2018年新年あけましておめでとうございます。
昨年末にアルクから『起きてから寝るまで英語表現1000』という本が出版された。
日常生活に密着した表現集で、今の社会環境を反映した実用性はもちろん、随所に知的な刺激も備えた楽しい書物になっている。
監修者の吉田研作先生は巻頭で以下のように記されている。
(引用開始)『起きてから寝るまで英語表現550』が初めて出版されてから30年近い月日が過ぎた。そして、その間に、世の中は、目まぐるしい勢いで変化してきた。当初はまだ今のようなスマホやインターネット中心の生活はなかった。通勤にスイカやパスモなどを使うこともなかった。世の中が変われば、それに見合った言語生活が生まれるので、本書のように英語の運用能力の上達を目指したものは、その変化に応じて扱う内容や表現を変えていかなければならない。今回の『起きてから寝るまで英語表現1000』は、それを考慮したもので、単なる改訂ではなく新たに書き下ろしたものと言っても過言ではない。フレーズ集を増やし、現代生活で必要とされる表現を数多く取り入れた。(引用終止)
そのスマホやインターネットなどの出現・発達によって生きた英語表現に接することが実に容易になった。
まさに隔世の感がある。英語学習はさまざまな障害を脱してしかも驚くほど安価になった!
だから、「英語の基礎(発声・文法構文・語彙など)」を習得した”あと”の生きた英語の習得は昔ほど困難なことではなくなった。
ただ、いかに時代が激変しても、絶対に必要なのはその「英語の基礎(発声・文法構文・語彙など)」である。
ここで、「アンチ・バベルの塔」の塔主として、英語の基礎の一環を成す語彙の習得を取り上げてみよう。
人はだれでも20歳前後までに母語の基本語彙獲得を終える。その基本語彙は社会環境がいかに変わっても変化することのない基盤語彙である。人は20歳前後からの生活を、自分の基盤語彙を活用して時代の変化に対処しつつ生涯を過ごすことになる。ほぼそれだけで生涯を終える人も多い。
「アンチ・バベルの塔」はそんな基盤語彙を獲得するひとつの方法だ。
必要年数は、英検準1級合格レヴェル、できたら1級合格レヴェルから、5~10~20年。
今から「塔」の建設を始めたいと思う人たちには、あくまでもひとつの参考に過ぎないが、「塔」のターゲット語彙集+その他の語彙資料を掲げておきたい。
① 『エースクラウン英和辞典(第2版)三省堂』 投野由紀夫編
② 『Basic Word List(fifth edition)』 Barron's
③ 『Merriam-Webster's Advanced Learner's English Dictionary(second edition)』
①と②は暗記すべき語彙集。重複する語彙も多いので2冊だからと言ってそんなに負担にはならない。②にはsynonym test もあって復習に便利だ。例文も有益だ。①と②で基盤語彙は充分である。
③は、例文が欲しい時にとりわけ重宝する。
その他、必要だと思えば、いろいろな「オンラインや紙の辞書・アプリなどその他の資料」を適宜利用したい。ただあまり手を広げ過ぎないことも「塔」建設に成功するためのコツになる。
本年もよろしくお願いします。
Thank you.
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