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学習辞書に「特殊な専門・業界用語や難語」(=「日常の生活や読書に不必要な語彙」)はない!

初級学習(英英)辞書や中級学習(英英)辞書はもちろんのこと上級学習(英英)辞書であっても、特殊な専門・業界用語とか難語とかはない!

学習辞書の暗記はあくまでも常識語彙の暗記であって、専門・業界用語などは別途に習得する必要がある。

難語も、興味がある人は、別に学習しなければならない。 学習辞典には掲載されていない。

ただし、学習辞書であっても、たとえば英語系の辞書であればアメリカ人にとってなじみのない語彙があるし、米語系の辞書であれば英国人にとってなじみのない語彙もある。

私たちは日本人だから、英語系か米語系かどちらか好みの学習辞書を選べばいいし、その両方をターゲット辞書にしても楽しいし便利である。

また、いずれの学習辞書であっても、支障が出るほどの語彙のかたよりはまったくないし、英語系の学習辞書であっても米語系の語彙も掲載している。 その逆もしかり。 米英以外の地域の英語の語彙にも必要充分な配慮がなされている。 

問題は、いまだに、「成人のネイティヴ・スピーカー用の英英辞書暗記(これは「広辞苑」の暗記と同様で不可能で不必要)」と「非ネイティヴ・スピーカー用の学習(英英)辞書暗記」を混同して、難語まで覚える必要はないとか、一生お目にかからないような語彙を覚えても効率が悪いだけだとか、思い込んでいる人がかなり多いことである。

何度でも言いますが、学習(英英)辞書は、無数の語彙の中から必要充分な常識語彙だけを、統計的手法を駆使して、抽出し編集したものである。

そんな学習辞書に特殊な専門・業界用語や難語はない!

もっとも、あなたの目で見て、学習(英英)辞書の語彙にも、不要な 「専門・業界用語や難語その他」 があると思う場合は、あなたの責任において、そんな語彙をどんどん無視すべきなのは当然のことである。 

そして、そんなあなたにとっても、学習(英英)辞書は、最もたよりにできる常識語彙集であることは確かである。

だれにとっても、英語の「必要にして充分な常識語彙普通の英語の読書を日本語の読書と同様に楽しめる語彙」を覚えたい場合、学習(英英)辞書をターゲットにするのが最も効率がいい

それなのに、学習(英英)辞書暗記が非効率だと誤解している人が多いのは、時間がかかるからである。

しかし、いくら効率がよくても時間がかかるのは当然でしょう。

英語で生活し英語で教育を受けているネイティヴ・スピーカーでさえ、上級学習英英辞書レヴェルの 「普通の生活・読書語彙」 を習得するのは20歳を過ぎてからなのだから。

市販の語彙帳のほうが効率がはるかによいなどと思うとしたら、それは、市販の語彙集のレヴェルが学習(英英)辞書のレヴェルに比べてはるかに低いからに他ならない。

また、いわゆる英語の多読(ネイティヴ・スピーカーの多読とは比較にならない少読)を続けたら語彙は自然に充分なレヴェルまで達するなどと思うとしたら、それはとてつもなく非効率なやり方で錯覚にすぎない。 たとえば、いわゆる多読を2~20年続けるのと、「塔」を2~20年維持・管理するのを比較したら、語彙強化の効果には雲泥の差が生じる。 1年間でも実験してみたらよく分かる。 

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