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英文解釈(1)

ここ ( → http://cgi35.plala.or.jp/report-b/yybbs/read.cgi?mode=all&list=tree&no=4633 )で、Economist誌の記事にある ― IS THE Tata Nano the car the world has been waiting for, its launch this week a moment not only of automotive history but of real social significance ? Or will it prove to be no more than a dazzling digression for its troubled maker ? ― という英文の解釈について議論が行われている。

Economist は常に学校文法の模範のような構文を駆使している。今回議論されている文章もそうである。

その構文は Is A B, ( and ) ( is ) C D not only of E but of F ? Or will A prove to be G ? となる。

つまり、― A(=タタ・ナノB(=世界が待ち望んでいた車なのか、(また)C(=今週行われたタタ・ナノの発売、E( =車の歴史に限らずF( =実質的な社会的意義)においてもD( =画期となるものなのか? それとも、タタ・ナノは、G( =窮した自動車会社の単なる派手な脱線で終わってしまうのか? ― という意味になる。

「タタ・ナノは重大事なのか? それとも 茶番なのか?」 という対比。

ちなみに、『越前敏弥の日本人なら必ず誤訳する英文』 という(英語学習法の記述も含む)本はたいへんおもしろい。越前氏は『ダ・ヴィンチ・コード』などの翻訳者。

越前氏曰く (引用開始)結局、英語を正しく理解しているか否かを知るには、訳してみる以外に方法はないのです。「英語を英語のまま理解する」とよく言われます。それは最終目標としては正しいのですが、少なくとも日本語を母語として育った人間について言えば、おそらく正しく訳せないものは絶対に理解できていないと思います(引用終止) 

肝に銘ずべき至言である。

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Comments

k.y.さん
ご無沙汰しております、Tadです。
今回の英文解釈にアドバイスくださり、ありがとうございます。
私はk.y.さんの説は違うのではないかと思っていました。そこでNativeの人にメールで問い合わせたところ下記のような回答を頂きました。
やはりk.y.さんの説が正しく、それも実質的には重要な質問は2つであるというところもk.y.さんの仰っていた通りでした。
さすがです。何故ここまで読み取れるのか。学校文法の模範のようなと仰いますが、私にはそうは思えません。
いずれにしても脱帽、またご教授宜しくお願いします。
Hello, Tad!

Let me try to answer below:

This is more a question of style than grammar. Grammatically speaking, the questions can be separated or combined. However, by combining the first questions into one sentence, the author seems to be saying the first question is supported by or clarified by the other question(s). Had the author wanted the questions seperate, he would have separated them.
However, it seems clear that he felt that there were two main questions, and some supporting questions, and he showed that through the structure he chose.

Rxxxx

> The point in argument is, in a nutshell, how many questions these
> sentences include.
> My interpretation is :
> 1. Is the Tata Nano the car the world has been waiting for? (as) its launch this week (is) a moment not only of automotive history but of real social significance.
> 2. Or will it prove to be no more than a dazzling digression for its troubled maker?
> So, there are two questions.
> The other says there are three questions, namely:
> 1. Is the Tata Nano the car the world has been waiting for?
> 2. (Is) its launch this week a moment not only of automotive history but of real social significance?
> 3. Or will it prove to be no more than a dazzling digression for its troubled maker?
> For the entire article, please visit the following URL.
>www.xxx
>
> Look forward to seeing your version of interpretation.
>
> Best regards,
>
> Tad

Posted by: Tad | April 14, 2009 at 07:49 PM

Tad さんへ

ご丁寧に対応いただきありがとうございます。

ネイティヴ・スピーカーの方とのやりとりも興味深く拝見しました。

私はかねがね ― Economist のスタイルは、すっきりと透明性が高く、学校文法・構文の洗練されたモデルのようだ ― という印象を抱いています。

だから、今回の場合もスンナリと解釈できました。

ロジックの面からしても、矛盾・破綻がないと思います。

こちらこそいろいろとご教授のほどよろしくお願いいたします。

Thank you.


