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ウォール・ストリート・ジャーナル・オンラインより (2)

WSJ (2008年9月22日)は ― Goldman, Morgan Scrap Wall Street Model, Become Banks in Bid to Ride Out Crisis ― という見出しのもとに、The Federal Reserve(FRB = 米連邦準備理事会)が took the extraordinary measure (尋常ではない措置をとって)米証券1位ゴールドマン・サックスと同2位モルガン・スタンレーが bank holding companies( 銀行持ち株会社)になることを承認したと報じている。

今後ゴールドマン・サックスとモルガン・スタンレーはcome under the close supervision of national bank regulators ( 国の金融規制当局の厳しい監督下に入る) ことになり自由な営業活動が制限されてfar less profitability (利益の著しい減少)を余儀なくされる。

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この承認によって米国証券専業大手5社(3社はすでに破綻)はすべて消滅する。 ウォール・ストリート・モデルの画期となる現象である。

他方、ゴールドマン・サックスやモルガン・スタンレーは当分は苦難を強いられるだろうが、新たな収益源は画期にこそ芽生えて華々しい成功を収めることが多い。 一般投資家にとっては新たな投資銘柄を探す好機である。 乱世はチャンスなのだ。 Capitalism is eternal ! なのだから。

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ちょっとひとこと(6)

私の「塔」方式やそれを参考にした方法による語彙強化の試みがジワジワト広がっているように感じます。

『学習(英英)辞典』 の暗記(=各語彙の意味の理解・定着)は、まじめに実行さえすれば、英語を今までになく精緻に理解できるようになります。

ジワジワト広がっているのは実行している人がそれを感じるからでしょう。 確かな手ごたえを感じ取ってうれしくなるからです。 覚えるのが苦痛だったら読むだけでも大いに啓蒙されますよ。さらに言えば(だれでもしていることかもしれませんが)じっくりとあちこち拾い読みするだけでも効果がある

ターゲット辞書は各人の英語の(語彙の)現レヴェルに応じて、入門・初級・中級というふうに選んで挫折を防ぐ必要があります私も最初に ― 「塔」 のシステムに到達するずっと前に ― 覚えたのは 「初級学習辞典」 でした

中級まで達したら日本人にはまれな語彙力の持ち主になれるだけではなくたいていのものは英語で読めるようになります。 絵本や児童書を超えて読書の範囲が確実に広がります。

レヴェルが上がるにつれて楽しく読める本もずっと多くなります。 

語彙を増やす方法はいろいろあります。 どの方法が最もよいのかは半年ぐらい各方法で実験してみたらすぐわかります。 どの方法でどのくらいやったらどれだけの語彙が習得できるのか実験してみたら納得できます。人の言うことに左右されるのではなく自分で納得できる方法を自分で試して選ぶ。 

その努力は決して無駄にはなりません。「塔なんてだめだ!」 という結論がでても ― 言わずもがなですが ― やったことが決して無駄にはなりません。あとで懐かしくなって再度 「塔」 に復帰するかもしれません。 

今までカードを作ってきた人は、いやになって止めても、絶対そのカードを捨てたりしないでください。それだけでも何年かけてもいいから覚えてしまいましょう。貴重なカードですよ!

何度でも言いますが、私は、あらゆる語彙強化法を実行してきましたが、「塔」 より強力な語彙強化法をいまだに知りません。 ネイティヴ・スピーカーの語彙力に ― 認識語彙に限りますが ― 肉薄できる具体的で確実な方法です。 「塔」は、いつまでたっても満足できない漠然とした方法ではないのです。

ただし、はなから興味のない人はどうぞご退場ください。 人生は短く、やるべきことは他にもいっぱいある。  たかが 「塔」 などにかまって時間を浪費する必要はありません。 自分を信じて進むのが一番。

今の自分のやり方や語彙力に不満のない人も 「塔」 など気にする必要なしです。

コツコツと粛々と!

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ウォール・ストリート・ジャーナル・オンラインより (1)

ウォール・ストリート・ジャーナル・オンラインより

2008年9月29日のWSJ ONLINE のトップ見出しは ― The Week That Changed American Capitalism 米国の資本主義を変えた1週間 ― であった。

『Webster's Third New International Dictionary, Unabridged』 によると capitalism = 資本主義は、 an economic system characterized by private or corporation ownership of capital goods, by investments that are determined by private decision rather than by state control, and by prices, production, and the distribution of goods that are determined mainly in a free market と定義されていて、資本財の私的所有と国家権力の不介入と自由市場を根幹とする経済システムである。

ところが、今週、世界の金融資本市場の 「衝撃波」( shockwaves) が米国政府に 「前例のない政府介入」(unprecedented government interventions )を余儀なくさせ、米国の資本主義を変えてしまったというわけである。

Viva capitalism ! 

