« 3つの語彙集(3) | Main | 「アンチ・バベルの塔」とは何か? »

「塔」工程 2 について(1)

---------------------------------------

「塔」の建設は、単なるアイデアあるいは机上の空論ではなく、「塔」主が実際に成功した実証済みの語彙強化法です。

「アンチ・バベルの塔」 の工程は4段階

1 ターゲットの特定 (=学習辞書の選択)

2 未知語彙の選別・固定(=カード作成)

3 未知語彙の暗記(=本格的な暗記作業)

4 毎日30分の永久復習


-------------------------------------

今回は 2 について ― 「塔」 以外の 「未知語彙収集法」 との違いに焦点をあてて ― 書きます。

「塔」における未知語彙の選別・固定(=カード作成)を A とし、雑誌やペーパーバックなどをひもときながら未知語彙を収集する作業を B とします。

A と B とは似て非なるものです。

なぜか?

A は必要にして充分な有限の語彙のなかから未知語彙を選択・固定する作業である。

しかるに、B は語彙の大海のごく限られた領域から未知語彙を収集する作業である。

非ネイティヴ・スピーカーである私たちが多読と称してどれほど読むことに励んでみても渉猟できる海域は ごく限られた領域=たいていの場合各人の好みの領域 にすぎない。

したがって、A の作業終了は必要にして充分な語彙の確認・固定の終了を意味するが、B の作業にはそもそも終了はない。 

1 の学習辞書は精密な海図を備えた必須語彙の有限な海であるが、B の対象は海図もない語彙の大海のしかもごく狭い領域に限られる。 だから、どれだけ語彙を収集し続けても ― 母国語である日本語の豊かな語彙を基準にすれば ― (学習辞書の総語彙数5~10万に相当する)必須語彙の固定は生涯にわたってあり得ない

だから、A と B はまったく異なる未知語彙の確認・固定法なのです。 

そして、完成した A のカードは ― あなた独自のまったく無駄のない暗記ツールとして ― この上なく頼りになる存在になります。 そのためにも A の作業は語義・例文・語法の吟味・理解を徹底したできるだけ手抜きのないものにしなければなりません。 A の作業の物理的な迅速性を過度に求めるのはまったくのお門違いです。また、丁寧に作業を進めるほど後の暗記も楽になります。 

注: 1 「塔」の目標レヴェルは認識語彙のレヴェルである。 
2 「塔」の目的は、英語の認識語彙のレヴェルを日本語の認識語彙のレヴェルに近づけることである。 しかし、その目的を達成しても、辞書が不要になるわけでは決してない。 日本語でも英語でも知らない語彙が消滅することなど永久にない。 
3 各人の日本語の語彙レヴェルも英語の語彙に対する要求レヴェルもさまざまである。 だから、ここでいう必須語彙のレヴェルはあくまで統計的あるいは平均的なものである。 他方、「学習英英辞典」の、できたら 「上級学習英英辞典」の、語彙を習得すれば、日本語を読むのと同じように英語も読めるようになることは間違いない。 
4 「塔」のカードが最も優れた方法だと主張したり興味もない人に薦めたりする気持ちはいささかもない。 参考にでもしていただければ充分である。 「塔」自体に関しても、他に実証済みのもっと優れた方法があればぜひ教えていただきたい。 私は、常に、優れた人たちを模範にして少しでも近づきたいとがんばってきたし、それはこれからも変わらない。 
 

|

« 3つの語彙集(3) | Main | 「アンチ・バベルの塔」とは何か? »

Comments

初めまして。こんにちは。
このサイトをmixiの英単語5万語習得の中で知り、余りの文章の多さに取り敢えず「塔」に関して書かれている文章を読ませて頂きました。私は長らくnovaで英語を習って参りまして、全く会話が成り立たなかったレベルから楽しくコミュニケーションが取れるレベルまでさして時間を掛けずに一気に駆け上がりました。でも、お陰様で言わんとすることが通じてしまう故に努力を怠りました。
入会当初は目標も無く、異文化に触れることが、ただ楽しかったのでそれでも良かったのですが、ある時期よりつまらなさを感じるようになりました。無論自分のレベルが上がると共に目標は変わって参りましたが、通じてしまう故の努力不足が続いていました。昨秋にnovaが潰れたお陰で、自分は何の為に英語をしてきたのか?英語で何をしたいのか?その為にどうすれば良いのか?改めて考えておりました。自分がどのようにレベルを上げ、何故行き詰まったかも。前は少しの努力で手の届く範囲の目標を常に持っておりました。でも、行き詰まるだした頃から目標が大きくなりすぎて、どのように手を付けて良いかが不安定になり、何もかも中途半端になってしまったように思います。初めからやり直そうと思っていた頃に、mixiのコミュでこちらのサイトを知って頷くばかりでした。novaを引き継いでくれたジーコミュの新規novaに席を置く身ではありますが、novaレベルに捕らわれず、マイレベルを鍛え上げるために、メリアム・ウェブスターズプライマリーとジュニアアンカー英和辞典を読んでおります。辞書がこんなに楽しい物だったなんて新鮮な驚きです。高校時代、辞書が楽しいと言っていた友人がおりましたが、あの頃は理解できず正直変わった人、と思っておりました。でも今は理解できます。楽しすぎて、本を置かねばならない時が少々辛いです。ジュニア版なので、この3月までに読み終えて次の辞書にステップアップしていこうと思っております。アンチ・バベルの書籍化のオファーがあるのですね、楽しみに待っております。

Posted by: takako | February 15, 2008 at 11:23 AM

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/47849/17947494

Listed below are links to weblogs that reference 「塔」工程 2 について(1):

« 3つの語彙集(3) | Main | 「アンチ・バベルの塔」とは何か? »