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2015年新年あけましておめでとうございます。

昨年のできごとで、最も印象に残っているのは、「STAP細胞事件」とでも名づけたくなるような、それをネタにして何層にも展開するミステリーでも生まれそうな、不可解で、人間の強さ・弱さが節目節目で交錯する、大きなドラマ・悲劇でした。

とてつもなく優れた科学者であったらしい、会見では理性の権化のような印象さえ受けた笹井氏も、心理的葛藤で衰弱し、自殺してしまいました。なんともったいない損失でしょう!

あの若きリケジョ・小保方氏もどこかに消えてゆくのでしょうか? 

他方、笹井氏は、英語で優れた論文を書くことでも並ぶものがないほどであったという。いかにしてそんなスキルを磨いたのか? 今や往時のラテン語のような役割を演じている英語の達人としても、科学にはいたって疎い私にとっても、興味津々のお人でした。

落語家の 「柳家・さん喬」さん の話も忘れられません。欧米で落語や小噺を教えている師匠がおっしゃるには ― 小噺には世界共通のもあるんですよ。たとえば『美術館』っていう題で、『これ、ゴッホね』 『いいえ、ユトリロでございます』 『これもユトリロね』 『いいえ、ゴッホでございます』 『これなら分かるは。ピカソでしょ』 『いいえ、奥様、それは鏡でございます』。 これは習っている方たちが公演すると必ず誰かがやって必ず受けるんです。不思議なんですが、やりたがるのはみんな女の子です。どうしてですかね ― 

こんな話を聞くと、認知心理学者スティーブン・ピンカーの「ことばで意思疎通できる人間の能力は、天才科学者の能力などより、はるかにすごい」といった趣旨の発言を思い出す。

ところで、科学も小噺も世間話も体験談も目撃談もすべて人間が意識したことを、言葉(数学も含む)を媒介にして、構築したものだ。

それで、たとえば Robert Lanza氏の biocentrism (http://www.youtube.com/watch?v=zI_F4nOKDSM など)がおもしろくなる。

SFのような感じで楽しめる。

新年早々、なにやらまとまりのないことを書いてしまい、失礼しました。

今年も何分よろしくお願いします。


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