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依然として消えないとんでもない誤解がふたつ

「塔」は学習用の英和辞典や英英辞典から自分が知らないあるいは不確かな語彙を選び出して習得していく方法である。

早合点して、またはこのブログをちゃんと読むこともなしに、「塔=辞書暗記」だと思ってしまう人も多い。

日本語で言えば「広辞苑」を暗記するようなことだと誤解している人たちです。

私は、そんなことを主張しているわけではない。

「塔」は「生活・仕事・読書・学問などをする前提としてぜひ必要な語彙だけを精選して掲載している学習用の辞書」から未知の語彙を選び出して覚える作業である。

「広辞苑」レヴェル以上の数十万語の英語の語彙を覚えましょうというのではない。

そんなことは常人には不可能だし必要でも全くありません。

誤解はもうひとつある。

語彙の暗記ばかりをしても役に立たないという、またまたこのブログをちゃんと読むこともなしに口にされる陳腐な批判です。

そんなことは当然の事です。

語彙の暗記は英語の習得に必要な作業の1部分。

英語を使う仕事をしていたり、普段の生活でも音楽や映画や読書やネイティヴスピーカーとの交流などなどを通じたりして、活きた英語に触れる・自ら使うことも欠かせないことです。

そうしてこそ、既知であった語彙も「塔」で習得し復讐を続けて忘れないようにしている語彙もまさに命を得ることになるわけです。

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アンチ・バベルの塔憲章

人は語彙を無数に記憶できるわけではない。

一定の限界がある。

しかしこの場合、限界という言葉に否定的な意味合いはない。

一定の限界まで語彙を記憶すれば充分であるという事実に裏付けされた、実に肯定的な側面を持つ。

そして、人はそれを記憶する能力を生まれながらにして与えられている。

母国語ではない英語の語彙を記憶する場合、この能力を最も効率よく生かす手段がアンチ・バベルの塔である。

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