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コメントにお答えする(4/2008)

naoto さんへ。

いつもブログを読んでいただきありがとうございます。

お尋ねの件についてですが、英語の語彙学習は 「構文・文法及び音声の習得」 を前提にしてあるいはそれと併行して行うべきものですから、念のためご注意ください。 

> 辞書を暗記するか単語帳を暗記するか迷っています。

まず、単語帳から暗記すればいいでしょう。 その方が簡単だし、英語の基礎構築のだいたいの証明になる英検1級の合格にも備えることができるからです。 その際、『アルク英語出版編集部: 究極の英単語 SVL Vol. 1~4 』 も選択肢のひとつに加えたらいいと思います。

そして、できたら 『ニューヴィクトリーアンカー英和辞典』 を併行して読みたいですね。 超特大文字で表示されている見出し語の説明や例文は特に念入りにチェックしましょう。 それから、未知語彙にマーカーでしるしをつけたりしておけばあとで何かと役に立ちます。

> 大学受験レベルからいきなりニューヴィクトリーアンカーに挑戦しても挫折しないで出来るものでしょうか。

少なくとも4年間あるわけですから不可能な企画だとは決して思いませんが、他の勉強や諸活動とのバランスもあるし各人の能力格差もあることですから、一概には言えません。 また、安易に始めたらたいてい挫折することも確かです。 まず、未知語彙にマーキングしながら、読んでみたらいかがでしょう

以上、何かの参考になれば幸いです。

また何かありましたらご相談ください。 

Thank you.

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「塔」 に至るプロセス(1)

当ブログ 「アンチ・バベルの塔」 を初めて訪ねて下さる人たちの多くは、「学習辞書暗記」 と言われてもすぐには納得できないかもしれません。

なぜ、そこまでするの?! と感じる人が非常に多い。 

やたらと数の多い雑然とした記事を全部読んでもらえるとは限らない ― そんなことは稀かもしれない ― ことも、納得してもらえない原因のひとつだと思います。

まず訴えたいのは 「学習辞書は英語習得の最高のツールのひとつだ」 ということですが、これがそもそも伝わらない。

「塔」 に至るプロセスはその端緒で拒否されかねない

だから、「なぜ、そこまでするの?!」 と感じる人たちに提案したいことがあります。

それは、「学習辞書を読み始めること」 です。

全部読もうとすると鬱陶しく感じるかもしれないので拾い読みでもかまいません。 書店でも図書館でも家でもどこでもちょっと読んでみる。 make とか take とかその他よく知っている(つもりの)語彙の説明を読んでみる。 

とたんに案外おもしろい!とわかる。

どんな 「学習辞書」 を読むのか? 

とりあえず自分が持っている辞書でいいですよ。

たとえば、1 『ジュニア・アンカー英和辞典』 あるいは 2 『ニューヴィクトリーアンカー英和辞典』 3 または 『Merriam-Webster's Primary Dictionary』 とか、何でもいいです。

英語に興味のある人ならきっと 1 2 3 などの辞書にも興味を持つはずです。

ちょっと読んだとたんに何か有用なものを発見するはずです。

1 を読んでいて ネクストバッターズサークルは on-deck circle ということを習うかもしれません。

2 の f の項 を読んでみて flail  flunk  flake  flop  flurry  flimsy  などネイティヴ・スピーカーなら小学校に入る前の幼児でも活用語彙にしている語彙をまったくあるいは明確に知らないことに気づくかもしれません。

3 を読んでいて 美しいイラストのある説明や興味の尽きない語源説明にしばし時を忘れるかもしれません。

「塔」 に至る端緒は 「辞書の食わず嫌い」 を払拭することでしょう

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コメントにお答えする(3/2008)

Aides さんへ。

さっそくですが、「このHP見ると、すごくやる気が出ます!」 と言っていただくと最高にうれしいです。 ありがとうございます。

> 単語帳を毎日30分暗記…なんて、絶対に出来そうに無いタイプの人間ですが・・・

無理しないようにちょっとずつやってみてください。 そのうちにコツが分かってきたら軌道に乗るかもしれません。 単語帳や辞書を拾い読みするだけでもずい分違います。 

私だって若いころは 「学習辞書暗記」 なんて考えたこともなかった。 最初は、みなさんとそっくり同じで、単語帳からはじめたのです。 「会話は中学英語で充分だ」 などというとんでもない神話を何も疑わずに信じていた頃さえありました。

> アンチ・バベルの塔というのは言い方がおかしいような気がしているのですが、お伺いしてもいいでしょうか?
バベルの塔自体は、神に近づくべく建てられたものでしたよね?それが神の怒りをかって壊されて言葉がバラバラにされてしまったと。

アンチ・バベルの塔 = 反・バベルの塔 ということです。 つまり、崩れてしまった 「バベルの塔」 と違って、「崩れない塔」 という意味です。 

しかし、学問的に厳密な意味を持たせた表現では決してないし、 また、私は神の存在などはなから信じていないので、 「アンチ・バベルの塔」 に宗教的な意味合いもまったくありません。 だから、あまり気にしないで下さい。

これからもよろしくお願いします。

Thank you.

