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コメントにお答えする(13/2009)

stardust さんへ。

はじめまして。

「塔」を覗きにきていただきありがとうございます。

> 最初は効率が悪すぎるのではと思っていたのですが、SVLやJACETの語彙リストを参照しながらならできないことはないのではと思い始めてきたところです。

私も、体験記なども参考にしながら、「語彙強化の効率」を高めるためにあらゆることを試してきました

「従来の方法」はすべて試してみて、その結果到達したのが「アンチ・バベルの塔」だったのです。

デジタル・アナログを問わず、「語源・語呂合わせ・分野別などなど」 stardust さんが考えておられるようなことは、おそらく、すべて体験済みです。

「塔」はそうした方法を随所に活用した「総集編」のような方法です。

ただし、前提として、構文・文法・音声の習得があります。その前提を欠く語彙強化は不可能だからです。

「塔」が必要になった最大の理由は、「従来の方法ではせいぜいネイティヴ・スピーカーの小学生レヴェルの語彙力」しか得られないからです。

英検1級合格やTOEIC950点超獲得が究極の目標であるなら「本来の塔」は効率の悪い方法でしょう。しかし、成人ネイティヴ・スピーカーのレヴェルに肉迫したいのであれば、私であれば「塔」しかありません。

> ・・・翻訳家の柳瀬尚紀氏が、「…最大の恩師は齊藤秀三郎『英和中辞典』(岩波書店)です。この辞書をトイレへ持ち込んでまで読んだ話は二、三度活字にしたから繰り返しませんが、どうなんでしょう、この頃は辞書を読むなんて勉強法はチッキみたいに忘れられたのじゃないでしょうか。もっぱら即効的な技術が求められ、またそれを仕込まれるらしい。いまはただ、それにちらりと疑問を呈しておくだけにしますが。」(同書pp.16)と書かれていて、すごくひっかかったんです。

本質を突くご指摘だと思います。翻訳などで何かの記念碑的な仕事をした人で辞書に精通していない人はいないでしょう。

ただ、「塔」のターゲットは「学習辞典」です。

「塔」を建てるのは、まず、 「日本語の本を読むごとく自由に英語の本も読めるようになる」ためですが、他方、柳瀬尚紀氏が示唆しているような辞書の活用の前提となる語彙力を獲得するためでもあります。

つまり、「塔」は、(非ネイティヴ・スピーカー用の学習辞典ではない) ネイティヴ・スピーカー用の英英辞典を利用できるだけの語彙力を養う方法でもあるわけです。

それにしても、柳瀬尚紀氏訳のたとえば 『フィネガンズ・ウェイク I II 』 は驚異の作品です。とんでもない奇才にしてはじめてなしえる偉業でしょう。

こちらこそ、よろしくお願いします。

Thank you.

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