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「塔」でカードに記載する語彙の選択について(1)

私が利用した 「上級学習英英辞典」 は 『Cambridge Advanced Learner's Dictionary』 でしたが、カードに転記する語彙の選択は次のように行いました。 なお、以下にいう 「語彙」 とは、何度も述べてきたことですが、「単語」だけではなく、熟語・連語表現・スラングなど、その他あらゆる形態の表現を含みます。 

1 各語彙について、(1) 見出し語、 (2) 熟語・連語表現・スラングなどをすべて綿密に読み、例文も必ずていねいに読む。

2 1 の過程で少しでも記憶のあやふやな(1)や(2)はもれなく転記し、例文は、有益な場合あるいは例文がないと語彙の意味・用法が明らかになりにくい場合はすべて転記する。

その際、だいたい意味の見当がつくとか文脈があれば必ず分かるだろうとかいう語彙であっても、パッと見て分からないものは必ず転記する。

このようにして行う未知語彙の選択及び転記は、意味の説明のないまたは日本語で2つぐらいの簡単な意味しか書いてない 「英単語」 だけのリストから、自分の現在の知識だけを基準に未知語だと判断する単語を選択して ― 他の辞書などで調べた意味または元々書いてあった2つぐらいの意味と共に ― 転記するやりかたとは異なります。 

どうちがうのか?

上記 1 及び 2 の 「塔] 方式の未知語彙選択によって:

(イ) 多義語の知らない意味に気づかないままその単語を既知と思ってしまうリスクを避けることができる。

(ロ) 綴りが同じだからという理由で既知語とはまったく違う意味を (ときには違う発音も) 持つ単語を既知と思ってしまうリスクを避けることができる。

(ハ) ニュアンスの違いに気づかないままに、たとえば exceptional を 「例外的な」 という意味を持つ単語だと思ってしまって 「ひときわすぐれた」 という未知の肯定的な意味も持つ実は未知語として選択すべき単語を既知語だと思ってしまうリスクを避けることができる。

(ニ) 元の語彙とはまったく違う未知の意味 を / も 持つ派生語を ― 元の単語を知っているから (派生語の意味は想像できる) と勝手に判断して ― すべて既知の単語と思ってしまうリスクを避けることができる。

(ホ) ややもすると 「単語」 だけを 「語彙」 だと思ってしまい熟語・連語表現・スラングなどその他の重要表現を等閑視して済ませてしまいがちになるリスクを避けることができる。 また、熟語なども覚える場合でも、簡便なリストだけに依拠するやりかたはかなりリスクが高いことを認識しておくべきです。

「塔」 の場合、「単語」 以外の語彙は数十パーセントを占めているはずです。 

その結果、私が転記した語彙の総数は2万語ぐらいになりました。 この数は、利用辞書の見出し語の数とはほとんど無関係だし、そういう意味で、利用辞書の見出し語の数だけを云々するのはあまり意味のないことだと考えています。

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