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2017年新年あけましておめでとうございます。

「日経」元日1面記事は次のように記している: 

「当たり前と考えていた常識が崩れ去る。速まる一方の技術の進歩やグローバリゼーションの奔流が、過去の経験則を猛スピードで書き換えているからだ。昨日までの延長線上にない「断絶(Disruption)」の時代が私たちに迫っている。」

「グローバリゼーションの奔流」は America First というトランプ次期大統領のスローガンなどが示唆する「反グローバリゼーション=国家主義」への強い傾きによって抵抗を受けるかもしれない。

しかし、それも、断絶(Disruption)」の一断面であることは否定のしようがない。

さて、1970年につまり46年前に 未来学者・Alvin Toffler が 「Future Shock」 を出版した。 「Future Shock」 の構想は、Tofflerが巻末に列挙した参考文献からしても、半世紀前になるはずだ。

だから、その未来予測の1部はまったくの的外れに終わっている。半世紀の断絶はとてつもなく大きい。

それでも、Toffler のいう 「Change」 の波紋がもたらす現象と葛藤の描写は 「断絶(Disruption)」 の世相に当てはめて古びた感じはまるでない。

人自体は進化も変化もしていないからだ。

私は年末になって、すっかり古書になった 「Future Shock」 のペーパーバックを引っ張り出してきた。

Toffler は彼の他の著作も含めて私の人生の羅針盤だった。

激動の昨年が 「Future Shock」 を想起させたのだ。

その第1章のタイトルは 「The Death of Permanence」。

そして Toffler は書いている。

「In the three short decades between now and the twenty-first century, millions of ordinary, psychologically normal people will face an abrupt collision with the future. Citizens of the world's richest and most technologically advanced nations, many of them will find it increasingly painful to keep up with the incessant demand for change that characterizes our time. For them, the future will have arrived too soon.」

私はこの 「断絶(Disruption)」 = Change を、何十年も続けてきた株式投資を通じて楽しみたいと思う。証券マーケットは Change を vivid に反映するスリリングな劇場だからだ。

ところで、英語にも change があった。トランプ次期大統領は 「political correctness = インテリの仮面」 をぶち壊すスピーチで人気を維持し、大方の予想をものの見事に覆して選挙を制した。

他方、「political correctness = インテリの仮面」を多用したCNNなどの主要なメディアやそれに追随した日本の主要メディアは報道の正確さ・公平さを著しく欠く欠点を露呈した。

2017年はおもしろい年になるかもしれない。

みなさん、ことしもよろしくお願いします。

健やかな年でありますように!

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Comments

塔主さま

あけましておめでとうございます。以前よりフランス語のモチベーション維持のために、ちょくちょくサイトを利用させていただいております。なかなか周囲で同様の勉強をしている方がいないため、本当に感謝です。
語学学習では、仏仏辞書を単語帳、あるいは読みものとして用いております。自分が目指すところへ至るには、語彙力を増やしつつ、積極的に実例に触れていくのが一番ではないかと考えており、単語と例文の両方が学べる学習用辞書はとても有用なツールだと思っております。
辞書の暗記について、正直に書くと常に100パーセント楽しいと言えるわけではないのですが、どこか魅力があるからこそ、挫折を繰り返しながらも続けていられるのだと思います。最終的には「ことば」という一種の文化を理解すること、あるいは理解しようとし続けることを目指しております。
ただ、壮大な目標があるのは良いのかもしれませんが、実力が伴っていないのが現状で、その点はお恥ずかしい限りです。第一歩として、今年は何度も挑んでは挫けていた「Le Robert Junior(2万-3万語レベル、約1200頁)」を一通り終えるのが目標です。

塔主さまと、みなさまにとって良い一年になりますように!

Posted by: M | January 02, 2017 at 05:06 PM

Mさんへ。

2017年、あけましておめでとうございます。

例年にも増して予測しがたい年になりそうで不安でもあり興味津々でもあります。

政治的・経済的・社会的なカオスが蔓延しそうで、しかしこんな環境でこそたとえばビッグデータ関連のテクノロジーなどが威力を発揮しそうな気がします。

さて、フランス語を学習されていて、モチベーション維持のために「塔」を参考にしていただいている由、ありがとうございます。

文面からお察しするにかなり高度なフランス語の習得を目指しておられるように感じます。

学習用辞書の利用は、必須語彙の暗記が主要な目的ですが、各語彙の典型的な実例に触れる強力なツールであることもご指摘の通りだと思います。

「塔」の作成・維持・管理は楽しいばかりではなく退屈なこともあります。ただ、その成果の大きさに感動することも確かです。

そして文法、構文、読解力の確立、聞く・話すなど音声面の実践・強化も「塔」自体に劣らず欠かせないことで、それが語彙強化と相まって総合的な語学力を養うものだと実感しています。

心のふるさとである母国語の日本語があってこその外国語であり、その反面、圧倒的な日本語環境の中で外国語の語彙を強化することは、特に高い語彙力を獲得することは、普通は数年の営為で達成されることではなく、5~10~20年をかけて、さらに、絶えざる復讐を継続してのみ可能なことでしょう。

「挫折を繰り返しながらも続けていられる」— 継続とはそういうことだと思います。

「Le Robert Junior(2万-3万語レベル、約1200頁)」を一通り終えるのが目標です」― 実に妥当な目標だと考えます。

いい年になりますように!

Thank you.

Posted by: k.y. | January 03, 2017 at 05:07 PM

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