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コメントにお答えする(2/2008)

takako さんへ。

はじめまして、塔主の k.y です。

コメントありがとうございました。

takako さんの英会話習得の体験談を.拝見してしばし懐旧の念に浸っていました。

私はほぼ20年間英会話学校でインストラクターをしていましたが、その間にいろいろな生徒さんと知りあいになりました。

1年ほどでやめる人は稀で、ほとんどの場合2~3年、少し長くなると5年超、なかには10~15年も通い続けておられる人たちもいました。

英語に対する要求レヴェルは各人各様で、英会話学校を社交もかねて楽しんでおられる人も多いようでした。

もちろん、takako さんのような意識の経年変化を経験する人たちにも出会いました。 そんな人たちは、英会話学校は止めて大学に再入学したりサイマルやインターなどの通訳・翻訳学校に鞍替えしたり独学に精を出したり、あるいはそのまま通いながら英語力を維持したりもっと海外旅行を楽しんだりするなど、対処法はさまざまでした。 

熱心な人ほどどこかで壁に突き当たる。 自然な成り行きだと思います。

だから、takako さんの状況もよくわかります。

> 昨秋にnovaが潰れたお陰で、自分は何の為に英語をしてきたのか?英語で何をしたいのか?その為にどうすれば良いのか?改めて考えておりました。自分がどのようにレベルを上げ、何故行き詰まったかも。前は少しの努力で手の届く範囲の目標を常に持っておりました。でも、行き詰まるだした頃から目標が大きくなりすぎて、どのように手を付けて良いかが不安定になり、何もかも中途半端になってしまったように思います。

これは実に大きな覚醒でしょう! 

> novaレベルに捕らわれず、マイレベルを鍛え上げるために、メリアム・ウェブスターズプライマリーとジュニアアンカー英和辞典を読んでおります。辞書がこんなに楽しい物だったなんて新鮮な驚きです・・・楽しすぎて、本を置かねばならない時が少々辛いです。

メリアム・ウェブスターズプライマリーもジュニアアンカー英和辞典もすばらしい辞書です。 それを楽しんで読めることがわかった! 着実に英語を向上させ得る強力なツールに出会った。 これは、ひょっとしたら takako さんが実感しておられる以上の幸運かもしれません。 

> アンチ・バベルの書籍化のオファーがあるのですね、楽しみに待っております。

ありがとうございます。 いろいろな事情もあっていつになるかわかりませんが、その節はよろしくおねがいします。

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「学習辞書読み」 は、この先試行錯誤もあるでしょうが、あまりあせったり張り切り過ぎたりしないようにして、あくまでもご自身のペースでタンタンと続けてください。 おもしろい発見に満ちた旅であることは間違いありません。

それでは、また。

Thank you.

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「アンチ・バベルの塔」とは何か?

「アンチ・バベルの塔」とは何か?

それは、日本語では既に備わっている必須の語彙(=だれでも知っている語彙)を英語でも獲得する手段です。 

これを理解してもらうのがなかなか難しい。 

私なりにいくら説明しても 英語の「学習辞書暗記」を 「(成人ネイティヴ・スピーカー用の)辞書暗記」 と混同されてしまう

「塔」 で暗記の対象とする辞書は、普通の人が思い描くような成人用の辞書たとえば 『広辞苑』 タイプの辞書ではないのです。

「塔」 のターゲット辞書である 「中級学習(英英)辞典」 は、日本語でいえばたとえばベネッセから出版されている (1)『チャレンジ小学国語辞典』 や (2)『チャレンジ小学漢字辞典』 レヴェルの辞書なのです http://www.benesse.co.jp/ 。 そして、(1)や(2)はみなさんが 「辞書」 と聞いて思い描くような 成人が分かりにくい語彙を引く辞書=広辞苑のような辞書 でないことは明白です ( 私自身は(1)や(2)を読んで楽しむときもあります )。

日本語だったら ― なにも知識人でなくても、あるいは特に学習意欲がある人でなくても、またはまるで本など読まない人であっても ― ビューティー・パーラーや喫茶店においてある雑誌を読んだり、テレビや映画を見たり、新聞を読んだり、普通に人の話を聞いたりすることに支障を感じる人はいません。  

日本人であればだれでも (1) や (2) に記載されている程度の語彙はすべて理解できるからです。

ところが英検1級合格やTOEIC950点超の人であっても ネイティヴ・スピーカーなら小学校の2~3年生から夢中になる 『ハリー・ポッター』 をスラスラ読んだりそのCDの朗読を聴いて難なく楽しめたりする人は決して多くない、実は、非常に少ない。

それは、なぜか?

