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3つの語彙集(1)

私は 「語彙集」 を次の3つに分類している。

1 「市販の単・熟語帳」
2 「自作の語彙集」
3 「アンチ・バベルの塔」

1 「市販の単・熟語帳」

語彙数が2000語~15000語ぐらいまでの既製の、主として大学受験・資格試験の語彙強化に利用される語彙集。

近年は語彙リストとCDあるいはオンラインの音声がセットになったものが多い。

これらの語彙集が有効なことはその需要の旺盛さから見ても明らかだし、各出版社が、激しい市場競争のなかで売上を伸ばすためにいろいろな工夫を加えて、魅力ある商品群を提供している。

そんな語彙集の最高水準のものまでマスターすれば普通の日本人としてはかなりの語彙レヴェルに達することができる。 大学受験や資格試験の語彙には問題なく対処できる。SSS多読法(=やさしい読み物をまったく辞書を引かずに読み進む方法)の実践なども可能になる。

欠点は、基本語彙の無視と多義語の多義解説の欠落英・日の単純極まりない対比語彙量の決定的な不足である。

他方、たとえばアルクの『究極の英単語1~4』の4冊をすべて覚えたら自信が膨らむ。暗中模索していた英語の読書に曙光(=前途に見え始めたかすかな希望)がさしてくる。

それでほぼ満足な人たちも多い

だから、まず 1 から始めるのが妥当だと思う 。ほとんどの人が実行していることだし仲間も情報も多い。時間の負担もさほど大きくない。日本人としては上級の語彙力も獲得することができる。

文法・構文・音声(音読しない読書でも音声の強弱やリズム感は不可欠)に問題がなければ 1 で語彙強化を終わりにしても ― 辞書を片手に各人の日本語での教養が許す範囲で ― 何でも読めるようになる。

ただし、そんな読書は5万語前後の既知語彙を前提にした日本語の読書(=辞書に頼る必要のない真の意味の読書とはまったく別のものである。

そして、既に順調に「塔」を建設中の人なら 1 を気にすることなどもちろんない。そのまま邁進すべし!

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