Posted by: k.y. | April 14, 2009 at 11:40 PM

こんばんわ。
3月中旬ごろ初めてコメントさせていただいたyutakaです。

少しずつですが塔の建設を進め始めましたので
近況も含めコメントさせていただきます。

使用している辞書ですが
実は数年前に、購入していた辞書があり
すっかり本棚の肥やしとなっていた辞書を
使用することにしました。

「Collins Cobuild New Student's Dictionary second edition」
(収録語彙数不明・・ご存知でしたら教えてください)

まず始めに「辞書をひく」のではなく「辞書を読む」ことを意識して
知っている単語をいくつか読んでみました。
びっくりしました!おもしろいんです!
気づいたらあっという間に1時間読み続けていましたw

現在カードの作成を進めています。
自分の語彙力と相談して
すべてをカードにするのではなく
まずは頻出単語(この辞書では★印が付いてる)のみで
作成することにしまして、今「B」に入っています。

自作のカードは愛着が湧きますね!
まさに「Happy learning!」です

焦らず慌てず、自分らしい塔を建てたいと思います。
それではまた!失礼します。

Posted by: yutaka | April 18, 2009 at 01:20 AM

k.y. さま

こんにちは、cozy と申します。
すばらしい語彙習得の世界を開拓して下さってありがとうございます。
私も、生涯にわたって崩れない塔を建設すべく、目下、試行錯誤
に励んでおります。

実は 「塔の建設後」 について、率直なところを教えて
いただきたいんです。あくまで k.y. さんの個人的立場で構いません。

苦労して作った愛着のあるカードで、永久的に復習に励むことは、
とても大きな喜びがあると思うんですね。カードを見るたびに
建設時の苦労が報われ、癒され、まるで漆塗りのように語彙が
深く定着していく。すばらしい世界だと思います。

どれくらい視界が開けて見えるのか、想像するだけでワクワクします。

一方で、建設中ほどは、高いモチベーションを維持するのは難しい
のではないかという不安があるんですね。復習の頻度が徐々に下がり、
もしかするとカードが埃を被ってしまうんじゃないかって。

人は、常に新しい知識を求めてしまう生き物だと思うんです。
ついついカードの復習をするよりは、それをサボってでも、

1.新しい本をどんどん読んでしまう。
2.塔に未収録の語彙に興味が出てきてしまう。

ことがないでしょうか?この興味自体は当たり前のことなので、
もちろん、永久的復習をしっかりしていれば、問題ないんですが。

日本語で社会生活をしながら、英語の語彙を大量に保持するために、
永久的復習のモチベーションって、いかにして保てるものなのでしょうか。

「未完成の完成、完成の未完成」 という言葉があります。
建設中(未完成)にしか、語彙習得への熱き魂が脈打たないのでは
ないかって思ってしまうんです。これが最大の心配なんです。

塔が完成してしまえば、次の 「塔なるもの」 を求めるのは、
まったく自然であり、健全なことのように思えますが、
それと 「永久的復習」 が両立できるものなのでしょうか?
まとまった考えでなくても構いませんので、率直なコメント
をいただけたら嬉しいです。よろしくお願いいたします。

cozy

Posted by: cozy | April 18, 2009 at 09:48 PM

yutaka さんへ

こんにちは。

暖かくなって屋敷の若葉がいっせいに吹き出しています。まぶしいくらいです。

その緑の中に yutaka さんの真新しい「塔」の芽吹きも見えるような気がします。

また仲間が増えてうれしいです!

> 「Collins Cobuild New Student's Dictionary second edition」
(収録語彙数不明・・ご存知でしたら教えてください)

私も持っていますが収録語数は定かではありません。自分で概数を計算するしかないですね。見出し語は1万5千語ぐらいでしょうか。いい辞書です。

> 知っている単語をいくつか読んでみました。びっくりしました!おもしろいんです!

でしょう! みなさん、食わず嫌いが多いのです。残念なことです。

> すべてをカードにするのではなく
まずは頻出単語(この辞書では★印が付いてる)のみで作成することにしまして、今「B」に入っています。

賢明なことだと思います。まず無理のないやり方ではじめるのが長く続くコツでしょう。5~15~20年で完成すればいいわけですから。

> 自作のカードは愛着が湧きますね!
まさに「Happy learning!」です

そういう意味では「私」はアナログのカードのほうがいいと思っています。汚れなども含めてすべての思い出が蓄積していきますから。

> 焦らず慌てず、自分らしい塔を建てたいと思います。

Absolutely!

また、ぜひ、便りしてください。

Thank you.

Posted by: k.y. | April 19, 2009 at 06:27 PM

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