップしました | Main | チャールズ・ディケンズの語彙(24) »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/47849/14584931

Listed below are links to weblogs that reference 真の語彙強化(4):

« 「塔」の画像をとりあえずアップしました | Main | チャールズ・ディケンズの語彙(24) »