ちなみに私の大好きな児童用の辞書 『Scholastic Children's Dictionary』 は capitalism を A way of organizing a country's economy so that all the land, houses, factories, etc., belong to private individuals rather than the government. と記述している。

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ちょっとひとこと(5)

私が 「塔」 でいったいどれほどの語彙を習得したかについて具体的なイメージを把握できない人たちも多いと思います。

見出し語4~5万語といいあるいは総語彙数10数万語といってもいっこうにぴんと来ないのが普通でしょう。 

辞書自体が謳っている総語彙数などを見て抱くイメージと実際にその辞書を吟味したときの印象はかなり異なることが通常です。 特に総語彙数に関してはそんなに多いのかなと感じることが多い。 辞書自体に見出し語やその他の語彙の正確な数に関してまったく言及がないしいちいち数えた人もだれもいない。

そこで、もし 「塔主」 が取り組んだ語彙に関して疑念をお持ちであるなら、ぜひ図書館や書店で (すでに手元にお持ちの方は誤解のしようがないでしょう) 「塔」 のターゲット辞書となった 『Cambridge Advanced Learner's Dictionary』 の現物を見ていただきたい。

並んでいる語彙が ― コーパス準拠だから当然ですが ― ごく普通の語彙であることがよくわかりますよ。 難語などはひとつとしてありません。 必須の語彙ばかりです (ただし、その語彙群から自分の必要に応じて語彙を取捨選択するのは各人の自由です)。 また、専門用語や業界用語などは記載されていない。 ちなみに、専門書を読むこと自体は ― その分野の知識・理解があれば ― 1部の人が思っているほど難しくはないしむしろかなり易しいことが多い。 その際、専門用語以外の語彙は1万語前後もあれば充分でしょう。

そんなわけで、まず 『Cambridge Advanced Learner's Dictionary』 をじっくり吟味してもらって、そのあとでいろいろなコメントをいただくほうがお互いの誤解もずっと少なくなるでしょう。

それから、英語一般や英語の語彙に関してみなさんが今までに指摘あるいはアドヴァイスしてくださったことは ― その心遣いについてはたいへん感謝していますが ― 私にとってはすべて既知または経験済みのことばかりです。 I.S.P. Nation などの本もよく読んでいますよ。 

他から仕入れた知識や情報 (今の時代だれでもいくらでも入手できます) だけではなく、みなさん独自の経験・実証に基づいた話をぜひお聞かせください。 著名な言語学者その他の説などより何よりインパクトがあって参考になり価値が高いのはあなた自身の実証・体験だと思っています。 

よろしくお願いします。

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ちょっとひとこと(4)

英語の語彙強化の鉄則

1 語彙数などに関する無意味な(=非生産的な)議論をしている暇があるならひとつでも語彙を覚えたほうがはるかにましなことを自分に言い聞かせて 「とにかく何かを実行すること」 が大事である。 自分の実力を超えるあるいは未経験のレヴェルや領域に関して 「~のはずである式」 の議論や提案をしてもまったく説得力がない。 

2 段階的に (たとえば、中学生用辞書 → 高校生用初級辞書 → 中級学習英英辞典) 学習辞書を暗記するのが最善の語彙強化法であることを受け入れて実行すること。 3ヶ月あるいは6ヵ月後には必ず効果を実感してニコッとする。 並行して98%超が既知語彙で書かれてある読み物をSSS多読・多聴方式 ( これで語彙が有効な程度に増えることは決してない!) で読んだり聴いたりして英語の総合力を養えばよい。 その他、市販の語彙集に取り組むことも ― ある段階までは ― 非常に有効であることは言うまでもない。

3 2を実行していて長期記憶に限界を感じる段階に達したら ―  カードを利用する 「塔」 方式 ― を採用すること(カードが不満ならその代替物を発明すればよい)。

4 「塔」 が無効だとあるいはあまり有効ではないと感じるなら、自分独自の方法を発明し実行すること。 だれかの方法に反発したり批判しているだけではただの時間の浪費である。 方法の如何を問わず何かを実行するほうが何もしないよりはるかにましなのだ。

興味がないなら無視して自分のやり方を考案して実行すればいいだけのこと。 だれもなにも強制していないしそんなことできるわけもない! 独自の方法がないなら他の実証された方法を参考にしたりとりあえず模倣したりそのうちに自分なりに修正を加えてもよい。 

私は、先ず 「コーパス辞書出現以前の学習辞書暗記」 によって飛躍的に語彙を強化し ― その後の長い試行錯誤を経て、さらに 「コーパスに基づく学習英英辞典」 という格好のツールの出現に助けられて ― 「塔」 を完成し文字通りの 「語彙強化におけるブレイク・スルー」 を経験した。

そして、いまだに 「塔」 を凌駕する語彙強化法を知らない。 あれば、ぜひ教えていただきたい。

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ネイティヴ・スピーカーの語彙数(2)

米国の言語学者・キンバリー・パウエル氏はたとえば http://www.comeunity.com/disability/speech/guidelines.html の記事で次のように述べています。

3 MONTHS: A baby should become startled at loud noises, soothed by calm, gentle voices, cry, gurgle, and grunt.

6 MONTHS: Baby watches your face when you talk, tries to "talk" to you, coos and squeals for attention.

1 YEAR: The child understands some common words when used with gestures, like "bye, bye", and tries to say words like- "ba ba", "ma, ma."

