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それぞれの人の「アンチ・バベルの塔」(3)

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私は「塔」に関して次のように考えている。

(1) そもそも「塔」など不要な人も多い。

(2) 人によって、「塔」に搭載される英語の語彙の質・量は異なる。

(3) しかし、(1)や(2)の立場は固定されたものではなく、将来変化する可能性を有したものである。

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(1) について(その3)

「塔など不要だ」 とか 「語彙に関して不満はない」 とか思っている人でもひょっとしたらこのブログを読んでくださっているかもしれない。 私はそんな人には アルクの 『究極の英単語 SVL Vol1~.4』  だけでもゆっくり覚えていくことを薦めたい。 「それぐらいの単語は全部知っているぞ」 という人ならもちろん不要な単語集であるが、そうでもない人も非常に多い。 じっくり取り組んですべて覚えできるだけ毎日復習を繰り返して忘れないようにすれば 「英語で読書」 が格段に楽しくなる。 いくら説明しても実感は湧かない。 とにかく覚えて違いを体験するしかない。 その際に 「塔」 のカード様式その他を利用して自分なりの暗記法を工夫すれば能率が向上する。

何も多読をやめろと言うのではない。 どんな本でも、絵本でも、スラスラ読める本であれば楽しい。 それをやめる必要はない。 本も読みながら 『究極の英単語 SVL Vol1~.4』  だけでも覚えるわけ。 そうすればもっとおもしろい本も読めるようになる。 『究極の英単語 SVL Vol1~.4』  を全部覚えてもネイティヴ・スピーカーの小学生レヴェルの語彙を超えることはないが、その小学生でもいろいろな本を楽しんで読んでいるのだから、ほとんど読めない状態に比べたら世界は様変わりになる。 連語表現も単語に劣らず重要だから適切な熟語集を見つけて取り組めばさらに英語がおもしろくなる。 英検1級前後の人であれば 『Slangman Guide ( WWW. SLANGMAN.COM) 』 シリーズが最高に良い。

酒井邦秀著 『さよなら英文法!多読が育てる英語力(ちくま学芸文庫)』 はたいへん面白い本である。 ぜひ1読を薦めたい。 そのなかに 「単語強迫症」 という記事があって ― 酒井先生からみれば「塔主」はまぎれもない単語強迫症患者かもしれないが ― 治療法: 治療は比較的容易で、一つ一つの語が気にならないほどおもしろい本にぶつかれば徐々に治癒へ向かう。 ごくたまには英語を獲得したいというよりも、単語を増やしたい人がいて、そういう人たちは治癒を望まないことが多い と書いてあって「塔主」は思わず笑ってしまった。

しかし、 「単語強迫症」であろうとなかろうと、おもしろい本であればだれでも引き込まれる

 「塔主」 などひたすら物語を追いつつ時間も忘れ何語で読んでいるかも意識せずうっかりすると電車を乗り越したりする。 その余韻は寝ても残っていて英語で夢を見る。 夢の中では私も登場人物で勝手なことを英語でしゃべっている。 「塔」の復習も続けているからたまに語彙の語義が目の前にフォントも鮮やかに現れる。 そんなときは夢の中で 「ヘー!」 と思っていたりする。

前回にも言ったが 「塔」 は多読をさらに楽しくするために建てるものである。 「塔のための塔」 ではない

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