(1)や(2)に記載されている質・量の日本語の語彙に匹敵する語彙を英語でも理解できる人が希少だからです。

ぴんと来ない人は、書店で(1)や(2)を吟味してみてください。 その語彙レヴェルは、日本人としては知らないと生活できないレヴェルですが、普通の日本人の英語の語彙力と比較すれば極めて高いレヴェルです。

私の経験からしても、そんな生活レヴェルの英語の語彙を効率よく正確に ― 英語でチョッピリ(いくら多読と称していても実情はチョッピリにすぎない!)読書などをするだけで― 習得するのは不可能でしょう。 

こんなことをいうとひそやかなあるいは猛烈な反対の声が上がるのが常ですが、異論がある方はどうぞご自分の方法で語彙強化なり多読なりを続けてください。 他の人の見解を気にすることなどまったく無用です。 結局は「わが道を行く」 のが最善の学習法だからです。 私の方法はしょせんはひとつの成功例=私見にすぎません。 

しかし、その私見によれば、常時英語で読んで書いて聞いて話して教育を受けて各種の試験を受けてけんかをして恋愛して悩んで楽しんで生活して数万時間も費やして習得する生活語彙を ― たとえ認識語彙だけに限ってみても ― チョッピリ読書その他で獲得できることなど想像だにできないことです。

(1)や(2)に相当する語彙レヴェルの ― コンパクトにむだなく合理的に編纂された ― 英語学習辞書を覚えるのが、結局は、必須語彙獲得の最短の道だと、私は、経験上確信しているわけです。

もちろん、自分の語彙力にふさわしい読書をできるだけ実行することが英語の総合力を確実に向上させる最高の方法であることに反論する人はだれもいないでしょう。 

「塔」は、あくまで、必須あるいは標準語彙の強化・獲得に限った方法です。

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「塔」工程 2 について(1)

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「塔」の建設は、単なるアイデアあるいは机上の空論ではなく、「塔」主が実際に成功した実証済みの語彙強化法です。

「アンチ・バベルの塔」 の工程は4段階

1 ターゲットの特定 (=学習辞書の選択)

2 未知語彙の選別・固定(=カード作成)

3 未知語彙の暗記(=本格的な暗記作業)

4 毎日30分の永久復習


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今回は 2 について ― 「塔」 以外の 「未知語彙収集法」 との違いに焦点をあてて ― 書きます。

「塔」における未知語彙の選別・固定(=カード作成)を A とし、雑誌やペーパーバックなどをひもときながら未知語彙を収集する作業を B とします。

A と B とは似て非なるものです。

なぜか?

A は必要にして充分な有限の語彙のなかから未知語彙を選択・固定する作業である。

しかるに、B は語彙の大海のごく限られた領域から未知語彙を収集する作業である。

非ネイティヴ・スピーカーである私たちが多読と称してどれほど読むことに励んでみても渉猟できる海域は ごく限られた領域=たいていの場合各人の好みの領域 にすぎない。

したがって、A の作業終了は必要にして充分な語彙の確認・固定の終了を意味するが、B の作業にはそもそも終了はない。 

1 の学習辞書は精密な海図を備えた必須語彙の有限な海であるが、B の対象は海図もない語彙の大海のしかもごく狭い領域に限られる。 だから、どれだけ語彙を収集し続けても ― 母国語である日本語の豊かな語彙を基準にすれば ― (学習辞書の総語彙数5~10万に相当する)必須語彙の固定は生涯にわたってあり得ない

だから、A と B はまったく異なる未知語彙の確認・固定法なのです。 

そして、完成した A のカードは ― あなた独自のまったく無駄のない暗記ツールとして ― この上なく頼りになる存在になります。 そのためにも A の作業は語義・例文・語法の吟味・理解を徹底したできるだけ手抜きのないものにしなければなりません。 A の作業の物理的な迅速性を過度に求めるのはまったくのお門違いです。また、丁寧に作業を進めるほど後の暗記も楽になります。 

注: 1 「塔」の目標レヴェルは認識語彙のレヴェルである。 
2 「塔」の目的は、英語の認識語彙のレヴェルを日本語の認識語彙のレヴェルに近づけることである。 しかし、その目的を達成しても、辞書が不要になるわけでは決してない。 日本語でも英語でも知らない語彙が消滅することなど永久にない。 
3 各人の日本語の語彙レヴェルも英語の語彙に対する要求レヴェルもさまざまである。 だから、ここでいう必須語彙のレヴェルはあくまで統計的あるいは平均的なものである。 他方、「学習英英辞典」の、できたら 「上級学習英英辞典」の、語彙を習得すれば、日本語を読むのと同じように英語も読めるようになることは間違いない。 
4 「塔」のカードが最も優れた方法だと主張したり興味もない人に薦めたりする気持ちはいささかもない。 参考にでもしていただければ充分である。 「塔」自体に関しても、他に実証済みのもっと優れた方法があればぜひ教えていただきたい。 私は、常に、優れた人たちを模範にして少しでも近づきたいとがんばってきたし、それはこれからも変わらない。 
 

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