18 MONTHS: One-year-old children should be able to understand a variety of words and should be using a few single words. The child should be babbling, understanding simple questions/statements such as "where is your nose?, and "give me".

2 YEARS: By age two, words should be combined into two and three-word phrases and sentences, such as "more milk", "all gone", "my turn". The child also understands "where is mommy/daddy?" and simple directions such as, "get your coat". Two year olds understand more words than they can speak. A two-year-old understands approximately 300 words.

3 YEARS: A three-year-old can follow simple directions such as, “time to take a bath,” "tell him your name.” She can also put an object in, under, or on top of a table when asked. She can also answer simple questions about objects such as “which one is bigger?” By age three a child understands approximately 900 words and speaks 200 words clearly.

4 YEARS: A four-year-old can follow two-step directions such as "close the book and give it to me". She also knows her first and last name, can answer reasoning questions such as, "What do we do when we're cold?", and can tell a short story such as, "two kids played ball." Sentences are usually 4 to 5 words long. By four a child is giving directions such as "put my shoes on" and asking many questions. A four-year-old understands 1500-2000 words and can use the following pronouns: he, she, you, me, I, mine.

5 YEARS: A child this age can follow 3 related directions such as "get your crayons, make a picture and give it to the baby". Most letters are pronounced accurately except perhaps for L, R, S, K, TH, CH, SH, TH. A five-year-old can describe objects and events and can tell you the meaning of words. A five-year-old typically understands 2500-2800 words, speaks in 5-8 word sentences, uses 1500-2000 words and tells long stories accurately.

6 YEARS: By this age a child understands 13,000 words, understands opposites, classifies according to form, color and use, and uses all pronouns correctly.

7 YEARS: A child this age can now understand 20,000-26,000 words, understands time intervals and seasons of the year, and is aware of mistakes in other peoples’ speech.

このパウエル氏の記述によると幼児の理解できる語彙の数は次のようになります。

2才: 約300語

3才: 約900語

4才: 約1,500~2,000語

5才: 約2,500から2,800語

6才: 約13,000語

7才: 約20,000~26,000 語

英語のネイティヴ・スピーカーの児童が ― 十分楽しむためには2~3万語前後の語彙が必要な『ハリー・ポッター』  ―  を小学2~3年生から夢中になって読み始める事情がよく分かります。

そして、高校を卒業するころには5~6万語の認識語彙 ( = 「中級学習(英英)辞典」の語彙 ) を習得するに至るわけです (これはあくまでも標準的な話であって高校3年生でも小学3年生程度の語彙力に留まる生徒も実在する)。 

そんなネイティヴ・スピーカーの事情を無視して、せいぜい数千語のしかも極めて断片的な理解にとどまる英語の語彙しかもたない普通の日本人に向かって「多読 (ネイティヴ・スピーカーに比較すればおそろしく少読) をすれば語彙も自然に増える」 などと主張したりそれを信じたりすることは 「日本人の英語のレヴェルを底辺に停滞させる」 最たる原因のひとつになるでしょう。

そんなことをしていたら、いつまでたっても、小学校低学年の語彙レヴェルにも達しません (しかし、それを承知の上でやさしい絵本や読み物を見たり読んだりする分には何の問題もないし趣味としてたいへん楽しいことだとは思います)。

語彙強化は ― 多読・精読と並行してあるいはある期間集中的に ― 別途に実行しなければさしたる効果は望めません ( もちろん多読・精読も必須の営為であることは何度も述べてきたとおりです)。

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好きなことば(2)

数学者・アンドリュー・ワイルズは1995年5月に 「フェルマーの最終定理」 を完璧に証明してみせた。

そのワイルズ教授は ― Perhaps I could best describe my experience of doing mathematics in terms of entering a dark mansion. You go into the first room and it's dark, completely dark. You stumble around, bumping into the furniture. Gradually you learn where each piece of furniture is. And finally, after six months or so, you find the light switch and turn it on. Suddenly, it's all illuminated and you can see exactly where you were. Then you enter the next dark room... ― と述べている。

私はこの教授のことばが好きです:

教授は毎日8時間7~8年間2階の自室にこもって「フェルマーの最終定理」に取り組んだ。

真っ暗な部屋に分け入りそのつど手探りの状態が長らく続く。何度も家具にぶつかりながらその内にぼんやり室内の様子がわかり家具の配置が見えてくる。 6ヶ月(約1500時間)ぐらい経つとついに部屋のスイッチが見つかる。 パッと部屋が明るくなる! しかしまた次の真っ暗な部屋が待っている。

教授はこんな生活を2万時間超続けて世紀の大事業を完成した。

凡人にとってはただの英語の勉強も似たようなものでしょう。

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