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語彙強化における「塔以前」と「塔以後」

語彙強化における「塔以前」と「塔以後」、つまり従来の語彙強化の基本姿勢と「アンチ・バベルの塔」以後のそれとはまったく異なっています。

「塔」以前は:

(1) 究極の(=充分な)語彙強化はネイティヴ・スピーカーの語彙に肉薄することであるという観点がなかった。そんなことは不可能だしそんな方法もないと思われていた。(究極の語彙数=英語で、日本語で読むのと同様に、ものを読むことができる語彙数)

(2) 従来の語彙強化には「未知語彙の確定」という概念がなかった。つまり、覚えるべき語彙は無限ではなくて有限であり、語彙強化とはその有限の語彙の中の未知語彙を覚える作業であるという考え方がなかった。

(3) そして、その覚えるべき「有限の語彙」とは「学習(英英・英和)辞書に掲載されている語彙であるという意識的発見もなかった。

(4) 語彙強化とは半永久的な復習を伴うものだという覚醒を欠いていた。

1万語~2万語(個人差大)を超える語彙は復習(毎日30分~1時間)しなければすぐ忘れるという自覚がなかった。

私たちがいつまでも日本語の語彙を維持できるのはその語彙を生涯にわたって常時活用する(=復習する)からだという観点がなかった。

(5) 究極の語彙獲得は数ヶ月や1~2年では不可能で、数年~5年~10年~15年~20年を要する大プロジェクトであることの認識がなかった。

(6) 各人の英語の語彙強化の限界は各人の日本語の語彙力である ― なぜなら、英語の語彙強化とは既知の日本語を英語でも了解できるようにする過程だからである ― という視点がなかった。。

この視点の欠落が、英語の必要語彙数をめぐる議論をいっそう複雑で錯綜したものにしている。

関連記事 http://sanshisuimei.cocolog-nifty.com/_the_tower_of_antibabel/2008/04/post_221b.html

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